LA CAFFETTERIA DI RETROSCENA舞台裏カフェ

テノール芹澤佳通の日常系ブログ (・∀・)

大岡山小学校合唱団

2023年03月21日 | クラシック音楽
去る3月19日(319・・・ミュージック・・・はて?どこかの大学の卒業式の日だったような・・・)
 
目黒区立大岡山小学校に《令和4年度大岡山小学校合唱団-お別れコンサート-》(6年生の卒団式)にお邪魔してきました!
 
大岡山小学校合唱団は松田和子先生(集合写真前列中央)が指導者として、音楽・合唱を通じて人間教育に力をいれてこられ、その成果は当日の子供たちの演奏や松田先生とのコミュニケーションの中に現れており、「この先生は真剣に、真正面から音楽と生徒に向かい合って来られたんだな」というのがしっかりと伝わってきました。
 
前列左より 白い歌人、藤井麻理(ピアノ)、松田和子先生、石井一也、片山将司
 
今回は松田先生と共に合唱団のピアニストとして長年関わってきた藤井麻理さんの呼びかけで、男声3名(テノール・バスバリトン・バス)で演奏をお届けしました。
 
それぞれソロではワタクシがテノールのド定番オペラ《トゥーランドット》より「誰も寝てはならぬ」を午前中から(←ここ重要)、バスバリトンの石井さんオペラ「魔笛」から「おいらは鳥刺し」を1番ドイツ語、2番日本語で歌い子供たちをびっくりさせ、バスの片山さんはヴェルディのオペラ《シモン・ボッカネグラ》(選曲が渋い!)より、「悲しい胸の思いは(プロローグ)」でLow F(低いファの音)を体育館に響き渡らせました!
 
そんな中、一番子供たちにウケたのは、先日YouTubeにアップしました森雄太作曲、混声3部合唱とピアノのための《カップ焼きそばは焼いてない件及び、それに類似するその他諸々の案件についてただ淡々と述べるだけの歌》(笑)
これ↓↓↓
 
 
ちなみに混声版の実演はこれが初だったと、作曲者御本人からご報告頂きました(ちなみに混声版ネット初演は上の動画)
 
ピアニスト藤井麻理さんの進行で演奏は進みました
 
 
朝から「誰も寝てはならぬ」を歌う人の図
 
ちなみに、ワタクシは睡眠時間は声にあまり関係しませんが、起床してから声を出すまでの時間に強いこだわりがありまして、本番の5~6時間前には起床完了しているのが理想です。
 
この日は出番が10時30分~ということだったので、午前5時に起床しました(帰宅後爆睡)
 
モーニングコンサートとか最早起きるのが辛いので徹夜で臨んだほうが楽なんじゃないかと思うほど、朝は苦手です(笑)
 
しかしあれです、子供たちの歌声は無垢で邪念がなく、どんなに望んでも僕にはもう出すことが許されない澄んだ声でした(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の新作(初物)

2023年03月17日 | クラシック音楽
先月、たまたまTwitterで見つけた合唱曲がありました
 
 
そもそも最初に惹かれのはタイトル
 
 
作曲者がご自身のTwitterで「演奏、録音、公開、楽譜のコピーはご自由にどうぞ!」と公開されていましたので遠慮なく・・・
(YouTubeで公開するにあたり、改めて作曲者に確認をさせて頂きました)
 
 
「友達にひけらかされたらイラッとするようなちょっとしたことも美しいメロディー乗せればあら不思議、心穏やかに聞けるようになる」という、音楽の素晴らしさを改めて証明してくれています笑
 
ちなみに僕の動画が【合唱版ネット初演】と、作曲者自身から認定頂きました!
 
