ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

日本フィルハーモニー交響楽団第610回定期演奏会@サントリーホール

2009-05-31 11:47:53 | クラシック
今月はついにエンタメゼロか?!と思っていたら、
滑り込みで行ってきました~。
急遽、ロハで行けることになったので

               

 <日本フィルハーモニー交響楽団第610回定期演奏会>

  ◎交響曲第10番 アダージョ(全集版):マーラー
  ◎アルプス交響曲 op.64:R.シュトラウス

     指揮:沼尻竜典


               

始まる前は、交響曲2つとはなかなか重いな…と
気合を入れて臨みました。
んが、1部は意外とサックリ終わりまして。。。
あれ?まだ第一楽章しか終わってないんじゃないの?
と思ったら、会場から拍手が。
あらためてプログラムを読んだら、
この交響曲は未完の作品で、
公式にマーラーの作品として認められている(?)のが
第一楽章のみなのだそうです。

マーラーの奥さんが他の男性と恋に落ちてしまい、
そのことに対する不安とか、そういうのを表現しようとした、
というこの作品。
不協和音たっぷりで、何とも掴みどころのない曲でした
ん~、ちょっと苦手かも。

      

続いて第2部はシュトラウス。
直径60センチくらいのローラー型の何かとか、
聞いたことのない楽器がわんさか。
そしてティンパニが2人、ホルンが12人、
パイプオルガンまで登場するという
もんのすごい派手~な編成の曲で、
「この音は誰が出してるの?!」と、キョロキョロしてしまいました(笑)
ローラー型の楽器はぐるぐる回して、
摩擦音が風の音みたいに聞こえる、という楽器(?)でした。

笑っちゃったのは、ちょっとべこべこに折り目を入れた
金属の薄い板をぐわっしゃぐわっしゃと折り曲げて
音を出していたこと!
あれは…楽器、なのか?!
2メートルくらいのシテンダーみたいなのから、
何かがべロンとぶら下がった楽器もあったのですが、
それはどういう音なのか、見逃してしまったのが残念!

楽曲も流麗かつ壮大で、聴きごたえがありましたね~。
やっぱり派手な方が好き。
でもメロディラインが分かりやすい方がもっと好き(笑)
コンマスさんのバイオリンがとっても優しい音色で、
しっとりしたバイオリンを聴きたくなりました。

そしてどちらもホルンが大活躍の作品だったのですが、
多少出遅れることはありましたが、
首席奏者の方の音は耳に優しくて、
健闘なさっていたと思います。

       

指揮の沼尻さんは初見の方でしたが、
踊るように、泳ぐように指揮なさる方ですね~。
特にマーラーはタクトを使わず、
上半身を激しく動かして指揮なさっていました。
そして完全に前拍、なんですねぇ。
シュトラウスはそうでもなかった気もしますが、
マーラーは‘どーん’ってポーズを取って、
‘はい、どーん’って感じで音が盛り上がるんです(笑)
あれはどういう呼吸の合わせ方なのか、
オケに混じってみたいです(笑)
カテコの様子から見ると、
とても親しみやすい感じの方でした

          

そして毎度、今日の気になる奏者のコーナー
これだけ派手な編成だと、逆に目立つ人はいないかなーと思ったのですが、
いました、いました(笑)
多分出ていた中では最年長のコンバス奏者の方。
かなり小柄な方で、加えて猫背なので、
後ろに立っているコンバス奏者より、20センチくらい低く見えるんです。
そして弓を引く動きも超コンパクトで、
あまり大きな音が出てなさそうな。。。

何より!
学生時代に授業を受けていた先生によく似てたんです!
日本美術…仏像系だったかな・・・専門のほっしー
誰だよ、って話ですよねー
でも「ほっしーに似ている!」と気付いてからは、
ほっしーにしか見えなくなってしまい。。。
それで珍しい楽器の一部を見逃してしまったのね(笑)

         

ものすごーく好みの楽曲、というわけではありませんでしたが、
ステキな時間を過ごさせていただきました。
やっぱり生音はいいですね~。
バイオリンで何か面白そうなリサイタルが無いか、
探してみようかな。。。
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