シス・カンパニー「その妹」。。。

26日　月曜日　　久しぶりの「シス・カンパニー」。。。



世田谷パブリック・シアター。。「シアタートラム」での公演。
可愛ゆい「蒼井　優」ちゃんを観るために。。
奮発・努力して「千秋楽ソワレ」・・・それも最前列をGET。。



［作］　武者小路実篤　　　［演出］　河原雅彦


[出演]

上段左から：市川亀治郎／蒼井優／秋山菜津子／段田安則
下段左から：鈴木浩介／水野あや／内田亜希子／西尾まり





1914年勃発の第一次世界大戦がもたらした社会の空気を背景に書き下ろされた
この戯曲。多くの善良な人々が、戦争や金権社会が生み出す貧困による悲惨な
境遇に陥る現実に出会い、これらの人々を、「なんとか救える道はないか」と問い
かけながら、作者：実篤が執筆したと言われています。



STORY

将来を嘱望されながら、戦争で失明してしまった画家・広次。
その芸術的才能を信じる妹・静子は、目となり杖となって盲目の兄に寄り添う。
絶望の淵から文学の世界に新たな希望を見出した兄と、その大成を願う美しき妹。
しかし、
共に苦難の道を歩もうとする二人の前に、残酷な現実と世間の思惑が立ちはだかる。
人が人を思うことの美しさと哀しみを宿した兄と妹の運命に、武者小路実篤が託した思い。

哀しい兄妹の運命を描いた物語。。亀次郎＆優ちゃんの演技が、というより台詞と表情の凄さ！
兄の為に哀しくも強い「妹」を演じた「優」ちゃん。。これまではふわっとした優ちゃんばかり観て
きたけれど、「その妹」の静子は違う。上流階級から兄の失明によって貧困へと落ちる。
そのため静子の台詞は山の手言葉・・・
「～ですわ」「ごめんあそばせ」「あら、…だわ」「お許しになって」と。。
この舞台、ほとんどセンターでの芝居。それも台詞の多さ！驚くほどの速さ！
この戯曲「とても哀しい物語」。
「シスカンパニー」の市川亀次郎。蒼井優。段田安則＆秋山菜津子で演じたからこそ、
この2時間30分に「飽き」という言葉は見当たりませんでした。

それにしても優ちゃん。。。可愛い・哀しい場面で泣いていても表情が可愛い。。
ますます、蒼井優の舞台をこれからも観たい！シアター・トラムを後にした私の感想です。