「風が強く吹いている」三浦しをん

舞台化もされていて、気にはなっていたのですが、
帰省の車中で読むのに購入しました。

表紙のイラストからして、マラソンとかそういう話だろうな、と想像していたのですが、
駅伝のお話でした。
同じ大学に通い、同じボロアパートに住む10人の全くの素人学生が、
箱根駅伝を目指す、というお話。

箱根駅伝、昨日終わったばかりだったので、
ものすごーくタイムリーでした。

で、走る時の疾走感溢れる描写にぐいぐい引き込まれて、
車中で結局一睡もせずに読みふけってしまいました。
読み切れなくて、もちょっとゆっくり着いていいよ、みたいな（笑）

箱根駅伝って、存在は知っていましたけど、
きちんと見たことはなく、
ルールとか、どうやったら出られるかというのなどは
全く知りませんでした。
強豪校は決まってるイメージだし。

でも、「六大学野球は参加校が決まっているのに対して、
箱根駅伝は関東の大学に広く門戸が開かれている」のだそうで、、
素人学生の集まりが出場を目指す、というお話は
ありえなくはないんですね。
その辺も興味深く読むことができました。

そして、走るのが楽しそうなんです！
超インドア派で、中でも走るのは長短問わず苦手なのですが、
走るっていいな、と。
駅伝コースの描写も細かくされていて、
テレビで見るのも面白いのかも…と思いました。
途中、感動のあまりウルッときてしまい、
新幹線の中で怪しい人になってしまいましたよ

これをどう舞台化したんでしょうねぇ？
たしか、元・佐藤智仁さんが出演が決まっていたのに、
月９の出演を優先させて降板しちゃったんですよね。
それをキッカケに事務所を替わったとみた！
今、佐藤裕基さん、でしたっけ？
…どっちも覚えにくいがな（笑）

話が逸れましたが、時期的にもオススメの一冊です。
結構ボリュームがありますが、サクッと読めると思います