どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

絶望を知った人が

2011-05-20 03:18:46 | Weblog
【桜木】っていう名前の店がある。
多賀城に。
梶井君がお袋さんと2人で店を出すのが夢だと語ってくれた俺も思い入れのある店だった。
「俺、マザコンなんすよ!」
と、何の照れもなくオープン前のカウンターで彼は笑ってそう言った。
リフォームだから、ゼロスタートよりも手間がかかる。
工事がラップ気味で夜間工事がメインの大変な現場だった。
常連客もついてきて、これからだという日に多賀城まで津波が来た。
彼は車ごと流された。
びしょ濡れの服のまま、吹雪の中、呻き声、叫び声、怒鳴り声、何波にも分けて押し寄せる津波に耐えた。
五歳位の子どもが冷たい水の中で浮いてる看板にしがみつき、
「たすけてください」
とずっと言っていたって。
励ます人、銀行の二階の窓を開けて、皆の様子を缶コーヒー飲みながら見ている銀行員。
(俺、メインバンク変えようかな?マジで。)
勇敢に助けに泳いだオジサン。
人間の行動は様々だが、缶コーヒー野郎以外を誰も責める事は出来ない。

自宅には奥さんがいたが、泳いで救出された後、彼は自宅の捜索が出来なかったそうだ。
奥さんが死んでるかもしれない家に入れなかったとのこと。
店も家もメチャメチャ。
やる気も無くし、自暴自棄。
そんな時に丁度、俺は彼の店の事を書いた。
小松さんがその記事を見て彼に見せる。
小松さんも粋だ。
顔もデカイが器もデカイ。
アソコはSサイズ。
甲乙で言えば丁。
通信簿で言えばがんばろう。
信号で言えば赤。


梶井君は今日、
「打合せをお願いします。」
と訪ねて来てくれた。
ブログを読んで、やる気を出してくれたらしい!
うぇい、うぇい、うぉおぉおお!!

よし!分かったぜ!
俺はただの復旧なんてしねぇからな。
前も最高の店にしたけど、今回はもっとやる。
前回は【低予算で仙台にもない店に。】
がコンセプトだったけど、今回は、日本にもないような店にしよう。

構想は出来てる。

絶望を知った人が経営する強い店だ。

流行らねぇはずがねぇ。
超旨いからね、そして。

よしよし、先ずは店の掃除だな。

【ねぇ!スコップ団!】
桜木ってスゲー旨くていい店があるんだよ。
出来上がったら、俺がここで奢るから、掃除を手伝ってくれねぇか?!
彼みたいな人がやる気を出さないと町が死ぬ。

俺は、一人ででもやる。

いつか頼むぜスキャンティ!

東京、真夏だね。
暑いざんす。
明日、朝イチで仙台さ戻ります。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私たちは (ゆっきぃ)
2011-05-20 07:27:50
団長が行くところならどこへでも。
こんな自分にも出来ることがあるなら、尽くすのみです。
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よし (九二四四)
2011-05-20 09:09:08
桜木さん、ずっと行きたいと思ってたのに、一回も行けてなかったからなぁ。
よし、いぎなりビガビガにして、すんげぇ店にすっぺよ!
大宴会、超楽しみ!!!

ズローーーース!
返信する
Unknown (目黒)
2011-05-20 09:14:16
夜間部隊なら行けます!
大歓迎です。桜木は七ヶ浜町民も憩いの場です。オイラもまぜてけらい。
返信する

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