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LA CAFFETTERIA DI RETROSCENA舞台裏カフェ

テノール芹澤佳通の日常系ブログ (・∀・)

クリストフォロス、あるいは「あるオペラの幻影」

2024年02月29日 | クラシック音楽

これまで《タンホイザー》(タイトルロール)、《魔弾の射手》(マックス役カヴァーキャスト)などドイツ語の作品を歌う機会が割りと多かったものの、ドイツ語を学んだのは大学での授業のみで、なけなしのドイツ語力でここまでどうにかこうにか乗り切ってきたけどここに来てどうにもこうにも乗り切れない気がして来たので観念してこちらを購入

 

決め手は薄さ、カラフルさ、読みやすさ(笑)

 


さて、オペラのプロダクションとしては自分史上最も早い公演6ヶ月前の1月から稽古が始まっているF.シュレーカー作《クリストフォロス、あるいは「あるオペラの幻影」》。

このシュレーカーという作曲家は、《薔薇の騎士》や《ナクソス島のアリアドネ》などで知られるリヒャルト・シュトラウスと時代を共にした人物であり、当時のオペラ作曲家で唯一リヒャルト・シュトラウスと肩を並べる公演回数を誇った作曲家です。

1920年にはベルリン音楽大学学長に就任し、作曲教授として多くの逸材を育てるも、強まるナチスの圧力と急激な作曲様式の変化という荒波に翻弄され、徐々に評価が下がってしまいます。

この《クリストフォロス、あるいは「あるオペラの幻影」は『時代の流れによる自身の境遇にシュレーカーが放った抵抗の一矢』というコンセプトが込められ、僕が演じるアンゼルムという役は作曲家であり、シュレーカー自身の音楽観の代弁者であると考えられています。

本来であれば1933年に初演をむかえるはずであった本作品は、当時ナチスが政権に就いたことにより一度お蔵入りとなり、結局その後45年の時を経た1978年にフライブルクにてようやく初演され、その後は2001年のキール劇場での上演が記録されているのみで、今回が本邦初にして世界3回目の公演ということになります!
(どこかで一度演奏会形式で演奏されたらしいが、オペラ公演では無いので上演記録に含まず)


しかしまぁ難しいこと。。。

オーケストレーションが歌のサポート機能を殆ど担っておらず、歌手も一つの楽器としてオーケストラの一部分に加わっているかのような音の運び。

「頼れるものは己のみ、おんぶに抱っこは許さない」

とでも言うようなストロングファイトスタイル・・・

 

そしてフライヤーをご覧いただいた通り、出演者が多い!

ということはそれだけアンサンブルも増え、音楽が複雑化するということ。。。ああ、おそろしい

 

そんな本オペラのあらすじをご紹介

プロローグの舞台は作曲教師ヨハンの音楽室。伝統的価値観を持つヨハンは学生たちに、聖クリストフォロス伝説を題材にした弦楽四重奏曲を書くという課題を与える。しかしシュレーカーの思想を代弁する気鋭の新進作曲家アンゼルムは、伝統的で純粋な音楽形式としての弦楽四重奏を拒み、同じ素材に拠るオペラを企てる。それは彼自身がオペラを書いているという筋立てである。この劇中劇にはアンゼルムとは対照的な、因習に捉われた作曲技法に甘んじる、凡庸な才能の同僚学生クリストフが登場する。

 師ヨハンの娘でファムファタル的な性質をもつリーザは、作曲を断念して妻子への愛情に生きると宣言したクリストフと結婚するが、アンゼルムとの恋心も鎮めることができず、第1幕2場でクリストフに射殺される。アンゼルムはクリストフの逃走を幇助し、二人はキャバレーに身を沈める。この第2幕でクリストフは、霊媒の口寄せでリーザの声を聴くうちに覚醒して、劇中劇の構想を超越し、象徴的な死という救済に邁進する。

 長い間奏曲に続いてヨハンの音楽室に戻ったエピローグでは「男の力を知りつつ女の弱さに留まる者」たるべしと諭す老子の『道徳教』の一節が響く。劇中劇が破綻してプロローグにおける作曲学生に戻ったアンゼルムは、オペラを諦め、やはり弦楽四重奏を作ると師のヨハンに伝えて、作品は幕を閉じる。

 

 

お分かり頂けただろうか・・・

 

 

物語はアンゼルム、クリストフ、リーザの3人を軸に展開していきます。

はい、現時点で僕が理解しているのは以上です(;・∀・)

 

当然ながら本邦初演ということで対訳本など存在せず、先日、主催者である一般社団法人カンタームスさんが日本初となる対訳を作成してくれてようやく内容を知ることが出来たのですが、読んで尚理解が追いつきません・・・


では一旦内容から離れ、「結局オペラっちゅうのは音楽ありきやろ!」というサイドの意見を尊重し、アンゼルムとリーザの二重唱をご紹介

このライブ録音は2001年のキール劇場での世界2回目の上演となった公演のものです。

(2分36秒あたりから二重唱スタート)
Christophorus, oder Die Vision einer Oper, Act I: Schönheit ist wie der blühende Baum (Live)

 

どうです?

わけがわからないでしょ?

 

安心してください

 

僕もですよ・・・

 

公演の半年も前から稽古がスタートした理由がわかります。

こんなの通常の3ヶ月スパンの稽古では間に合いません(;・∀・)

 

しかもアンゼルムにはアリアの様な曲もあり、それがまた強烈にクセモノなんですよ・・・・・・・

 

カオス過ぎて、ワンチャンでたらめ歌ってもバレない説まである(笑)

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今年も残り84.7%

2024年02月26日 | クラシック音楽

2024年始まったな~

今年も悔いのないように過ごすぞ~

 

って、気が付くと今年も残り310日・・・

 

空白の55日はどこへ?

 

みなさん、今年の6月23日ぜひ空けておいてください・・・

空けるだけではなく、是非芹澤の努力の結晶(になる予定)のF.シュレーカー作曲、オペラ《クリストフォロスあるいは「あるオペラの幻影」》の応援に来てください・・・

むしろ今すぐに応援してください(´;ω;`)

 

オペラのプロジェクトとしては(少なくとも僕にとっては)異例の半年前から稽古がスタートし、すでに音楽稽古も回数を重ねております。

今回のオペラ《クリストフォロス(以下略)》の公演は、オペラとしての公演回数が初演から数えて3回目(演奏会形式での公演を含めると4回目?らしい)になるという非常に珍しい演目で、当初はその取りづらい音程、ハモれない重唱、膨大なセリフにただただ苦痛しか感じておりませんでした。が、先日主催である一般社団法人カンタームスが対訳を作成してくださり(もちろんすべてオリジナルテキストから翻訳!)、ドイツ語レベル0のわたくしはようやく話の筋が理解できました(´;ω;`)ブワッ

 

そこに広がっていたのはなんとも哲学的で神秘的な世界

 

各声部、オーケストラが「独自の道を突き進むスタイル」の音楽

 

そして・・・・

 

ゴースト・バスターズ???

