ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

中銀カプセルタワー見学ツアー Nakagin Capsule Tower

2021-05-24 12:00:00 | お出かけ

ぼんやりとスマホをいじっている時,
中銀カプセルタワーの見学ツアーなんてものがあることを知りまして。
黒川紀章設計のユニークな建物です。
前,銀座近辺を散歩していた時,偶然行きあたったことがあって,
おお!こんなところに!と思った記憶があるんですよねぇ。
取り壊しか?なんてニュースも目にしていたので,
中を見られる絶好の機会!ということで速攻申し込みをしました。



汐留から行ったのですが,駅を出ると商業施設内,という。。
外に出てから,スマホで現在地を確認して
無事にたどり着けましたw



入口。
日曜日は表玄関は閉まっています。



こういうのも,きっと竣工当初からあるものかなぁ,などと。
昭和を感じさせます。



中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの代表・前田さんの案内で
裏口から建物内へ。



ロビーはあまり広くないです。
そしてこの建物,実はA棟・B棟2つの塔から成るんですね。
ロビーの左右にエレベーターがあります。
二手に分かれて,12階へ向かいます。



エレベーターに「三菱エレペット」と書いてあり,
昔の社名??とググりました。
1961年~1979年まで使用されていたエレベーターの商標だそう。
1972年完成の建物ですもんね。
目的のフロアに到着する時,ガクンとかなりの振動がありました。



A棟とB等の連絡通路からの眺め。
錆具合に時代を感じます。



この辺りは昔は料亭街だったそうです。
三井ガーデンホテルとこの建物以外に高い建物は無かったそう。



カプセルを下から見上げたところ。
各カプセルの下に色々配管があるものの,
カプセルとカプセルの間に人が入れる空間がないため,
修理ができないのだそう。



この配管が,下まで繋がっているそうです。
本当なら地下のボイラーからお湯が出るはずが,
配管が破裂し,破裂箇所の特定ができず,修理ができず
今はお湯が出ないそう。
それでシャワーが使えないんですかね。



カプセルとカプセルの隙間から,下まで見えます。



階段を降りて,9階の部屋へ向かいます。
前田さんは何と15カプセルも所有されているとのこと。
すごいな!



味のある格子がドアの前に取り付けられています。
使用者がいるのかいないのか…



このオレンジは建物完成当初の色だそう。



そして,A棟の壁はサーモンピンクだったのを,
改修時にグレーにしたんだそうです。
床も改修時に張り替えたもの。



消火栓にもピンクの名残があります。



写真で見たことのあるカプセル内へ!
見学用に,完成当時の設備を残してあるそうです。
想像していたよりかなり狭いです。
予備校の寮ぐらいかな(笑)



この左の方にレインボーブリッジが見えました。
高い建物が無かった時代は,富士山も見えたんだとか。
この窓,二重窓になっていて,手前の窓のみ開きます。
外側は開かないので,外気を取り入れることができません。
丸い扇状のブラインドがついていて,ブライド開閉のために
手間の窓だけ開く仕様になっているそうです。



ユニットバスです。
壁は張り替えてあるそう。



ユニットバスの内部。
船の中みたいですね。



オプションで付けることのできたオーディオや電話。
ラジオは何となく音が聴こえる状態でした。
SONY製でした。



テレビの上の棚の中には,レゴで作ったカプセルタワーが。
これ,欲しいかも(´ψψ`)
テレビはカラーテレビだそうです。



電話の横の棚を開けると,デスクが。
ただこれ,かなり低いので普通の椅子だと使い勝手が悪そうです。



9階にも連絡通路があります。



連絡通路近くのカプセルには目隠しがありますね。



この真新しい配管は,雨漏りした水を,ここから捨てるため,だそう。
エアコンも無い(機能していない,ということかな)けど,
室外機を置ける場所が限られるので,
本体3万円,設置に20万円,なんてことになったり。

カプセルは塔に引っかける形で設置されているので,
6面のうち5面が外気にさらされることになるため,
夏はものすごく暑く,冬はものすごく寒いそうです(^^;



B棟はブルーだったそう。
名残が少しだけ。

見学を終え,またエレベーターで1階へ。



エレベーター脇の階段。
異世界へ向かうかのような雰囲気があります。



地下は機会室があるようです。

ツアー終了後,改めて外からカプセルを観察。



隙間をふさいでいるところがあります。
この隙間,人は入れないけど鳩は入れます(笑)
実際,鳩がクッククック鳴いてました。



このカプセルは配管の修理できそう…?

元々は,カプセルを随時交換して,ずっと使える建物にする
というコンセプトだったそうですが,
塔に「引っかけて」いるカプセルを外すには,
上から順に全部外さないとダメなので,
途中のフロアのカプセルだけを外せないそう。
それで今まで一度も交換されずに,建設当初の姿を保っているわけですね。



反対側へ。
赤い何かが見えます。



「#sabe Nakagin」の文字が。
きっと前田さんのカプセルの一つですね。



この一番下のカプセルに,扇形のブラインドがついてる気がする!



首都高を渡る歩道橋からよく見えるので,そちら側へ移動。
「中銀」「Nakagin」の文字が良く見えます。



このカプセル,めっちゃ窓取り付けてるwww



四角い窓を取り付けているカプセルも。
これは開閉できそうですね。



あ,Chim↑Pomだ!
所有しているのか展示会の名残か…何だろう。



こちらは無印とタイアップしてマンスリーカプセルとして貸出しているところかな,多分。
1泊くらいなら楽しそうだなぁ。



引きで見ても,目を引く外観です。



デジタルプリントで復刻したという,完成当初のパンフレットを買ってきました。



塔の回りに設置された螺旋階段に沿ってカプセルが設置されています。
1フロアでも高さが違うので,結局何階建てなの?と
建設許可申請時にすったもんだがあったそう。
今はもう建てられない建物ですね。



カプセルの説明によると,エアコンもあるっぽいんですよねぇ。
カプセルごと引越も可能!なんて考えもあったのだとか。
なのでコンテナで運べるサイズで設計されています。
岐阜で製作されて運ばれてきたんだそう。



設備をオプションで選べます。
見学させていただいた部屋は,スーパーデラックス仕様。
ただ,卓上電算機だけは見つからなかったそう。
完成当初は秘書サービスまであったそうです。

いやー,面白かったです!
コロナ禍で保存ための支援がストップしたそうですが,
逆に退去も延期になったようですね。

興味ある方,建物が健在のうちに一度見学に行ってみてはいかがでしょう。

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