気付けば第二話って8月に書いたんだよなぁ・・・
みんな忘れてるんじゃね?
まぁ、前回までのあらすじをかくのもだるいので
これでも読んでやがれ
ずいぶんとタイムラグがあったなぁ・・・
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
僕が最後に猫を見たのはいつだったっけか。
僕は憶えていない。
本物の猫を、僕は久しく見ていない。
あるいは、見たことがないのか。残念なことに、僕の微弱な記憶力はその真偽を憶えていない。
しかし、僕にとってそんなことはどうでもいい。
そんなこと、ここではまったく重要でない。
ここで重要なのは、
僕が猫を知っているってことさ。
「カロロロロ・・・・・・」
ミーちゃんは一歩一歩と間合いを詰めてくる。このペースでいけばあと100歩分ぐらいのスペースがあるけれど、仮にでも百獣の王が、何の加速もなしに100歩歩くとも思えない。
恐らく、あと2・3歩踏み込まないうちに突進してくるだろう。それまでのあとわずかな猶予で、僕は次の手を考えなくてはならない。
と、考え事をしている僕の肩に、リヒターさんがぽんと手をのせた。
「考え事かい?少年」相も変わらずニヒルな笑いを見せつけながら、リヒターさんが言う。「それで、何か思いついた?」
「いいえ」僕は率直に答える。っていうか、僕にどうしろというのだ?「リヒターさんは、何か思いつきましたか?」
「ああ。この状況から抜け出すための、いい作戦がね。」
「それは、興味がありますね。」
「そうだろうそうだろう。だから俺は、今からそれを実行に移そうと思う。」
ぐい、と。
リヒターさんは僕の肩を前に押した。急なことだったので、僕はそれに抵抗することができずに、なすがままに倒れてしまう。
そして、リヒターさんは自分の背中のマグロ肉をはずし、力一杯投げた。伏した僕の目の前に、肉がドサリと落ちる。
なるほど。僕とマグロを犠牲に、自分は助かろうというアイデアか。なるほど。
「って、感心している場合かよ、僕。」
っていうか、肉と同列に扱われたぞ、僕。
いやいや、文句を言っている場合じゃない。このままではライオンからマウントタックルをくらって一巻の終わりである。なにがなんでもそれだけは避けたい。
とりあえず視野を確保するため、僕は頭を上げる。真っ先に見えたのは、マグロだった。おお、なんとうまそうな大トロだ。絶食後のライオンでなくとも食べたくなる。うーん、一口つまんでおけばよかった。
と、マグロを観賞してみたが、やはり危機的な状況に変わりなかった。というのも、マグロの向こうからミーちゃんが覗いていたからだ。
(・・・・・・ひょっとして、ピンチ?)
と、僕が気付くのと同時に、ミーちゃんは右手(いや右前足か)を僕の頭めがけて振り下ろした。
まったく無駄のない、おそらくは生物最速にして最強の動作。食物連鎖の頂点に立つ者として身についた、隙のない動き。
僕は避ける術(スベ)もなく、地面に頭を押しつけられてしまう。
「ぐぇ。」
情けない声を出して、情けなく右頬を地面にこすりつける僕。それだけならいいのだが、僕の頭にすこしずつ体重がかけられていく。それに合わせるように、僕の頭が悲鳴を上げる。
みしみしみしっ。
人の頭は100キロ程度まで耐えられるそうだけど、このライオンの体重はどう見ても100キロの4倍以上はある。このままだと僕は本格的にヤバいのかもしれない。
しかし。
しかし、僕は不思議と冷静でいられた。当然と言えば当然かもしれない。僕には旧知の友なんていないし、両親だって僕は会ったことがない。今のギルドのみんなともあまり知り合っていないし、すると僕ひとりが死んだところで誰も悲しまない。
それよりも、なんと強い力だろうか。僕の頭は動きそうもないし(動かそうとも思わないが)、手足で抵抗しようにも、右手は僕の体の下。左手一本でどうにかなるものでもなし、足なんか届くわけがない。
なんだ、わざわざマウントタックルなんぞくらわなくとも、僕はもうこれだけで立派に行動不能じゃないか。僕はどうやら百獣の王を見くびっていたようだ。
などと考えながら、僕がいよいよ死を覚悟したとき、急に頭が軽くなった。
「・・・・・・?」
僕は鈍った頭で何が起こったのかを理解しようとした。感覚がなくなったわけではないようだ。その証拠に、僕の頭はまだずきずきと痛い。
すると、何だろう。僕は必至に考える。
そういえば、ミーちゃんが僕の頭を踏んだのは僕の頭が上がってからだった。とするとアレか。動くものを見ると捕まえたくなるっていうネコの習性か。
とすれば、僕は失敗をした。
僕はミーちゃんを見上げるために、頭を動かしてしまったからである。
「ゴガァアッ!!」
ミーちゃんは僕の頭めがけて、今度は左足を振り下ろした。それは一発目同様、全く無駄のない素早い攻撃だった。
だが僕は、たとえ時速100キロでトラックが走ってきても、それを10秒前に知らされていたら、避けることができる自信がある。
いかに速い打撃も、それを一瞬早く見切れば、避けられる。
僕は、その攻撃を生まれる前から知っていた。
頭を右に振り、その一撃をかわす。
目の前に振ってきた足に驚くまもなく、僕は右手右足で地面を押し、後ろに転がる。
一瞬前に僕のあったところに、ミーちゃんの爪が空振った。
そのまま一回転して、僕はなんとか起き上がる。たかが体一回転分だが、背負っているマグロの分もあって、十分な間合いを稼ぐことができた。
問題はこれからだ。
僕はこれからこのライオンを殺さずに、極力無傷で捕まえなくてはならない。
そうなると武器を使うわけにはいくまい。
つまり素手か・・・・・・?