 

知れば知るほどわけが分からなくなりました(*ノω・*)テヘ

まだフライヤーが出来上がってない(作らないのかな?)ので、公式サイトへのリンクを貼っておきます↓

 

チケットは公式サイトからお申し込み可能ですが、

芹澤から買っていただくと芹澤は大変助かります!
大人の事情

えっ?連絡先知らないって?

大丈夫、最後にまとめて連絡先を書いておくから!

 

そしてクリストフォロスの稽古と同時進行(その1)がこれ↓

芹澤はこの2本立て公演の、3月12日の《道化師》にカニオ役で出演します!

先程の《クリストフォロス》はドイツ語で、こっちの《道化師》はイタリア語だ!

字幕ありで楽しめますし、同時公演の《外套》も楽しめて3000円というのはお値段以上(になるように頑張ります・・・)であり、両作品共に1時間程度ということで、ボリューム的にも気軽に楽しめる公演となっています(`・ω・´)ゞ

《道化師》にはカニオの歌う有名なアリア「衣装をつけろ」があります!

アリアの逸話に関しては、先日取り上げたて頂いた町田市のタウンニュースに記載があります↓

どうやらワタクシは二期会のスーパーテノールらしですがそんなこと千駄ヶ谷界隈で言ったらレジェンドテノール達に消されてしまいます・・・

そんなスーパーテノール(他称)の出る《道化師》の稽古風景

さて、先程クリストフォロスの稽古と同時進行(その1)」という書き方をしましたが、(その1)があれば(その2)があるのが世の定め・・・

 

じつはクリストフォロスの一週間後、6月30日にとあるオペラに出演することが決まっております・・・

ご存じの方も多いかと思いますが、芹澤は初役ばかりに恵まれる初役男です。

これまで2回以上演じたことのある演目(役)は

 

《フィガロの結婚》バジリオ・・・2回

《椿姫》アルフレード・・・2回

《タンホイザー》タイトルロール・・・2回

 

という、非常にクセが強いラインナップとなっております。。。

もう少しすると制作サイドから発表があるので、今ここで詳細に触れられないのですが・・・

とりあえずヒントは羽生君です|д゚)チラッ

そしてその稽古は4月からスタートするということで、《道化師》が終わったら新たなる苦行修行の始まりです・・・・

 

ああ、どうなることやら・・・

 

お問い合わせ(応援)はすべてこちらで受け付けております

yoshimichi.serizawa@gmail.com

その他にも芹澤は各種SNSを利用していますので、X(旧Twitter)、Instagramのメッセージからでもバッチコイです(`・ω・´)ゞ

 

よろしくお願いします(´;ω;`)ブワッ

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日越外交関係樹立50周年記念フィナーレコンサート「協奏・『第九』の響きを世界へ未来へ」

2023年12月31日 | クラシック音楽

今年の振り返りをするには残り時間が少ないので、せめて12月の事は書かねばならぬという使命感で書き始めたものの、帰省中のため電波環境がダイヤルアップ接続並みに遅く果たして書き終われるのか、年内に投稿できるかは謎である。。。

 
12月はいわき市立平第三中学校での鑑賞教室からスタート!
 
先方からのオーダーで、芹澤は初めてシューベルトの「魔王」を歌いました😈
 

左から魔王、ソプラノ中畑有美子さん、ピアニスト藤井麻理さん、指揮者兼司会松下京介氏
 
体育館でマイクを使用しないスタイルの歌唱はとにかくエネルギーが必要で、オペラ歌手としての力量が試され、浮き彫りになります(笑)
疲労困憊の芹澤は帰りの特急ひたちの中に携帯を置き忘れて下車してしまうのでした(その後無事回収)
 
 
12月17日東京ヴィヴァルディ合奏団「ファンタジックなクリスマス」🎄


それはある日の午後、ふとInstagramにメッセージが届いていることに気が付きました。
普段Instagramでメッセージのやり取りをしないため「?」となりましたが、そこに届いてのがこちらのコンサートへのゲスト出演のオファーでした!
しかもよーく読むと会場はサントリーホールブルーローズ。。。
 
これは受けるしかない❗️
 
 
これまで聴く側でしか体験したことのないホールでしたが、非常に響く空間でとても歌いやすかったです。
貴重な場を提供してくださった東京ヴィヴァルディ合奏団の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです😆
 




 
 
そしてその2日後、芹澤は成田空港に現れた。
 
そう!
 
 




 
 
日越外交関係樹立50周年記念 フィナーレコンサート 「協奏・『第九』の響きを世界へ未来へ」出演のため!
 
いざベトナム🇻🇳‼️
 
 
初めてのベトナム!
 
活気とうごめくエネルギーは非常に濃厚!


地元で評判の牛肉のフォー🍜
 
今回は通訳のスタッフ(最終的に4名!)がサポートしてくださり何不自由なく行動でき、自分の役目に集中できました😆
漂う王者の風格!


到着翌日には朝からソリスト稽古、夜は合唱団も加えてリハーサル!
リハーサルはベトナム国立音楽院のホールにて😲
文化事業が活発になるという事は、国が発展し経済が成長していることだと感じました。
オーケストラの名称「ベトナム国立交響楽団」という名前からも分かる通り!


史跡「タンロン城址」
城址というので石垣とか残っているのかな〜と勝手に思っていたら立派に鎮座しておりました😁


こちらはタンロン城の前に設営された特別ステージ!
野外コンサートならではの眺めです。
この日は夜にリハーサルがあるという事は聞いてましたが場所の連絡はなく、ただ「本日の会場は冷えるので暖かい格好で」というメッセージのみで、ホテルでピックアップしていただき着いてから初めて本番の会場(つまり屋外)だと知り「外なら外って言ってよ〜」と心の中でツッコミました😇
 
そしてついに本番当日・・・
 
 

来賓席には各国大使も!