 
 
それではお聴き下さい( ・∀・)
 
 
作曲:森雄太 詞:Twitterへの情報提供による
混声3部合唱とピアノのための
『カップ焼きそばは焼いていない件及び、それに類似するその他諸々の案件についてただ淡々と述べるだけの歌』
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もはや単なるレビュー

2023年03月11日 | クラシック音楽
地上波アナログ放送は「県外放送も地形によってはノイズ混じりで観ることが出来る」という現象がありました。
 
我が家では「ジリチャン」と呼んでました。
(ノイズで画面がジリジリしてるから)
 
ジリチャンとはアナログのCの状態
(総務省HPより)
 
風向きや天候の影響なのか全然判別出来ない日もありましたし、音声も途切れ途切れのときもありました笑
 
 
さて、静岡ではリアルタイムでは放送されず、ジリチャンにかじりつき「目が悪くなるよ!」と母親に言われても観続け、レンタルビデオで新作が出る度に追っかけていた「新世紀エヴァンゲリオン」。
 
 
TV版はもちろんのこと、旧劇場版「シト新生」、「Air/まごころを、君に」、新劇場版「序」、「破」、「Q」、「シン・エヴァンゲリオン」の全てを映画館で観て来ました。
(記憶が確かなら、「シン・エヴァンゲリオン」以外は全て小学校以来の幼馴染と観ていた気がするw)
 
 
「シン・エヴァンゲリオン」公開時には、限定配布の小冊子を2つとも手に入れたことからも、そのオタクぶりが伺える・・・
(合計3回観に行ったかな?)
 
 
さて、今回購入したのは『シン・エヴァンゲリオン劇場版 EVANGELION:3.0+1.11【初回限定版】(Blu-ray+4K Ultra HD Blu-ray)+限定台本』
(EVASTORE予約販売限定:現在は取り扱いなし)
 
 
 
映画館でも観たし、公開終了後はすぐにアマゾンプライムビデオでも公開され、ただ観るだけなら買わなくても良いのでは?
 
と思ったそこのあなた!
 
 
今回の目的はこちらの映像特典
 
この特典映像として収録されている「EVANGELION:3.0(-46h)」を観たいが為に購入したのだが、もうひとつの特典映像「Rebuild of EVANGELION:3.0+1.11」も非常に興味深いもので、一つ一つのシーンにかける庵野監督のもの凄いこだわりと情熱、そして『人の心を掴むためには作り手として一切の妥協を許さない』そんなプロフェッショナルとしての姿に感銘を受けました。
 
(もはや単なるレビュー)

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広島シティーオペラ《タンホイザー》

2023年02月28日 | クラシック音楽
広島シティーオペラ《タンホイザー》終演・・・
 
厳しくも楽しい巡礼の旅でした。。。
 
オファーを頂いたのは2月9日深夜!
 
昨年ではありません、今月の話です(笑)
 
そう、本番まで僅か17日間しか残されていない段階での代役オファーでした
 
 
そもそも日本国内でタンホイザー役を歌った経験を持つテノール、しかもパリ版、ドレスデン版、折衷版(二期会でも一幕はパリ版、二幕はドレスデン版・・・だったかな?)と、少なくとも2パターン存在する作品なので、「どの版を歌った経験があるのか?」というところも含めると簡単に代役が見つかる役柄ではありません。
 
トゥーランドットのカラフ、ボエームのロドルフォ、椿姫のアルフレード、これらの代役を探すのとはわけが違うのです(;´Д`)
 
 
代役を引き受けるにあたり学んだことは、「ピンチはチャンス」っていうのは結果論であり、
 
最後のフレーズを歌いきるまでずっと「ピンチはピンチ」でした笑
 
 
幕が降りた後に感じたことは「やっと終わった~」という安堵ではなく、もっとこうしたかった、もっとああしたかった、もっとおぞましく、もっと狂気に・・・というタンホイザーさながら欲に塗れたものでした笑
 
終演後みんなで記念撮影
 
今回の公演、実は西日本での初めてのワーグナーということ!
 
しかも市民オペラでこのレベルの舞台を作り上げたことに驚きを隠せません(;´Д`)
 
 
まずオーケストラに至っては、楽譜の入手が最初にして最大の難関だったとのこと!
それもそのはず、そもそも国内の市民オペラ団体でタンホイザーを上演した団体は、広島シティーオペラが調べた限りでは見つからなかったと。。。
 
それはつまり、「オーケストラスコア」を入手することが困難を極めるということを意味しています。
 
しかし実際の演奏はそこからスタートしたとは思えないほど完成度の高いものでした!
 