「・・・・・・・・・・・・いや、ナンセンスだ。」
ヒトが素手で闘って勝てる動物は体重60キロまでだそうです。
そして僕は男としては小柄で力もあまりなく、相手は腹を空かせたライオンです。
さて、そのココロとは・・・・・・?
「勝てるわけがねぇ。」
―――いや待て僕。あきらめるなよ僕。頭が痛くて出血してるけど、あきらめたら終わりだぞ僕。
頭がくらくらする。視界がはっきりしない。それでも、思考することはできる。
1+1=2 2+2=4 ほら、論理的思考もばっちりさ。
だから、考えるんだ。
この状況を打破する方法を。
「・・・・・・リヒターさん」
僕はたったひとつ可能性が残っているのを思い出す。「助けてください、リヒターさん」
返事はない。あるいは、もうこの場にいないのかもしれない。
いや、たとえそうだとしても。
「聞こえてるんでしょう・・・?≪不可視の可視アンチイビジブル≫リヒター・L・マルクルさん?」
僕は、待つ。
あの男を信じて、待つ。
だから、次のミーちゃんの突進を、僕は避けない。
百獣の王が放つ威圧。生物最強が匂わす重圧。
それを、全身で感じながら、待つ。
「フシャアアーーーッ!」
ミーちゃんが僕に向かってくる。今度こそ、死ぬのかもしれない。まだずきずきと痛むこの頭が、次の一撃を耐えきれるとは思えない。
それでも、僕は動かない。
「ガァアアアアッッッッ!!」
ミーちゃんが地面を蹴る。巨体が勢いをつけて接近してくる。圧巻にして壮観。激しい風圧が僕の体を押し、僕はよろめきそうになる。
僕は動かない。
ミーちゃんが牙をむく。びっしりと生えそろった鋭い歯。こいつらが僕の肉をかじるのだ。冷笑ではすまない恐怖感。ひしひしとこみ上げてくる絶望感。なぜか感じる悲壮感。諦観。
僕は動かない。
なぜ動かないかって?
―――必要がないからさ。
ミーちゃんの動きがぴたりと止まる。ほんの一瞬だけ、止まる。まるで、ビデオの一時停止のように。
そして、ミーちゃんは大きく飛び退いた。刹那、ミーちゃんのいた所に矢が刺さる。
僕は驚かない。
僕は動じない。
なぜって、それはもとから予定されていたことだから。
「来てくれたんですね、≪不可視の可視≫さん。」
「その呼び方はやめてくれ。」不機嫌そうな声が後ろからした。「助けに来てやったんだ。お礼ぐらいしろよ。」
「僕を置いて逃げた人に、お礼なんて言いませんよ。」
「逃げたんじゃねぇよ。・・・武器を取りに帰っただけさ。この≪最強の弓使い≫リヒター様の愛弓をな!」
そう言ってリヒターさんは、黄金に輝く弓を前につき出し、ビシッとキメた。
いや、ポーズが古いんですけど。
「って、さっきまで置いてきてたんですか。」
「・・・・・・だってほら、猫ってのがどんなのか知らなかったしさぁ。もし凶暴なやつだったらこの≪黄鷹~サンダー・イーグル~≫が傷つきかねんからな。しかし、思ったよりもおとなしそうだな、猫ってのは。」
・・・・・・助けてもらったのでツッコミは無し。
ちなみに、≪黄鷹≫ってのはリヒターさんが持っている弓で、鉄製の型に金箔が貼ってあるシロモノだ。そして随所に黒いスジを入れることで、虎のような縞模様をつけている。弓の中心部分には名前通り鷹が彫金してあって、リアルにくちばしまでつけてある。これで殴られたら相当痛いだろうが、リヒターさん曰く、愛弓を傷つけるわけにはいかないので、やらないそうだ。この人はどうも弓使いらしくない。
・・・・・・この人が来てくれたところで、勝てるのか?これ。
<続く^p^>
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
・・・・・・長い。
長すぎるよこれ。みんな読み飛ばすよこれ。
っていうか4000文字超えてるよこれ。原稿用紙10枚ってどんだけだよこれ。
コメ返
●BE
>来ちゃった(*´・ω・`*)ふふふ
>とか言ってみたり^p^
今日キシケイから「BEって誰?」みたいなことを聞かれたので一応。
BEは僕のチャット友達です。チャットでは僕の名前は「抹茶」なのでBEは僕のことを抹茶と呼びます。
関東在住の女子大生。。。ということしか分かってませんが。。。
まぁ、そんなところで次。
>ちゃっかりコメ返期待して書き
>きちゃってる人が一名←笑
期待に応えて書いてますよー^p^
>抹茶のブログ好きですねw
光栄です^^
来年になったらゆきさんも呼びたいもんです
逆流は・・・放置で。。。(ヒド
あいつあまりこういうのは好きそうじゃない気が。。。
>ここってタグ使えるようになってるん?
>たぶんこの顔文字使ったから消えたと思うb
>ちなみにこれw→(*ノω
はい、しっかり消えております。
よくわかんないんですよね。。。ブログと同じようにタグを書いてもフォント変わらなかったし。。。
まぁ、(*ノω<*)こんなのでしたよね?
半角だとやはり消えるので全角の不等号を代用してます。
うん。。。その顔文字使わない方がええわ。。。
んじゃま、そう言うことで。
明日は6時おきなのに夜更かしして更新してるちゃーみーがお送りいたしました。
みんな忘れてるんじゃね?
まぁ、前回までのあらすじをかくのもだるいので
これでも読んでやがれ
ずいぶんとタイムラグがあったなぁ・・・
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
僕が最後に猫を見たのはいつだったっけか。
僕は憶えていない。
本物の猫を、僕は久しく見ていない。
あるいは、見たことがないのか。残念なことに、僕の微弱な記憶力はその真偽を憶えていない。
しかし、僕にとってそんなことはどうでもいい。
そんなこと、ここではまったく重要でない。
ここで重要なのは、
僕が猫を知っているってことさ。
「カロロロロ・・・・・・」
ミーちゃんは一歩一歩と間合いを詰めてくる。このペースでいけばあと100歩分ぐらいのスペースがあるけれど、仮にでも百獣の王が、何の加速もなしに100歩歩くとも思えない。
恐らく、あと2・3歩踏み込まないうちに突進してくるだろう。それまでのあとわずかな猶予で、僕は次の手を考えなくてはならない。
と、考え事をしている僕の肩に、リヒターさんがぽんと手をのせた。
「考え事かい?少年」相も変わらずニヒルな笑いを見せつけながら、リヒターさんが言う。「それで、何か思いついた?」
「いいえ」僕は率直に答える。っていうか、僕にどうしろというのだ?「リヒターさんは、何か思いつきましたか?」
「ああ。この状況から抜け出すための、いい作戦がね。」
「それは、興味がありますね。」
「そうだろうそうだろう。だから俺は、今からそれを実行に移そうと思う。」
ぐい、と。
リヒターさんは僕の肩を前に押した。急なことだったので、僕はそれに抵抗することができずに、なすがままに倒れてしまう。
そして、リヒターさんは自分の背中のマグロ肉をはずし、力一杯投げた。伏した僕の目の前に、肉がドサリと落ちる。
なるほど。僕とマグロを犠牲に、自分は助かろうというアイデアか。なるほど。
「って、感心している場合かよ、僕。」
っていうか、肉と同列に扱われたぞ、僕。
いやいや、文句を言っている場合じゃない。このままではライオンからマウントタックルをくらって一巻の終わりである。なにがなんでもそれだけは避けたい。
とりあえず視野を確保するため、僕は頭を上げる。真っ先に見えたのは、マグロだった。おお、なんとうまそうな大トロだ。絶食後のライオンでなくとも食べたくなる。うーん、一口つまんでおけばよかった。
と、マグロを観賞してみたが、やはり危機的な状況に変わりなかった。というのも、マグロの向こうからミーちゃんが覗いていたからだ。
(・・・・・・ひょっとして、ピンチ?)
