思い出話です。
小学校の時、みーやさん(仮名)という女の友達がいました。
茶髪でショートヘアの、かわいい女の子でした。
クラスの女子の中で、一番仲良しの子でした。
なぜ仲がいいのか分かりません。
たまたま波長が合う人だったのでしょうか。
それとも、彼女は誰とでも仲良しで、
僕とも話していただけなのかも分かりません。
話は現在に戻ります。
昨日、予備校でテストがありました。
僕の予備校では生徒はみんな「生徒カード」というのを持っていて、そのバーコードによって登校・下校の手続きをします。
テストでも例外ではなく、僕は登校の手続きをしました。
そしてカードを受付に置いていくのですが、
そこに置いてあるカードの中に、みーやさんの名前のカードを発見。
とりあえず、驚愕。
ちょっぴり、うれしい。
テスト会場へ向かうと、みーやさんを探しました。
でも、僕の記憶にあるみーやさんは5年も前のもの。
高校3年生になった彼女を見付けることはできませんでした。
そのまま立っていてもしょうがないから、適当に席についてテストを受けました。
そしてテストが終わり、荷物をまとめる時、
「ちゃーみー君、でしょ?」
と、隣から懐かしい声がしました。
びっくりして左を見ると、隣には茶髪のロングヘアーの女の子が、
僕の方を見てほほえんでました。
「ひょっとして、みーやさん?」
「うん」
途端に、うれしくなりました。適当に席について、たまたま隣にいた子が、僕の探していた子だったんです。
あの頃の声のまま、あの頃の茶髪のまま、あの頃の八重歯のかわいい笑顔のまま、みーやさんは何も変わっていませんでした。
僕はどうにかして話を続けようとしました。
気づかなかったよ。
髪、伸ばしたんだね。
偶然だね、びっくりだ。
しばらくだね。懐かしいよ。
頭の中に、いくつも候補が挙がりました。でも、僕はみーやさんに何を言ったらいいのか分かりませんでした。
僕が困惑してると、みーやさんが先に言いました。
「・・・ちゃーみー君、ここに通ってるんだ?」
「・・・うん。みーやさんは?」
「私は、この前からー」
「僕も、3月からだけどね。ところでみーやさん、西高に行ってるの?」
「うん。っていうか、ちゃーみー君の同窓生もいっぱい来てるよ」
「へえ。・・・西ねぇ。・・・ゆーへーしか知らないからなあ」
「ふうん。あ、もう帰らなきゃ。じゃ、またねー」
「おう、またね」
みーやさんの背中を見送りながら、ちょっぴり残念。
もうちょっとしゃべっていたかった。
ま、同じ予備校に通ってるんだし、またいつか会えますよね。
小学校の時、みーやさん(仮名)という女の友達がいました。
茶髪でショートヘアの、かわいい女の子でした。
クラスの女子の中で、一番仲良しの子でした。
なぜ仲がいいのか分かりません。
たまたま波長が合う人だったのでしょうか。
それとも、彼女は誰とでも仲良しで、
僕とも話していただけなのかも分かりません。
話は現在に戻ります。
昨日、予備校でテストがありました。
僕の予備校では生徒はみんな「生徒カード」というのを持っていて、そのバーコードによって登校・下校の手続きをします。
テストでも例外ではなく、僕は登校の手続きをしました。
そしてカードを受付に置いていくのですが、
そこに置いてあるカードの中に、みーやさんの名前のカードを発見。
とりあえず、驚愕。
ちょっぴり、うれしい。
テスト会場へ向かうと、みーやさんを探しました。
でも、僕の記憶にあるみーやさんは5年も前のもの。
高校3年生になった彼女を見付けることはできませんでした。
そのまま立っていてもしょうがないから、適当に席についてテストを受けました。
そしてテストが終わり、荷物をまとめる時、
「ちゃーみー君、でしょ?」
と、隣から懐かしい声がしました。
びっくりして左を見ると、隣には茶髪のロングヘアーの女の子が、
僕の方を見てほほえんでました。
「ひょっとして、みーやさん?」
「うん」
途端に、うれしくなりました。適当に席について、たまたま隣にいた子が、僕の探していた子だったんです。
あの頃の声のまま、あの頃の茶髪のまま、あの頃の八重歯のかわいい笑顔のまま、みーやさんは何も変わっていませんでした。
僕はどうにかして話を続けようとしました。
気づかなかったよ。
髪、伸ばしたんだね。
偶然だね、びっくりだ。
しばらくだね。懐かしいよ。
頭の中に、いくつも候補が挙がりました。でも、僕はみーやさんに何を言ったらいいのか分かりませんでした。
僕が困惑してると、みーやさんが先に言いました。
「・・・ちゃーみー君、ここに通ってるんだ?」
「・・・うん。みーやさんは?」
「私は、この前からー」
「僕も、3月からだけどね。ところでみーやさん、西高に行ってるの?」
「うん。っていうか、ちゃーみー君の同窓生もいっぱい来てるよ」
「へえ。・・・西ねぇ。・・・ゆーへーしか知らないからなあ」
「ふうん。あ、もう帰らなきゃ。じゃ、またねー」
「おう、またね」
みーやさんの背中を見送りながら、ちょっぴり残念。
もうちょっとしゃべっていたかった。
ま、同じ予備校に通ってるんだし、またいつか会えますよね。
こんな思いで俺にも・・・いや、なかったわ。