この日のためにヘアアイロンを日本から持参し独り風に吹かれるスタイル😆

平和讃歌を歌っているとは思えない猛々しさ(笑)

VIP席からのショット


 
これまで第九は、全曲演奏日本初演の地として有名ななるとの第九(日本初演100周年記念の回にも出演)、ロームシアター竣工式(指揮:小澤征爾マエストロ)、その他様々な機会でソリストとしての責務を感じて来ましたが、まさか自分が国際関係に関わる記念すべき場に、一日本人として立つことになるとは想像もしていませんでした。これまでは何かあっても「芹澤の個人的な責任」で済む話でしたが(実際済むかどうかはわかりません、やらかしたことがないので🤓)、今回に限ってはある意味日本代表(と勝手に思っていた)のため失敗は許されぬ!お国のため!と鬼気迫る気合いをコッソリ胸の奥に隠し持っておりました。
 
そんな公演の全容はなんとYoutubeにて公開されております!
 
(第九第四楽章バスソロ開始は1:33:30頃)
 
こうして映像に残ることって意外と少ないのでお楽しみいただければ幸いです!
 
そして是非アンコールもご覧いただけると、日越関係の絆を感じていただけると思います。
 
 
それではみなさま、良い年をお迎えください😌
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潜伏期間

2023年11月11日 | クラシック音楽

10月は一度も更新がなく、気がつけばポッキーの日になってしまいました。

 

リサイタル後に何をしていたかといいますと、主に来年出演するオペラの準備です。

っていうか現在も準備してますし、まだ終わってません・・・

今回の記事は、オペラ歌手が舞台に立つまでをご紹介します

 

準備とは?

初めて出演する演目の場合、まず初回音楽稽古が始まる前に自分自身で音取りをしなければなりません。

アマチュア合唱団のように練習時間に音取りをすることはなく(部分的に取り上げてやることはある)、プロの現場ではある程度仕上がった状態で初回音楽稽古に参加することが求められます。

僕の今後のオペラ出演スケジュールですが、来年6月までに4作品の出演が決まっており、そのいずれもが初めての役となっています。

もしこれが既に経験している役であれば準備に関してさほど難しいことはないのですが、初めての役、しかも4役となると話は異次元レベルで異なります。

 

オペラの稽古は

音楽稽古→立ち稽古→本番

という流れで進みます。

 

まずは音楽稽古で音楽を作り上げ、音楽が身体に染み込まないと演技(立ち稽古)が出来ません。

 

皆さんの中には「音楽家なんだから、楽譜を見ればそこから音が浮かび上がってくる(脳内再生)んでしょ?」と思う方が多いと思います。

そういう人も居ます。むしろそういった能力を身につけるよう、音高、音大ではソルフェージュの授業があります。

ただ、そういった訓練を受けても一律みんながそれを獲得できるわけではありませんし、そういう音感教育は幼少期の環境が大きく影響します。

 

僕は楽譜を観ても音は取れません(脳内で音にならない)

 

最近それを言語化して説明出来る術を獲得しました。

【音】には「音色情報」と「音程情報」が含まれます。

「音色情報」は誰もが知らず知らずのうちに獲得している「ピアノの音」、「リコーダーの音」、「クラクションの音」等の、音というものを区別する情報です。

住宅街を歩いていて、ふとピアノの音が耳にはいると「あれ?どこかからピアノの音がする」と自動的に認識が働きます。

 

一方、ソルフェージュの授業は「音程情報」の獲得を目指すもので、「どの音色に限らず、含まれる音程情報を認識する」ことを目的とします。

 

僕は高校3年間、大学2年間(必修が2年までだった)の計5年間ソルフェージュの授業を受けましたが(留学中も音楽院で2年間受けたけど、大人になってからなので除外)、一定の成果は得たものの、譜面を見ただけでは全く音は取れません。

「固定ド」、「移動ド」の概念から言えば確実に「移動ド」ですが、それでも隣り合う音程間(長/短2度)の移動すら時に不可能です。

 

僕のようなタイプの場合どうすれば良いのかというと、いくつかやり方はあります。

まず王道なのは【コレペティと呼ばれるオペラ伴奏&コーチングに特化した専門家の下で音取りをしてもらう。】です。

コレペティはオペラの伴奏を弾きながら必要な声部を足して弾いてくれたり、楽曲分析を混じえてサポートしてくれます。

 

多分(笑)

 

なぜ「多分」かというと、僕はお願いしたことが無いからです(笑)

僕のようなタイプはコレペティにお願いしても成果が上がらないのです。そもそも楽譜を見ても音符を音として捉えられらない(音程情報を得られない)ので、指導が指導にならないのです。

楽曲分析で細かく解説されても、僕にとっては文字を見るのと同じ、そこに音程はないのでつねに「ピンとこない状態」のままです。

 

なので僕は毎回オペラの音楽稽古前に自分で音取り音源を作ります。まず音源を作り、耳から正確な音程情報を頭に叩き込み、ある程度染み込んだら音取り音源に合わせて声を出して練習します。

例えば今一番苦労している作品が来年6月のオペラ【 クリストフォロス、あるいは《あるオペラの幻影》】という作品なのですが、その音取り音源の制作はこんな感じです。

まずMuseScore3で歌唱範囲の楽譜を作ります(楽譜見ながら写譜する)

これをMP3変換でオーディオにして(伴奏部分はヴォリュームを下げる)、作りためていきます

後はこれを移動中にiPadで譜面を見ながらずっと繰り返し聴きます。

 

言ってしまえば【カラオケで好きな曲を歌うために聴きまくる】のと原理は同じです(笑)

唯一違うのは、譜面に書かれているのは音程とリズムだけでなく、テンポの変化、アーティキュレーション(奏法)の指示が無数にあります。

そういったいわゆる【味付け】はこの段階では全く組み込んでいません。それは指揮者によって、共演者によって、演技によって千変万化するからです。なので楽譜という【レシピ】を完璧に叩き込み、その後どのようなオーダーが入っても対応出来るよう、記憶します。

記憶する、というのは自分の旋律だけ覚えても無意味なので、相手の旋律、伴奏も記憶します。「ここでこう来るからこう」という風に、音楽は常に対話です。独唱曲であるアリアだって指揮者を通じてオーケストラと対話します。

独りよがりの音楽は箸にも棒にもかからないので、僕のように音程情報の獲得に難のあるタイプは自分なりの方法を模索し、獲得しなければやっていけません。

 

ここまでが音楽稽古前にやっておくべきことです。

そしてその後は立ち稽古が始まります。頭に音楽を詰め込み、追加情報の「動作、演技、導線、舞台上の設定」をこなします。

 

ここまでで膨大な仕事量だ言うことがわかっていただけたと思います。

 

こういった工程を経てオペラ公演が成り立っていきます。二期会の場合だと音楽稽古から本番までが3ヶ月スパンです。もちろんここにオーケストラ、舞台さん、照明さん、各セクションスタッフなど多くの人々が関わります。

 

そう考えると一流プロダクションのチケットが高額なのもご理解いただけると思います。

 