歌いながら何も違和感は感じませんでしたし、舞台に聴こえてくる音の波、うねりも素晴らしく、1音たりとも的外れな音はありませんでした( ・∀・)
 
 
 
演出家、飯塚励生さんの作り出す世界観は奇を衒ったものではなく、初めてワーグナーを観劇する地元の方を物語の世界へ没入させるに相応しいもので、オペラに対するイメージを「より親しみやすいもの」に変化させたと感じました。
二幕第4場より
 
 
二幕第4場、歌合戦にてビーテロルフ(左)と睨み合うセリホイザー
 
そしてそのマジックに大きく貢献したのが舞台衣装!
 
衣装は地元、広島市内にアトリエを構える「愛型女帝Costume Studio」さんが、オールハンドメイドで100着(以上?)を制作し、物語をよりファンタジーに彩り、舞台に立つ人物を浮き立たせてくれました。
タンホイザー 二幕第4場「歌合戦」での衣装
 
 
タンホイザー 三幕での衣装
愛型女帝Costume Studioさんから掲載許可頂いています
 
この愛型女帝Costume Studioさんが手掛けた衣装のデザインが素晴らしいのは写真から伝わると思いますが、それにとどまらず機能面で非常に優れています!
 
まず大前提としてオールハンドメイドで、且つ「舞台上で動き回ること」を前提に作られているため、ストレッチの効いた素材を用いており、通気性もよく吸湿性にも優れその上洗濯可能(ここ重要!)なのです。
 
 
舞台演出は衣装だけではなく、大道具さん、小道具さん、照明さん、ヘアメイクさんたちの功績は言うに及ばず、裏方をまとめる司令塔舞台監督、舞台スタッフの皆様の協力、連携プレイによって無機質な箱は物語の舞台へと変化を遂げるので、各々の役割に優劣など存在しません(歌手陣含め)。その空間に共存する全員が、己のベストを尽くそうと歯を剥き出しにしているのが「現場」なのです( ー`дー´)キリッ
 
 
さて、次にセリホイザーになれるのがいつになるかはわかりませんが、僕にとって初めてのタイトルロールであったこの役を、滅多に上演されない作品にもかからわず2度も歌うことができたのは何かの運命かと思いますので、今後はレパートリーとして持っていこうかな~っと思います(今から1ヶ月以内だったら準備期間1週間の超特急オファーでもいけそうな気がする笑)
 
あ、それと今回のヘアセットは地毛ですので、セリホイザーをご入用の際はカツラのご用意はいただかなくて大丈夫です笑
 
ヴェーヌス役羽山弘子さんと
 
 
タンホイザー男祭り
 
 
 
広島シティーオペラ事務局長、井口さんと
 
一幕、三幕に登場してくれた小池バレエスタジオの皆さんと
 
 
新幹線まで見送りに来てくれた二人を撮る芹澤と
 
 
撮られた芹澤
 

芹澤声楽教室《高音特化型ジム》では、新規ジム生の入会を随時募集しております

高音特化型パーソナルトレーニング
費用:1h 6000円、2h 10000円
(外部スタジオご希望の場合は別途スタジオ使用料が加わります)

【入会のお申し込みはこちら】
yoshimichi.serizawa@gmail.com

件名に「ジム入会希望」とご記入ください。
指導内容は高音以外にも多岐にわたります。(歌唱指導、発音指導、姿勢など)


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無事開催!新春オペラランチタイムコンサート2023

2023年02月07日 | クラシック音楽

延期を乗り越え、2月5日に第一ホテル東京シーフォートにて「新春オペラランチタイムコンサート」が終演しました!

 

第一ホテル東京シーフォートさんの営業は今月末までとのことで、このコンサートが最後の催し物となったそうです(T_T)

会場である28階のトップ・オブ・ザ・ベイからの眺めは格別でした!

左から ピアニスト前田美恵子さん、ソプラノ若井有里亜さん

珍しくおめめパッチリ(笑)

 

嬉しいことに満席のお客様をお迎えし、終演後もあたたかなお言葉をいただけました( ・∀・)

 

おまけ

 

カッコつけてるわけではなく階段上から会場入りする合図を待っている図(笑)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする