シアタートラム「お蘭、登場」。。

シス・カンパニー公演「お蘭、登場」を観劇。

    
現代演劇史に輝く名作『寿歌』の作者・北村想とシス・カンパニーが、日本文学への
 リスペクトを込めてオリジナル戯曲を創作するシリーズ最新作が登場。
これまで、太宰治、夏目漱石、長谷川伸、「能」の世界にモチーフを求め、北村想が
自由な発想を炸裂させてきた人気シリーズが、いよいよ『江戸川乱歩』の世界にアプ
 ローチします！
 出演は、シリーズ2度目の登場で前回出演作「草枕」で紀伊國屋演劇賞個人賞、読売
 演劇大賞優秀女優賞に輝いた小泉今日子、3作出演の高橋克実、シリーズ初登板の堤
 真一と充実の顔ぶれ。
 大胆不敵な七変化で神出鬼没の謎の女・お蘭（小泉今日子）に翻弄されながら、“乱
 歩テイスト”な迷宮世界を楽しむひと時をお届けします。
 
スタッフ／キャスト
【作】北村想
【演出】 寺十吾　
【出演】小泉今日子　高橋克実　堤真一

とまあ、こんな感じの劇紹介ですが。。。
笑っちゃうのなんのって、物語の展開は薄っぺらい(笑)。
台詞も笑っちゃう。おまけに高橋＆堤のアドリブが笑っちゃう。。
これ、毎日違うんだろうなー。証拠？だって二人はほんとに笑ってるよ。
お互いのアドリブに吹き出して笑ってる。。マジで笑ってる。
キョンキョンも一度だけアドリブに参加した場面があったけど、
これもマジで吹き出してセリフ言ってる。。。ホント笑える。
パンフに「大いなる茶番」とあるが、間違いなく薄っぺらな舞台であります。
しかし、しかし！この三人が演じるからこそ「大いなる茶番」なのでしょう。
この「茶番」に知らず知らずに引き込まれる？いえいえ、わかっててこの「茶番」に
乗っていってしまうのです。
とにかくふざけた演出とセリフと意味不明の「お蘭、登場」なのであります。
こんな「ふざけた芝居」がまかり通る。
これぞ「シス・カンパニー」これぞ「小泉今日子。高橋克己。堤真一」
この3人の演技力のなせる業。シアタートラムの２列目。。３人がまじかに。。
でもキョンキョン！可愛いけど「歳取ったなー」って。。
あー。。こんなふざけた舞台が楽しいなんて。
あー。。こんなふざけた舞台に魅せられるなんて。。

「乱歩で散歩」
乱れて歩くことを「乱歩」というならば、「散歩」とはなんぞや。
キチンと歩くのではなく、「散り散りに歩く」と、仮に定義すると、
「散歩とは散り散りに歩くことである」という命題となる。
今回の演目は「大乱歩」と称される。。

まさしく、そんな舞台でした。