「ハート・ロッカー」 The 82nd ACADEMY AWARD Best Picture。。

本作にアメリカ国防省が協力・・・・米軍は自らの方針に反する映画製作には協力しない。
ハート・ロッカーにちりばめられたイラク侵攻の問題点。何故？協力したのか。。。
「Tha Hurt Locker」・・「過大な精神的苦痛、負荷を強いる相手や物」を意味する俗語。
兵隊用語には「ハート・ロッカー（行きたくない場所/棺桶）にお前を送り込む」という言い方がある。
ニュアンスはロッカー（locker）に閉じ込められるが如く周囲から苦痛（hurt）に押しつぶされる姿。





爆弾処理のアクション娯楽映画は多い。。
そのほとんどがタイマーセットの爆薬。。
時間ぎりぎりで処理されThe end!の映画。
そして、最初はいがみ合っていたチームが危機の中で友情が芽生える。

この映画は、そのすべてが違う。冒頭から「イラク戦争」における「爆弾処理」の緊張した場面。。
その時からスリリングな時間が始まる。
ドキュメンタリーのようなタッチで描かれているが、それも違う。

フィクションでありながら、間違いなくノンフィクション！アメリカの若者達がこの戦争で命を落としている。
そのすべてを、この爆弾処理という緊張した現実、いつ命を落とすか分からない現実をスクリーンに。。

怖い！そして体が震える！心臓の鼓動の高鳴り！観るほうも緊張した131分間でした。

ラストシーンでは冒頭の字幕「戦争は麻薬である」。。。この言葉が重くのしかかる。

Story

戦時下のイラク・バグダッドで爆発物処理に従事する特殊部隊EODの活躍を描くサスペンス・ドラマ。
04年夏、これまでに870以上の爆発物を解体処理しているジェームズ2等軍曹がEODの新リーダー
として赴任してくる。
部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日でEODの任務から外れる予定だったが、
恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされることになる。
監督は「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー。
第82回アカデミー賞では作品賞以下6部門を受賞、ビグローは女性で初めての監督賞受賞者
となった。

The　Hurt　Locker



最後に。
こんなに映画好きなのに「TOHOシネマズ六本木ヒルズ」で観たのは初めて。
木曜の夜。。。周りはカップルで一杯。。
アカデミーの作品賞でオスカー獲得！きっとそれで来たんでしょう。
でも本当に映画好きのカップルでなかったら、この映画はロマンチックな夜の演出には
ふさわしくなかったかも？？