そんな芹澤は、目下来年6月の【 クリストフォロス、あるいは《あるオペラの幻影》】の音源を作りつつ、同じく来年2月の

こちらの稽古と練習に勤しんでおります。

 

この「アドリアーナ・ルクヴルール」というオペラは、フランスの実在した舞台女優アドリエンヌ・ルクヴルールをモデルとした物語となっております。

オペラとしての構成も面白く、オペラの中で舞台の裏側視点が組み込まれていたり、同じ舞台上で異なるシチュエーションが繰り広げられたりしつつ、最終幕では非常に美しい音楽が奏でられる劇的な作品となっております。重ねて言いますが、音楽が本当に美しいです。本当にこんなに熱く、素晴らしい音楽に心を揺らされたのは久しぶりです。

 

ただ・・・

 

 

 

マウリツィオ(芹澤)がクソです。

オペラ界不動のクズ男はピンカートン(蝶々夫人)と相場が決まっていますが、マウリツィオもなかなかです。3幕なんてホストクラブで指名の入ったホストの立ち振舞のようです。

 

 

でも音楽はとても良いんですよ・・・・

 

 

ま、オペラなんて平凡からは生まれませんからね、これくらいクズじゃないとドラマは誕生しないと言うことか(笑)

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リサイタル無事終わりましたぁ

2023年09月21日 | クラシック音楽

いや~

 

 

反省ですわ~

 

 

え?

 

 

何のことかって?

 

そりゃ当然リサイタルのことでしょ!

 

え?

 

歌詞間違えたのかって?

 

 

そんなんノーカンや!(あかん)

 

 

 

いや、開始から終了まで2時間30分(途中20分休憩含む)はリサイタルでは長すぎた笑

 

いや、ほら、サービス精神がな、ヒートアップしてな、ほんでな、

 

楽しくなっちゃった☆

(*ノω・*)テヘ

 

 

 

あ、いえ・・・

 

 

本当にすいませんでしたm(_ _)m

 

 

次からは終演時間を予めフライヤーなどに掲載したいと思います。。。

 

 

(究極的には『いつまでも終わらなければ良いのに!』って皆様に思っていただけるようになりたいカッコトジル

 

さて、今回のリサイタル、ここ最近では非常に珍しいことがおこっていたことに気が付きました?

 

それは

 

芹澤が体調を崩してなかった←重要

 

 

4月の代沢芸術祭では(おそらく食物アレルギーで)声が出なくなり、8月は4月と同じモノを食べた結果喉の腫れと鼻水(垂れてこない)で調子を崩し

 

『やばい、このまま行くと3ストライクでバッターアウトや』

 

と、戦々恐々としておりましたが、なんと近年稀に見る体調の良さで当日を迎えることが出来ました!

左より 藤井麻理(ピアノ)、野田ヒロ子(ゲスト)、山田亜寿香(MC)、鷲尾裕樹(主催者)

 

当日のプログラムはこちら

 

入り口には恒例の姫りんご様からのフラワー(バルーン?)スタンド

 

終演後に場所を移してサプライズゲストとして歌っていただいたテノール高梨英次郎氏と

高梨くんには前半でチェスティ作曲「私の愛しい人のまわりに」(Intorno all'idol mio)を歌っていただき、続くレスピーギ作曲「古い歌に寄せて」との関連性をお客様にお伝え出来たかと思います(`・ω・´)ゞ

 

焼きそばソング用小道具たち

ちなみにイラストのフリップは前日に作成しました笑

アンコールはNicholas Brodszky作曲の「Be my love」を野田ヒロ子さんとデュエットで、そしてトスティ作曲の「暁は光から”L'alba separa dalla luce l'ombra”」を芹澤の弾き語りにてお届けいたしました。

 

 

弾き語りのリハーサル風景

ちなみに、数日前に髪を切ったら自分でうまくまとめられなくなり、最初から最後まで髪型が決まらなかったことが心残りです(T_T)

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芹澤佳通テノールリサイタルのチケットの買い方がわからないという方必見

2023年08月16日 | クラシック音楽

芹澤佳通テノールリサイタルのチケットはにて取り扱っておりますが、購入するまでに新規登録が必要であるため、購入を断念された方もいらっしゃると思います。

 

そういった場合、主催者である合同会社P&MEのHPでの購入がおすすめです( ・∀・)

特設ページはこちらより↓

 

リンク先ページ下部に申し込みフォームがありますので、そちらから24時間購入可能です!

 

また別の手段として、芹澤に直接お申し込みいただく方法もあります。

LINEをご利用の方は以下の友だち追加ボタンより「芹澤公式LINE」を追加いただけば、LINEにてご注文いただくことが可能です。

友だち追加

 

LINEを利用されていない方はメールでの注文も受け付けております。

yoshimichi.serizawa@gmail.com

 

 

もう一つの方法として、芹澤に直接声をかけて購入という難易度高めの方法もあります(笑)

 

皆様のご都合の良い方法を選んでいただければ幸いです。

 

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熊猫座おしゃべりコンサート再起動

2023年07月18日 | クラシック音楽

毎日毎日暑いですね(;・∀・)

気がつけば前回の投稿から大分日が空いてしまいました・・・

 

このところ、新たにnoteを始めまして、そちらの執筆(といってもまだ公開している記事は3つだけ)にすこし力を入れております。

ブログは「日々の雑多なこと」を中心にしているのですが、noteでは声楽家、オペラ歌手、指導者としての専門性を持った記事を心掛けており、目下執筆中の記事では歌を歌う上での永遠の謎、「腹式呼吸」について、専門書からの引用を用いながら解説しようと準備しております。

 

 

さてさて、本日は大変久しぶりとなるこちらのコンサートシリーズをお知らせいたします!

熊猫座おしゃべりコンサート 再 起 動
Caro Laccio~音で紡ぐ友達の和~

【出演】
テノール:相山潤平
テノール:芹澤佳通
ピアノ:齋藤菜緒

【日時】
9月2日(土)
13時30分開場 14時00分開演

【会場】
サロン・ドゥ・ミューズ

下北沢駅東口より徒歩4分(北沢タウンホール向かい)

 

入場は予約制(チケットレス)で自由席・ドリンク付きで4000円となっております( ・∀・)

 

 

久しぶりとなる熊猫座公演、今回はテーマを「挑戦」と「推し」とし、それぞれ、これまで人前で披露したことのない初出し3曲と、これは知ってほしいという推し曲3曲をご用意しております(`・ω・´)ゞ

 

そして僕は・・・これまで見せたことのないパフォーマンスのため、日々猛特訓をしております・・・

今からすこし心折れそうですが、皆様からの応援があればなんとかできそうな気がしそうな気がします・・・・・

 

ああ、どうなることか・・・

 

 

是非会場で見届けていただければ幸いです!

