大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

龍井問茶2002 ~其の一 茶農を探す~

2005年06月24日 | お茶/中国茶


茶葉博物館~昔の茶館を再現…って成都にこういう青空茶館あるよね。もう無いのかな?

安い龍井茶が買いたくて、前回「龍井お茶協会婦人部員」がたむろしていた岳廟周辺を散歩してみたけど、それらしい人影は無かった。西湖周辺の観光地にも茶缶を担いで商いしている茶農の姿は皆無。(実は、この後、虎包方面には若干いたのを発見(笑)。中国人観光客とかなり揉めていた…。しつこい販売行為が原因か?)
仕方が無いので、直接龍井まで行って、売ってくれそうな農家を探すことにした。

岳廟から2停留所ほど歩いた所で、27路のバスに乗ろうとしたところ、あろうことか、細かいお金がない!最小が10元だった。龍井茶室までは2元。二人で4元。昔のバスには車掌さんがいて切符をきってくれた。10元出しても選りすぐった汚い札でおつりが帰ってくるだけ(当時お札の質が悪く、子供銀行の札サイズ。バスで使う分や角などの小額紙幣は、汚れで幾らか判読できないものも多かった。便所紙にもならない札と揶揄されていた。)で、乗車に問題はなかったが、今はワンマンバスで料金箱にお金をいれるシステムになっている。中国のバスなので、当然両替機などついていない(笑)。2002当時の状況では(今はどうかしならいけど)、硬貨が普及しているのは発展した上海周辺のみみたい。
運ちゃんに細かいお金が無いことを告げると、とにかく乗れと促された。
乗った後に運ちゃんが両替してくれるのかと思ったが、そうでもないらしい。

………10元払えってこと????いくらなんでもそれは嫌

………ただ乗りしちゃうよ~

なんて考えていると、後ろに座っていたおばさんが両替を申し出てくれた。
地獄に仏だった(笑)。
「どこまで行くの?」
1元硬貨を10枚くれながら、おばさんが聞いてきた。
「龍井茶室です」
龍井茶室は前回、龍井村の茶農が商いに勤しんでいた所だ。
「そう…」
おばさんはにっこり頷いた。

………このおばさん、もしかして茶農(笑)???

私もちょっと期待して、ニャっと笑った。

27路のバスは途中、茶葉博物館、龍井寺(泉)と通る。茶葉物館の辺りも一面茶畑になっていて、近辺には観光客目当てのお茶屋が建っている。この辺はちょうど道路拡張(?)工事中だったから、今ごろ綺麗に整備されているに違いない。
クネクネした山道を暫く上ると、龍井茶室に着いた。龍井茶室は終点龍井村の一個手前だ。降りてみると、辺りは閑散としていた。前回は、ここで美味しい龍井茶を売ってもらえたのだが、今回、タイル貼りのテーブルはあるものの、そんな気配は全く無い。
雨だから(笑)???
キョロキョロしていると、両替えおばさんが声を掛けてきた。

………好感触(笑)

思ったとおり、このおばさんは龍井村でお茶を作っているそうだ。それが、終点の龍井村ではなく、龍井茶室で降りたということは、我々をキャッチしようという算段でしょ(笑)。待ってました。
龍井茶室から龍井村に続く坂道を上がりながら、最近出来たという山上の公園の話しになった。そういえば、バスのボディに「龍井山園」という広告が書かれているのを見た記憶がある。中国お得意のテーマパークの類だ。おばさんの話しでは、ものの30分もあれば、回れてしまうものだとか。


龍井村


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