戦艦「三笠」。。。。

3年越しのNHKドラマ「坂の上の雲」に魅せられて。。

23日天皇誕生日。。「戦艦　三笠」に会いに横須賀へ。。
この「三笠」、当時最新鋭の戦艦であり、東郷司令長官が乗艦指揮する旗艦として
日本海海戦において先頭に立ち、バルチック艦隊の集中砲火をあびながら、歴史的な
大勝利に貢献。

大正15年（1926）11月12日に記念艦として保存。

「坂の上の雲」は以前読むも、このNHK初の3年越しのドラマを観て、改めて感動しています。
秋山兄弟と正岡子規。。この3人の生きざま。

25日の「日本海大海戦」の最終回の前に、どうしても乗艦したくて。。
京急「横須賀中央」駅から歩くこと10分。「三笠公園」につくと目の前に「東郷平八郎」の銅像が！
記念像の横にある碑には「皇国興廃在此一戦」と！





　
　　　　　　30センチ主砲　　　　　　　　　　　　　　　　操舵室STEERING ROOM

この最上艦橋で「左艦首　ロシア艦隊　視認」そして東郷がロシア旗艦「スワロフ」の面前で
右手を上げ全艦に「とりかじ」と告げた場所である。
さらに秋山参謀が「旗旒用意！Z揚げ！」と命じた場所でもある。
それこそが丁字戦法、その後「トウゴウ・ターン」と呼ばれる戦法を使って海戦に勝利を納めた。

「ここで蘊蓄」
丁字戦法（ていじせんぽう,T字戦法ともいう；Crossing the T）とは、砲艦同士の海戦術の一つで、
敵艦隊の進行方向をさえぎるような形で自軍の艦隊を配し、全火力を敵艦隊の先頭艦に集中させ
得るようにして敵艦隊の各個撃破を図る戦術をいう。

　
　

画像のプレートは艦橋に残った立ち位置であります。
左から「秋山参謀」「東郷司令長官」「加藤参謀」「伊地知艦長」。。


そして私は。。秋山参謀の立ち位置にてバルチック艦隊を視認するのでした。。

　
ここから「天気晴朗ナレドモ浪高シ」と打電したのだろうか。
作戦会議が行われた「司令長官室」。

　
　　　　東郷記念館より特別展示の大将旗　　　　　　　　　　　「三笠」の艦首飾り

イギリス海軍の呼称Royal Navyに倣い、日本海軍は、明治31年（1898年）６月に
巡洋艦以上の軍艦に「皇室のご紋章である菊花紋」を艦首に取りつけるよう定め、
帝国海軍「Inperial Japanese Navy]と呼称しました。

　
　　　　　　　　8センチ砲台　　　　　　　　　　　　　　　　　　15センチ砲室

日本海海戦出撃の際の報告電報の一節である「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」は、
「本日天気晴朗ノ為、我ガ連合艦隊ハ敵艦隊撃滅ニ向ケ出撃可能。
ナレドモ浪高ク旧式小型艦艇及ビ水雷艇ハ出撃不可ノ為、主力艦ノミデ出撃ス」という意味を、
漢字を含めて13文字、ひらがなのみでも僅か20文字という驚異的な短さで説明しているため、
今でも短い文章で多くのことを的確に伝えた名文として高く評価されている
（モールス信号による電信では、わずかな途切れでも全く意味の異なる文章になるため、
とにかく文章は短ければ短いほど良いとされている）。


前列　中央が「東郷司令長官」そして前列右が「秋山真之」。。

ここで陸軍を。。「旅順」攻撃を遂行した二人の大将！

　
陸軍大将・満州軍総参謀長「児玉源太郎」　　
第三軍を率いて旅順総攻撃を指揮した「乃木希典」陸軍大将

最後に「Z旗」。。。。艦橋マストに翻る「Z旗」。。。

 
そして入艦チケット。。。


このZ旗の信号文「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」も秋山の作である。

有名な「艦橋の図」


東城鉦太郎画伯が日本海海戦当時の艦橋に立つ東郷司令長官を中心とした艦長や参謀達の
様子を描いた絵で、教科書等でも紹介されているものです。

三笠の略歴
明治35年　　　　3月　1日（1902）　英国ビッカーズ造船所で竣工
　　　36年　　　12月26日（1903）　連合艦隊旗艦
　　　37年　　　　8月10日（1904）　黄海海戦
　　　38年　　　　5月27日（1905）　日本海海戦
大正15年　　　11月12日（1926）　記念艦
昭和36年　　　　5月27日（1961）　復元
平成　4年　　　　6月　8日（1992）　海軍遺産賞受賞

記念艦「三笠」オフィシャルサイト

「坂の上の雲」オフィシャルサイト