皆様のご来場を心よりお待ちしておりますm(_ _)m

 

このところ撮り溜めした映像を一気に公開しました。

 

本日はその中からこちらをご紹介します!

とあるテノールが「カップ焼きそばは焼いていない件及び、それに類似するその他諸々の案件についてただ淡々と述べるだけの歌(改訂版)」をちゃんと混声3部で歌ってみた

 

芹澤公式LINEでは常に友達を募集しております!
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ご登録頂いた方にはいち早く演奏会の情報をお届けします!
どうぞご登録のほどよろしくお願いいたします( ・∀・)

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令和5年度杉並区立中学校音楽鑑賞教室

2023年06月24日 | クラシック音楽
昨年に引き続き、杉並区教育委員会・杉並区立中学校長会主催、杉並区立中学校音楽鑑賞教室に阿部未来マエストロ、日本フィルハーモニー交響楽団の皆様と共に出演させていただきました。
 
阿部未来マエストロと
 
中学生という多感な時期は心身ともになるべく質の高い栄養素を与える必要があると感じており
 
「中学生相手だから」とか、「適当にやってもわかんないよ」など中途半端なこと、変な妥協は一切なしで朝一から全力の「女心の歌」と「誰も寝てはならぬ」をお届けしました!
 
オトナの本気って、結構良い刺激になると思うんです。
 
丁度そのくらいの時期って、「頑張るのはカッコ悪い」みたいな思想を抱き始める頃なんですよね(過去の自分然り)
 
 
でもね、結局頑張らないと何にも出来ないんですよ笑
 
 
「女心の歌」と「誰も寝てはならぬ」を歌ったあとは阿部マエストロとトークコーナー!
 
「音楽家のルーティン」に関してトークを繰り広げました~
 
 
僕自身はあまりルーティンを持たないのですが、唯一「歌う前は6時間必要」という条件があり、鑑賞教室2日目(10時45分スタート)は朝4時起きにて最初のステージに備えました!
 
聴衆には常に最良の状態で演奏を届けるのが我々の義務ですからね( ー`дー´)キリッ
 
その他に、ルーティンとはちょっと違うかもしれないけど「普段やらないことはやらない(普段通りにする)」というのは心掛けますね。
 
「いつも出来ていることはいつも通りにすれば出来る」
 
という信念と思想のもとにそうしてます笑
 
トークの後は、楽器紹介を兼ねた《カジノユキ編曲:オーケストラで聴く日本の名曲「春夏秋冬」》でナレーションを担当いたしました。
 
吃音持ちの僕にとって、実はこのナレーションが一番緊張します!(;・∀・)
 
ステージからの眺め
 
ちなみに・・・この日生徒達の反応が一番良かったのは、
 
歌唱の後、マイクで話し始めた僕の《歌声と話し声のギャップ》でした
 
 
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リサイタル2023

2023年06月21日 | クラシック音楽

昨年に引き続き、今年も合同会社P&ME主催にてリサイタルを開催いたします!

 

昨年のリサイタルは高音に特化したプログラムを組みましたが、今年はちょっと趣向を変え、

 

【ある意味芹澤しか出来ない(やらない)】

 

というコンセプトにてプログラムを組みたいと考えています
(前回も似たようなコンセプトだったような・・・)

 

フライヤーに掲載されている曲目からも少しその雰囲気が漏れ出ており、なかなかバラエティに富んでいることがおわかり頂けるかと思います( ・∀・)

 

ええ、

 

みなさんが気になっているのはこちらでしょう!!!

 

【動画】とあるテノールが「カップ焼きそばは焼いてない件及び、それに類似するその他諸々の案件についてただ淡々と述べるだけの歌」を歌ってみた

 

動画では「混声3部合唱版」を歌っていますが、リサイタルではソロ版(音もちょっと高い)を歌います

 

チケット、公演の詳細はこちらにも掲載されています

 

さて、今回はこれまで歌ったこと無い、所謂「重い曲」と呼ばれるものを積極的に選曲しております。

 

音符に質量はありませんし、音に重量はありません。

しかし我々の世界には「あの曲は重い」、「あの曲は軽い」といった現代科学に真っ向から喧嘩吹きかける用語が飛び交っております。

 

「重い曲」は演奏者にかかる負担が大きく、「若いうちはやるべきではない」と言われます。

しかし「じゃあいくつになったら歌ってええの?」という問いに答えはありません。

 

でもね、

 

「重い曲」ってかっこいいんですよ

 

そして、芹澤もそろそろ「若手」から卒業しつつあるお年頃・・・

 

もう良いよね?

 

ということで、ずっと歌ってみたかった曲を好き勝手に選び、自分勝手に歌いたいと思います!

 

リサイタルとは全てが許される治外法権!

 

誰も芹澤を止めることはできぬ( ・∀・)

 

ご興味のある方は是非以下のボタンより芹澤の公式LINEをご登録ください

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その気持ちよくわかる

2023年06月07日 | クラシック音楽

「演奏会に人が来てくれない。」

 

これはよく耳にすることであり、僕自身、やはり一番苦労するのは集客です。

 

しかし、ふと自分に置き換えて考えてみると、『未知の世界』へ突入する際の最大の障壁は

「どうして良いかわからない」

に尽きると思います。

 

寄席を観に行ってみたい!→どこでチケット買うの?どこに座って良いの?

歌舞伎を観に行ってみたい!→幕の内弁当って何?掛け声はいつするの?

演劇を観に行ってみたい!→チケットは?大きな手荷物はどこに置けばいいの?

 

などなど、いざ行動に移そうと思っても未知の世界に対する不安が襲ってきます。

僕自身は長くこの世界に身をおいているため

「え~もっと気楽に、気軽に来てれれば良いのに~」

と思ってしまいますが、それは『こちら側の感覚』であって、多くの場合興味を持って頂けても

 

演奏会を聴きに行ってみたい!→何を着ていけばいいの?どんな雰囲気なの?事前に勉強しないとダメかしら?

 

となってしまうと思います。

 

しかも、会場となる場所を調べて

『会場の大きさは全部で80席・・・きっと身内だけが集まる狭い世界観の排他的な空間に違いない・・・ヤッパリコワイ!!!』

 

と、恐怖におののいてしまうことは容易に想像がつきます。

なぜなら僕も同じ様に思うから!(クラシック以外の世界に対して)

 

もちろん、どの世界にも常連さん、ファン、愛好家は存在します。

そういった方々に支えられている活動でありますが、演奏している時、演奏を聴いている時はみんな同じ空間で同じ時間を過ごす身内なのです。

 

では常連さん、ファン、愛好家の方々と、初めて演奏会に足を運んでくださった方とで何か差があるのか?