と、僕が気付くのと同時に、ミーちゃんは右手(いや右前足か)を僕の頭めがけて振り下ろした。
まったく無駄のない、おそらくは生物最速にして最強の動作。食物連鎖の頂点に立つ者として身についた、隙のない動き。
僕は避ける術(スベ)もなく、地面に頭を押しつけられてしまう。
「ぐぇ。」
情けない声を出して、情けなく右頬を地面にこすりつける僕。それだけならいいのだが、僕の頭にすこしずつ体重がかけられていく。それに合わせるように、僕の頭が悲鳴を上げる。
みしみしみしっ。
人の頭は100キロ程度まで耐えられるそうだけど、このライオンの体重はどう見ても100キロの4倍以上はある。このままだと僕は本格的にヤバいのかもしれない。
しかし。
しかし、僕は不思議と冷静でいられた。当然と言えば当然かもしれない。僕には旧知の友なんていないし、両親だって僕は会ったことがない。今のギルドのみんなともあまり知り合っていないし、すると僕ひとりが死んだところで誰も悲しまない。
それよりも、なんと強い力だろうか。僕の頭は動きそうもないし(動かそうとも思わないが)、手足で抵抗しようにも、右手は僕の体の下。左手一本でどうにかなるものでもなし、足なんか届くわけがない。
なんだ、わざわざマウントタックルなんぞくらわなくとも、僕はもうこれだけで立派に行動不能じゃないか。僕はどうやら百獣の王を見くびっていたようだ。
などと考えながら、僕がいよいよ死を覚悟したとき、急に頭が軽くなった。
「・・・・・・?」
僕は鈍った頭で何が起こったのかを理解しようとした。感覚がなくなったわけではないようだ。その証拠に、僕の頭はまだずきずきと痛い。
すると、何だろう。僕は必至に考える。
そういえば、ミーちゃんが僕の頭を踏んだのは僕の頭が上がってからだった。とするとアレか。動くものを見ると捕まえたくなるっていうネコの習性か。
とすれば、僕は失敗をした。
僕はミーちゃんを見上げるために、頭を動かしてしまったからである。
「ゴガァアッ!!」
ミーちゃんは僕の頭めがけて、今度は左足を振り下ろした。それは一発目同様、全く無駄のない素早い攻撃だった。
だが僕は、たとえ時速100キロでトラックが走ってきても、それを10秒前に知らされていたら、避けることができる自信がある。
いかに速い打撃も、それを一瞬早く見切れば、避けられる。
僕は、その攻撃を生まれる前から知っていた。
頭を右に振り、その一撃をかわす。
目の前に振ってきた足に驚くまもなく、僕は右手右足で地面を押し、後ろに転がる。
一瞬前に僕のあったところに、ミーちゃんの爪が空振った。
そのまま一回転して、僕はなんとか起き上がる。たかが体一回転分だが、背負っているマグロの分もあって、十分な間合いを稼ぐことができた。
問題はこれからだ。
僕はこれからこのライオンを殺さずに、極力無傷で捕まえなくてはならない。
そうなると武器を使うわけにはいくまい。
つまり素手か・・・・・・?
「・・・・・・・・・・・・いや、ナンセンスだ。」
ヒトが素手で闘って勝てる動物は体重60キロまでだそうです。
そして僕は男としては小柄で力もあまりなく、相手は腹を空かせたライオンです。
さて、そのココロとは・・・・・・?
