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「太平洋の奇跡 - フォックスと呼ばれた男」。。。

2011年02月14日 09時42分09秒 | Movie

12日 土曜日
「太平洋の奇跡 - フォックスと呼ばれた男」。。。
観てまいりました。
先週、そのサイパン島にいたこと。毎年のようにサイパンに行くこと。
もちろん、「アメリカン・メモリアル・パーク」にも行きました。
昨年、最後の激戦地となったタポーチョ山にも登りました。観に行かずにいられない。
それも帰国後、早急に。

 

映画が始まると、総攻撃のシーンが映しだされます。
「硫黄島からの手紙」でもそうでしたが、「日本軍の総攻撃」と云っても「死に戦への突撃」。
若者たちの命が理不尽に散っていく。いたたまれないシーンです。

でも、この映画。戦争の悲惨さを描くシーンはこの場面のみ。「生かす」を題材に、
「生きる」勇気を描いた大場栄大尉の誇り高きファイティングスピリットを描いた作品です。

映画全体としては、「戦争」というメッセージを送るにはキャスティングが弱い。
それでも大場大尉の竹野内 豊は、私なりにはハマっていたかな。
「生きる」演技を冷静に演じるにはピッタリ。

そんな中でも、唐沢寿明演じる「堀内 今朝松 一等兵」。。これが光ってましたねー。

「映画「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男Trailer.1

「映画「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男Trailer.2


戦史叢史『中部太平洋陸軍作戦1』は記している。
「昭和20年12月1日 大場大尉以下47名の生存者は、新しい軍服に着替え、戦友の霊に
3発の弔銃を捧げた後、満州以来の懐かしい軍歌を歌いながら、山を下っていった」と。

この時のシーン。「歩兵の本領」を歌いながら大場大尉とともに47名の日本兵が威風堂々と
山を降りる。涙が溢れてきました。
(そんなシーンなのに、なぜかパンフには「歩兵の本領」の歌詞ではなく「椰子の実」の歌詞が。)

その時の歌は。。
 

何故、日本兵は投降し捕虜になることを拒むのか。
何故、日本兵は自らの命を絶つのか。

米軍の侵攻に敗れ占領されたサイパン島。タッポーチョ山中を拠点として万余の米軍を
翻弄し512日間の遊撃戦を戦ったい大場隊。原作者のドン・ジョーンズ氏は「著者あとがき」で、
戦後生まれの日本人について、『この人たちは、自分たちの父や祖父たちが、自分の国を守る
ために戦った精神について、何も知りませんでした。もっと驚いたことは、その人たちがしたことに
何の尊敬の念の払っていないことです』と書いている。

はっきり言って、こんな事を言われたくない。

今の若者たち?のみならず戦争を知らない我々も、この原作者が思っている通りなのだろうか?
だとしたら、それは戦争を知らない世代の責任ではないと私は思います。
「硫黄島からの手紙」の栗林中将や「太平洋の奇跡」の大場大尉のような勇気ある軍人達を、
この悲惨な戦争にかかわった、勇気ある青年達の生きざまを、もっともっと歴史の認識として
教えてこなかった。
これが原作者に、こんな「あとがき」を書かれてしまった理由ではないだろうか。





 「太平洋の奇跡」オフィシャルサイト

 
                  昨年、訪問したマッピ岬[バンザイクリフ]。
 
       そして、大場隊が最後まで米軍を翻弄した「タッポーチョ山」の頂上から。

この景色を見た昨年。サイパン島、小さい島!としか感じませんでした。
この山中に大場 栄大尉ほか47名の日本兵が。  
「太平洋の奇跡」を観た後に、この画像を見ると。映画のシーンと重なり感慨深い。


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2 コメント

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Unknown (takapyon47)
2011-02-18 13:32:17
私も先日見てきました。

初めから最後まで戦闘シーンかと
思いきや、違いましたね。

あの残酷な場面見ながら、こんな
人が居てくれたから、今の日本、
私たちがここに存在するんだ!
と思いましたよ。

竹之内さんが最後に背筋を伸ばして
頭を下げるシーンが、凛として
素敵でした。(映画だからかもしれません)

これはもっと沢山の方にも見て欲しい映画
です。
頼り無い日本の今の現状、歯がゆいです。
(唐沢さんの役がほんと光ってます!)
返信する
takapyon47さんへ (FAN)
2011-02-18 21:02:48
こういう映画観て、いつも思います。
散っていく若者たち。
寂しい気持ちと、凛とした勇気!
複雑ですね。
返信する

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