チケットは同じ金額です。

我々が提供する(演奏する)曲も同じです。

終演後にご挨拶頂ければ、こちらももちろん挨拶を返させて頂きます。

特に常連さんやファンの方々とは親しげに会話をしますが、それは単純に「知り合ってから時間が経ってるから」という、人間同士の自然な成り行きからです。

みなさんがそうであるように、我々も普通の社会生活を営む人間です笑

 

ここまでは「対人関係」に関する持論ですが、やはり演奏会に初めて行こうと思った時、不特定多数が集まる箱(会場)の規模、特に小さい箱では、知らない人の隣に座り、演奏家との近すぎる距離感にちょっとしんどくなってしまうかもしれない。。。

 

よくわかります。

 

僕だったら気恥ずかしくなってしまい、居心地悪く感じます。

 

小さな箱は、演者と観客の距離が近く、座席の数も少ないためどうしても一見さんには敷居が高いです(精神的に)

僕だったらステージから出演者に『あれ?あそこに座ってる頭の白い大きな人、初めて見るな~』って思われてないか不必要に気にしてしまいますし、居心地悪いです(2回目)

 

いくら『こちらは気にしてないし、むしろ初めての方が聴きに来てくれるのは嬉しいことです』と言った所で(本当に嬉しいんですよ!)

残念ながらその思いは一方通行です(;・∀・)

 

この問題は【空間を広くする】ことでだいぶ変わります。

サロンコンサート等で使用される「サロン」はどちらかと言うと上級者向けの空間。

では初めての方に最適な空間とは?

 

僕がオススメするのは【小ホール】です!

【小ホール】もキャパはまちまちで、100名程度から300名以上の空間まであります。

でもサロンと違い、そもそも建造物が大きく、圧迫感も少ない。

演奏者との距離感も適度の空いているし、演奏中は暗くなって舞台しか目に入らないから集中できる。

 

初めての方へのアドバイスとしましては、座席は備え付けの構造物なので、座席指定の場合に自分の席が列の真ん中だという時は、開演時間ギリギリに行くとワチャワチャすることが多いため、開演15分くらい前を目安にすると落ち着いてたどり着けると思います。(開演時間、開場時間はチケットやチラシに明記されています)

早めに着いたとしても、開場後でしたらホールにご案内しますので座ってお待ちいただけます( ・∀・)

演奏会の時間ですが、映画等は上映時間(90分、120分など)が記載されていますが、演奏会の情報にはほとんど書かれておりません。

通常、クラシック音楽の演奏会は休憩含め2時間~3時間(アンコール含む)です。

18時開演の場合、終演は20時~21時になることが殆どで、これはホールの利用時間が関係しております。

ホールの貸出時間は大まかに「午前」・「午後」・「夜間」と区切られており、この「夜間」は多くの場合「22時まで」と設定されているため、終演後のご挨拶、撤収作業を考慮すると、「21時がリミット」と我々は考えています。

 

さて、これらのことをお伝えし、僕がオススメする演奏会がこちら↓

 

まず時間ですが、ランチのあとに気持ちよく過ごせる13時30分開演!

空間は最適な【小ホール】であり、実際の写真はこちら↓

これだけの空間を誇る小ホールはなかなかありません!

天井も高く、適度に舞台との距離もあるので舞台上から個人の特定はほぼ不可能で隠密行動に最適(1~4列目くらいに座ればバレます)

 

そして「クラシック音楽を聴きに行くときは事前に勉強しないと」というのは・・・

予習しておけば確かに楽しみ方のバリエーションは広がりますが、別に予習してこなかったからといって楽しめないわけではありません笑

 

マイクを通さずにこの空間に立ち向かう人間の声、天才作曲家が音に色とメロディーを付けた音楽を体で浴びて頂ければいいのです。

プログラム後半には日本語訳で歌う曲がまとめられていますので、言語の壁も他の演奏会より低いと思います!

 

会場となる【みなとみらいホール】は、みなとみらい駅から直結(モール内を少し移動します)しているので、移動は全天候型です。

チケット代も小ホールを利用しての演奏会としては大分お安くなっておりますので、『ものは試し』と最初の一歩を踏み出すのに丁度いい価格設定だと思います。

 

え?

 

チケットどうやって買ったらいいのか?

 

ふふふ、大丈夫ですよ。

 

yoshimichi.serizawa@gmail.com(芹澤のメアド)に連絡頂ければそれで完了です!

チケット代金の振込先もお伝えします。

「チケットの受取に住所を知られたくない」という方も大丈夫!

置きチケット(通称:置きチケ)という文化がありますので、当日受付にご用意させて頂きます( ・∀・)

 

「メールは件名考えるのがしんどい」という方!

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実は先日こっそりと芹澤公式LINEを開設しました!

上の「友だち追加」からLINE登録頂ければ、LINEのトークでご注文も可能です!

 

「もっと気軽に、演奏会を日常に」をモットー(?)に掲げて進んで行こうと思います( ・∀・)

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新規事業(?)

2023年06月05日 | クラシック音楽

こちらの演奏動画↓

とあるテノールがNコン2023課題曲「Chessboard(混声三部合唱版)」を一人で歌ってみた

 

実は「音取り用」の教材としてご依頼いただき作成したものなのです( ・∀・)

 

実際に教材としてお渡しするものは各パート毎の音源(女声I、女声II、男声の3パート)と合唱音源、練習用の伴奏音源です。

 

『芹澤に依頼するとこのくらいのクオリティで作製される』という例として、依頼者の許可を得て動画として公開いたしました( ・∀・)

 

お仕事のご依頼、いつでもお待ちしております笑

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グッバイ!ラスト親不知

2023年05月24日 | クラシック音楽
思えば自分に親不知が生えてることを知ったのは、まだマクドナルド東大和市駅前店でバイトしていた頃。(現在は別のテナントが入ってる)
 
お昼にチキンフィレオを食べた時、衣を親不知が埋まっていた奥歯の歯茎で噛んでしまい、そこから数日間、口が閉じることが出来ずゼリー飲料で過ごしていて、そのことを知ったパートの大○さんが歯医者を紹介してくれたのがきっかけだった。
 
紹介してもらった歯医者で上顎の歯茎に埋もれていた親不知(歯茎の中で真っ直ぐ生えていた)をサクッと抜いたところ、全く腫れなかったため
 
「なんだ楽勝じゃん!」
 
と意気揚々と下の親不知の抜歯を受けた所、埋もれてるうえに横に生えていたため、少林寺拳法を嗜む院長先生がペンチで粉砕し取り出してくれた。
 
 
結果
 
 
バチクソ腫れ上がった
 
 
そして翌日朝に消毒に向かう道すがら、すれ違った小学生女児2名から
 
「見た?今の!キモーイ!」
 
と言われ心に簡単には癒えぬ傷を負う・・・
(その児童もとうに成人しているだろうことに無慈悲な時の流れを感じる)
 
 
そんな出来事から18年が過ぎた。
 
18年という歳月でようやく心の傷は塞がったのだ。
 
そして本日、無事最後の親不知を抜いてきた。
 
 
安心して欲しい。。。最後の1本もちゃんと横向きだったし、現在しっかり腫れている・・・
 
 
こうなることはわかっていた・・・だから・・・抜歯前に遊んでみたよ。
 
 
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芹澤(今年も)限界突破するってよ!

