LA CAFFETTERIA DI RETROSCENA舞台裏カフェ

テノール芹澤佳通の日常系ブログ (・∀・)

タイトルロール

2021年01月23日 | クラシック音楽

人生初のワーグナー作品であり、初のタイトルロールであるタンホイザーまで気がつけばもう一ヶ月を切っておりました。

 

これまでカラフ(トゥーランドット)、ホセ(カルメン)、ロドルフォ(ラ・ボエーム)など、物語にとって重要な役は歌ってきましたが、それらとタイトルロールでは少し違いがあります。

 

それは物語の中心に居るか、居ないか、です。

 

物語はタイトルロールの心情と共に進んで行きます。

 

前述のカラフ、ホセ、ロドルフォは、ともにプリモテノール(主役を歌う実力を有するテノール)の役であり、それぞれ素晴らしいアリアや重唱があります。

 

カラフ・・・「誰も寝てはならぬ」
ホセ・・・「花の歌」
ロドルフォ・・・「冷たい手を」

 

しかし、これら3役は物語に付随しているのみで、作品の中心となり物語を進めるのはトゥーランドット姫、カルメン、ミミ(←タイトルロールではないけど)です。

 

ここまででおそらく

 

「え?だからなにが違うの?」

 

と思われるとおもいます。

 

 

無理もありません、僕がその違いを知ったのは自分がタイトルロールになってから・・・

 

つまり最近のことです(笑)

 

 

昨年12月、音楽通し稽古終了後に音楽アシスタント(副指揮)の方が僕のところに来て

 

「指揮に合わせようとしてる?タイトルロールなんだから指揮を引っ張って行かないと!」

 

と言われ、その時初めて

 

「指揮=合わせる」

から

「指揮=こっちに合わせさせる」(ちょっと言い方は悪いけどw)

 

という意識が生まれました。

 

これまでは一度も言われたことのないアドバイスで、自分自身の固定概念が崩れると同時に大きな責任がのしかかってきました。

 

タイトルロールはただ歌うだけがその役割ではなく、物語を進行させなければならないのです。

 

 

そして、タイトルロールは歌う箇所が多いです(笑)

 

 

ま、物語の進行役ですから当然といえば当然なんですが

 

そこはワーグナー・・・・

 

そもそも3時間以上の上演時間にも関わらず、計算上、タンホイザーは1時間弱歌ってます(笑)

 

 

そして言葉が多い・・・・

 

 

ベルカントオペラの様に「同じ歌詞を延々と繰り返す」という手法(親切設計)は採用されていないので、目下暗譜に忙殺されています(ヽ´ω`)

 

 

そんな暗譜に最善な方法(個人の感想)を最近編み出したので、次回はそれを紹介したいと思います( ・∀・)

コメント (4)
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あけましておめでとうございます(2021年)

2021年01月02日 | クラシック音楽

あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

昨年の仕事納めは大晦日、今年の仕事初めは元日ということで

 

最早何ら代わり映えのしない年末年始となりました(笑)

 

 

例年は兄夫婦のところで高級おせちを強奪しておりましたが、今年は前述の通り時間がなく何も正月らしい行事をしてません┌(_Д_┌ )┐

 

伊達巻くらい食べたかったな~

 

おせち料理って、12月30日くらいまでは特設ブースでガンガン売ってるのに31日になると途端に姿を消しません???

 

たまたま僕が行った時間が悪かったのかな?・・・

 

そんなわけで、自分自身は正月らしいことをしていない身ながら、正月的な行事を与える側として「京王プラザホテル新宿のお正月2021」のこちら↓

に出演してきました( ・∀・)

 

来月(もう来月なのかよ・・・・)の二期会オペラ劇場ワーグナー「タンホイザー」のプロモーションも兼ねて、楽しい時間を会場の皆様と過ごさせていただきました!

 

ちなみに、座席は恒例のディスタンス配置↓

 

リハーサルの様子(マスク着用)ソプラノ辰巳真理恵さんと

 

 

出演者一同(終演後)

 

いや、辰巳琢郎さんカッコよすぎだろ(;・∀・)

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