気前

気前の良さとはなんだろう？
気の前。
気持ちの前？

羽振りがいいのとも違う。

こんな事があった。
ウェルカムボードの作成を頼まれたから、資材屋さんに行った。
「フォグラスが欲しいんです。」
「どのくらいですか？」
「最小単位でいいんです。30cmもあれば足ります。」
「1m単位なんです…いいや、この端切れ、差し上げます。」
「それは困ります。いや困らないか。じゃあ、別なモノを買います。スモークはありますか？」
「ありますよ、少しでいいならこれも端切れをどうぞ。」
気前がいい。
嬉しかった。
お金の問題じゃなくて、気持ちが得をした。

俺はコーヒーか紅茶か、どちらが好みかを聞いて、紅茶やら菓子パンやらを差し入れしてきた。
「うわ、すみません。逆に高くついたんじゃないですか？気前がいいですね。また、いつでも端切れは沢山ありますからね。」
素敵な人だなぁと思った。

何をしてても考えさせられる事に溢れてる。

何をしててもです。
学びとか、気付きとか、そんな陳腐な言葉じゃない。

見た目はそれほど美しい人ではない。
でも、心から素敵だなぁと思った。

見た目ではない。
お金でもない。
車でもない。

心意気じゃろう。

損得ではなく、目の前の一人の人を満足させる事もできずに、何を成そうか？

スコップ団の関西の方々は、そんな人に溢れてるように思う。

赤の他人。

それなのに、昨夜のように集まってくれて、楽しい時間にしてくれる。

得たモノは仲間。
失ったモノも仲間。
知ったコトは本性。
知らなかったコトも本性。

自分のこれまで。
お気楽過ぎて辟易するぜ。
今に満足してはいないけど、地震の前よりは幾分かは人に優しい。
それでいい。
成長を続けなければ、生きている意味がない。
成長しながら生きてやる。
ドンドン生きてやる。

生きてまた会おう。

そのように約束しよう。
ずっと、そうしていこうぜ。

仙台に帰らなきゃ。

甲子園

応援をしながら、ムードの作り方を考えてしまう。
部活が応援団だったから。
攻撃の時よりも、守りの時の方が応援は重要だったりしてね、ムードは守りで作るべし、である。
そんな事を思っちゃう。
いつもなら。

ただね、今日の観戦はとても胸に迫るものがあった。

石巻は何度も何度も足を運んだし、友達がいて連絡が取れず、ガソリンを運んだり、アルパカ姉妹の家を片付けたり、ケーキを運んだり、様々な思いがある。
ゴールデンのリュウも石巻だ。
イルカの時も石巻に行く途中だった。
ぽぽぽぽ～んの歌を思い出しちゃう。

吐きそうになりながらドライアイスを運んで、泣いて立ってた石巻！

その石巻の彼等が、こうして野球を通じてナニカと戦う。
それをこうして、じいちゃん達が応援してる。

それだけで、胸が熱くなった。
泣けてくる。
悲しいでもない。
嬉しいでもない。

とにかく、来て良かったと思います。

頑張ろう。
これからだ。

おはようございます！