2023年05月19日 | クラシック音楽

忘れもしない、昨年11月19日・・・

 

『直前にコロナに罹患し、嗅覚と味覚を奪われ、自宅療養により合唱との稽古も出来ず、療養期間開けが本番日』という、誰も望まないセルフドラマチックミラクル演出を披露した限界突破リサイタル
(始まる前からある意味限界突破していたアタオカリサイタル。。。)

 

 

それがシリーズとなり再び戻って参りました!!!( ・∀・)!!!


2023年9月18日(月・祝)

限界突破シリーズvol.2

芹澤佳通テノールリサイタル
~高音シンクロ率∞その声に圧倒されよ~

【共演】
藤井麻理(ピアノ)
ゲスト歌手(未定)

【会場】
ルーテル市ヶ谷ホール

開場15:30 開演16:00

【チケット】
前売券4000円
当日券4500円
学生券2000円

【主催】
合同会社P&ME

【共催】
TEATRO GOLOSO

【後援】
 一般社団法人 日本クラシック音楽協会


 

上記の情報の他に現在わかっていることは、「座席は自由席」ということです(笑)

現在公演に関わる補助金の審査結果待ちであり、結果によって現状と変わる内容や項目が出てくるため、現時点でお知らせできるところまで情報を公開させて頂きます(`・ω・´)ゞ

 

前回のコンセプトは「C→F」(HighC~HighF)ということで、高音に取り憑かれた選曲になっておりましたが、今回は(もちろん高音はありますが)音楽的内面に焦点を当てて、「単なる高音芸人じゃないんだよ?」という芹澤の一面をお届けできればと思っております!

 

9月はまだまだ先だと思っていても、気がついたらすぐそこまで迫ってしまいます。2023年も気がついたらもうすぐ半分ですからね!

是非、9月18日(月曜:敬老の日)はルーテル市ヶ谷ホールにて芹澤と暑い・・・熱い午後を過ごしませんか?

 

大丈夫です、ホール内のエアコンは強めに設定しておきますよ!
(ひざ掛けが必要な方はご用意くださいm(_ _)m)

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ゲスト出演

2023年05月17日 | クラシック音楽

8月26日(土)、みなとみらいホール(小ホール)にてparchette vol.5にゲスト出演致します( ・∀・)

 

【パルシェット】とは

ソプラノ鈴木美也子とピアニスト平松薫は、さかのぼることン年前、亡き大谷洌子先生の門下会で出会いました。
以来、数え切れないほど一緒に演奏してきた2人にparchette(パルシェット)というユニット名がついたのは2016年のこと。
長く愛していただけるユニットとなれますよう、これからも頑張ります!

パルシェットYou Tubeチャンネルより

 

そんなお二人をご紹介( ・∀・)

鈴木美也子(ソプラノ)
成蹊大学卒業。二期会オペラ研修所修了。
日生劇場公演「メリーウィドー」マルゴー役にて二期会本公演デビュー。
としま未来文化財団および豊島区主催オペラ「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼルはじめ、「フィガロの結婚」ケルビーノ、「魔笛」夜の女王、「カルメン」フラスキータ、「電話」ルーシー、「泥棒とオールドミス」ミス・ピンカートン、「エトワール」アスフォデール、「ルイーズ」エリーズなどに出演。
「落語で観るオペレッタ メリーウィドー」では落語とオペラのコラボレーションが好評を博し、横浜開港記念会館で初演ののち、東京文化会館小ホールにて再演、ヒロイン、ハンナを演じた。
二期会研究会主催コンサートや、グノー「聖チェチーリアミサ」ソプラノソロなど演奏会出演も多く、トークをまじえながらのサロンコンサートやイベントでも多彩な活動を展開している。
故大谷洌子、藤井多恵子、國井道子各氏に師事。

二期会会員、二期会英語の歌研究会会員。
武蔵野音楽大学ミュージカル入門アシスタント。

ヤマハ「健康と歌」講師。京浜楽器声楽講師。

 

平松薫(ピアノ)
洗足学園大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。同専攻科修了。
『クラヴィーアクライスアーベント』『ソレイユジョイントリサイタル』などソリストとして各地でコンサートやイベントに出演。『日本の音楽展』『日本現代音楽展』などで邦人作品の演奏にも積極的な活動を展開している。その他、京都の仁和寺に於いて『観月の夕べ』、プラネタリウムに於いて『星と音楽の夕べ』での演奏。伴奏ピアニストとしても多数のコンサートに出演。また、コンサートの企画なども行っている。

クラシック音楽家協会会員。J-VIC声楽器楽コンクール優秀伴奏者賞受賞。アリオーネ音楽教室、他自宅でもレッスンを行っている。

・・・

 

鈴木さんとは二期会オペラ研修所の同期であり、クラスをまとめるインペクとして様々な連絡をきめ細やかにこなしてくれ、今でもその存在は偉大です!

平松さんとは実は2回目の共演で、同じく二期会同期のソプラノ3名(内1名は鈴木美也子さん)と平松さんで結成されたユニット「フルーム」のコンサートに、ゲスト出演したのが初共演(何年前か・・・)

 

今回ゲスト出演するにあたりオーダーされた曲は、僕があまり人前で演奏したことのない某スペイン語の曲と、具体的な指定は無いものの「キラキラしたテノールアリア」・・・

 

その他ゲストの枠を超えてこきt…歌わせて頂きます!(;・∀・)

 

さて、会場となるみなとみらいホールの小ホールですが、皆さん行ったことありますか?

まず立地!

みなとみらい線みなとみらい駅から直通で行けます!

なので、どんなに天気が悪かろうと真夏の耐え難い暑さだろうと、そんなの関係なく快適にアクセス可能です( ・∀・)

そしてホール!