「勝てるわけがねぇ。」
―――いや待て僕。あきらめるなよ僕。頭が痛くて出血してるけど、あきらめたら終わりだぞ僕。
頭がくらくらする。視界がはっきりしない。それでも、思考することはできる。
1+1=2 2+2=4 ほら、論理的思考もばっちりさ。
だから、考えるんだ。
この状況を打破する方法を。
「・・・・・・リヒターさん」
僕はたったひとつ可能性が残っているのを思い出す。「助けてください、リヒターさん」
返事はない。あるいは、もうこの場にいないのかもしれない。
いや、たとえそうだとしても。
「聞こえてるんでしょう・・・?≪不可視の可視アンチイビジブル≫リヒター・L・マルクルさん?」
僕は、待つ。
あの男を信じて、待つ。
だから、次のミーちゃんの突進を、僕は避けない。
百獣の王が放つ威圧。生物最強が匂わす重圧。
それを、全身で感じながら、待つ。
「フシャアアーーーッ!」
ミーちゃんが僕に向かってくる。今度こそ、死ぬのかもしれない。まだずきずきと痛むこの頭が、次の一撃を耐えきれるとは思えない。
それでも、僕は動かない。
「ガァアアアアッッッッ!!」
ミーちゃんが地面を蹴る。巨体が勢いをつけて接近してくる。圧巻にして壮観。激しい風圧が僕の体を押し、僕はよろめきそうになる。
僕は動かない。
ミーちゃんが牙をむく。びっしりと生えそろった鋭い歯。こいつらが僕の肉をかじるのだ。冷笑ではすまない恐怖感。ひしひしとこみ上げてくる絶望感。なぜか感じる悲壮感。諦観。
僕は動かない。
なぜ動かないかって?
―――必要がないからさ。
ミーちゃんの動きがぴたりと止まる。ほんの一瞬だけ、止まる。まるで、ビデオの一時停止のように。
そして、ミーちゃんは大きく飛び退いた。刹那、ミーちゃんのいた所に矢が刺さる。
僕は驚かない。
僕は動じない。
なぜって、それはもとから予定されていたことだから。
「来てくれたんですね、≪不可視の可視≫さん。」
「その呼び方はやめてくれ。」不機嫌そうな声が後ろからした。「助けに来てやったんだ。お礼ぐらいしろよ。」
「僕を置いて逃げた人に、お礼なんて言いませんよ。」
「逃げたんじゃねぇよ。・・・武器を取りに帰っただけさ。この≪最強の弓使い≫リヒター様の愛弓をな!」
そう言ってリヒターさんは、黄金に輝く弓を前につき出し、ビシッとキメた。
いや、ポーズが古いんですけど。
「って、さっきまで置いてきてたんですか。」
「・・・・・・だってほら、猫ってのがどんなのか知らなかったしさぁ。もし凶暴なやつだったらこの≪黄鷹~サンダー・イーグル~≫が傷つきかねんからな。しかし、思ったよりもおとなしそうだな、猫ってのは。」
・・・・・・助けてもらったのでツッコミは無し。
ちなみに、≪黄鷹≫ってのはリヒターさんが持っている弓で、鉄製の型に金箔が貼ってあるシロモノだ。そして随所に黒いスジを入れることで、虎のような縞模様をつけている。弓の中心部分には名前通り鷹が彫金してあって、リアルにくちばしまでつけてある。これで殴られたら相当痛いだろうが、リヒターさん曰く、愛弓を傷つけるわけにはいかないので、やらないそうだ。この人はどうも弓使いらしくない。
・・・・・・この人が来てくれたところで、勝てるのか?これ。
<続く^p^>
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
・・・・・・長い。
長すぎるよこれ。みんな読み飛ばすよこれ。
っていうか4000文字超えてるよこれ。原稿用紙10枚ってどんだけだよこれ。
コメ返
●BE
>来ちゃった(*´・ω・`*)ふふふ
>とか言ってみたり^p^
今日キシケイから「BEって誰?」みたいなことを聞かれたので一応。
BEは僕のチャット友達です。チャットでは僕の名前は「抹茶」なのでBEは僕のことを抹茶と呼びます。
関東在住の女子大生。。。ということしか分かってませんが。。。
まぁ、そんなところで次。
>ちゃっかりコメ返期待して書き
>きちゃってる人が一名←笑
期待に応えて書いてますよー^p^
>抹茶のブログ好きですねw
光栄です^^
来年になったらゆきさんも呼びたいもんです
逆流は・・・放置で。。。(ヒド
あいつあまりこういうのは好きそうじゃない気が。。。
>ここってタグ使えるようになってるん?
>たぶんこの顔文字使ったから消えたと思うb
>ちなみにこれw→(*ノω
はい、しっかり消えております。
よくわかんないんですよね。。。ブログと同じようにタグを書いてもフォント変わらなかったし。。。
まぁ、(*ノω<*)こんなのでしたよね?
半角だとやはり消えるので全角の不等号を代用してます。
うん。。。その顔文字使わない方がええわ。。。
んじゃま、そう言うことで。
明日は6時おきなのに夜更かしして更新してるちゃーみーがお送りいたしました。
暇つぶしには
持ってこいな感じで
読ませてもらいましたw
あ、ちなみに専門生の
BEであります(・∀・)
どうぞお見知りおきをw
いいセンスだ