 

昨年大ホールが色々とやらかして話題になったのが記憶に新しいのですが(詳しくは【みなとみらいホール 大ホール 落下防止網棚】で検索)

小ホールは小ホールという名称にそぐわない立派な空間を演出してくれています!

神奈川芸術協会HPより

僕は(確か)ここで2回歌ったことがあります。とても響きのよいホールです!

初めて歌ったのはコンサートで2005年だったかな・・・2回目はコンクールの予選だったから・・・2014年かな~

 

ホールって生き物みたいで、その時のレベル、状態、体調等の条件で、返ってくる響きが全く違います。(そう感じるのは本人だけかも)

 

今回はどんな響きを生み出してくれるか非常に楽しみです( ・∀・)

 

お申し込みはこちらのフォームで簡単に注文可能です↓

ご予約はこちらから

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ラ・フォル・ジュルネTOKYO2023振り返り

2023年05月12日 | クラシック音楽

フランス発祥のクラシック音楽のフェス、「ラ・フォル・ジュルネTOKYO2023」が5月4日~6日にかけて東京国際フォーラム、丸の内エリアにて開催されました( ・∀・)

 

僕は初日の丸ビル、マルキューブでの最終公演、岸本祐有乃指揮【ベートーヴェン歌劇「フィデリオ」(ハイライト)】にフロレスタン役にて出演させて頂きました。

オーケストラ:丸の内交響楽団 合唱:丸の内フェスティバルシンガーズ

ソリスト
左から 浪川佳代、小暮沙優、岸本祐有乃(指揮)、ワタクシ、平尾啓

 

会場となった丸ビルマルキューブには大勢の方が足を止めて鑑賞してくださり、その人数はなんと約2000人(以上?)とのこと!

舞台からの眺め

 

いや~下から上までたくさんの方々!

まさにフェス(祭り)って感じでした!

レオノーレ(フィデリオ)とフロレスタンの二重唱

リハーサル時の写真(外がまだ明るい)

 

そう

リハーサルから既に見られてたのです笑

ちなみに控室(というか空間)は背景パネルの後ろだったのですが、天井が無いため上から見られ放題でした笑

控室にて(上から光が差し込んでいるのがおわかりだろうか)

 

リハーサル後に楽譜のセッティングをする白い人、の図
(撮影:Laboratorio141代表)

さて、毎度本番前に色々とドラマチックなことを仕出かすことで一部界隈で有名な芹澤。

昨年のリサイタルでは直前に新型コロナに罹患、リサイタル当日が療養期間解除日という軌跡のカムバック。その状態でクレイジーなプログラム(決めたのは自分)を歌いきったことはある意味伝説。

そして今回、ラ・フォル・ジュルネに先だって開催された代沢芸術祭(4月30日)

代沢芸術祭の様子
演目は同じく「フィデリオ」

なんとその前日に突然声が出なくなりました(;・∀・)

 

ええ、

 

本当にこんなことあるんだぁ

 

って他人事の様に思える程度に全く声が出なくなりました笑
(いや、笑ってられなかったよ実際は)

 

で、不思議なことに原因が思い当たらない。

たまたま別の症状で4月26日にかかりつけの耳鼻咽喉科を受診しており、その際に声帯を診て頂いたときは何も異常はなく「うん、使い方が上手いんだね~特に何もなく綺麗だよ」とお墨付きを頂いたのに、その3日後突然声終了のお知らせ笑

 

~経緯~

4月29日(代沢芸術祭前日)の朝から少し喉に違和感を感じていたので、「調子の悪いときは黙ってるに限る」と一切声を出さずに生活していたのだが、夕方に「これ、なんかおかしくない???」と違和感が無視できない程度に主張し始める。

個人の感覚としては、左側の声帯が動かない、もしくは動きが悪い様な感じで、16時頃ようやく少し声を出してみる(軽く発声練習)

なんだか声帯の反応が悪い&声になるのがワンテンポ遅い、そしてそもそも声が変(;・∀・)

ここでかかりつけ医に連絡を入れるも、その日は祝日で先生は伊豆に笑

電話越しで症状を伝え、とりあえず出来る限りのことを実践する・・・

 

 

翌日、声戻らず(T_T)

 

話し声がそもそも「ひゅ~ひゅ~」息が漏れてしまうし、声帯は相変わらず止まった様な感じ。

で、声が出なければ歌えない

楽器のように取り替えは効かない

あまりに突然な出来事過ぎてパニックにはならなかったのが不幸中の幸い

ちなみに前日夜にTwitterに投稿したツイート

 

とりあえずその状態で自分に出来ること、最善の解決策を探してみた。

まず当日の状態

ドからシという、歌唱時最も使用するゾーンが出ない。

 

でもそれより上の音域(中音域~高音域)は出る。

 

周囲への迷惑、損害は最小限にしなければならない。

 

これを30日の代沢芸術祭当日、万が一の事態に備え、5/4(ラ・フォル・ジュルネ)での代役を探しつつ、マエストロと合唱団団長と相談し至った結論が

「フロレスタンのアリアをカット」

 

人生初の選択でした。

しかし無理やり歌ってひどい演奏をすればそれは演奏会全体の評価を下げることになり、同じ迷惑をかけるにしてもそれはより悪質な行為となる。

 

共演者のサポートもあり、アリア以外の二重唱、フィナーレのコンチェルタート(合唱、ソリスト全員での演奏)をなんとかこなし、「あ~これはもう明日は声無くなってるな」っと思いつつ翌日起きると

 

あれ?

 

昨日より声が出る(;・∀・)

 

なんでや・・・

 

と、何故か復活し始める我が声帯笑

 

もちろん直ぐにかかりつけ医のもとに行き、診療してもらうと「うん、上の方が少し腫れてるね・・・でもこの状態から昨日の状況(低音域、中音域が出ない)はちょっと考えづらいな~」と
(低音域、中音域を出すメカニズムを阻害する要因が声帯の映像からは確認できない)

 

結局原因も謎なら復活した理由も謎で、とりあえず大事を取って吸入と筋肉注射をして頂き、5/4は無事(?)マルキューブで魂の叫びを上げることができました笑

 

で、今回学んだ教訓は「声は突然出なくなることがある」ということと、「特殊なレパートリーは代役が見つからない」ということでした笑

 

そう、結局代役は見つからなかったのです笑

 

そりゃそうだよね、ロドルフォ(ラ・ボエーム)やネモリーノ(愛の妙薬)、アルフレード(椿姫)なら多くのテノールがレパートリーにしているけど、フロレスタンとか2月に急遽代役出演したタンホイザーとか、そもそも楽譜すら持ってないって人がほとんどだよね笑

 

芹澤、強く生きていこうと思います。

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