ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

「太宰治物語」

2005-10-11 12:55:06 | Weblog
トヨエツが太宰をやるということで、ちょっと楽しみに見てみました。
太宰好きだし。

ドラマは太宰の妻、美知子の目線で描かれていて、
美知子と結婚してから死ぬまでを追った構成になってました。
有名な心中事件も過去のものとして触れられる程度で、
タイトルから想像する内容には程遠い感じ。。。
それならいっそ、「太宰の妻」をクローズアップする作品でも良かったかも、と。



なので、誰にも感情移入できないサラッとした感じになってました。
個人的な思い入れかもしれないけれど、
太宰とか安吾とか、戦後無頼派と呼ばれる人たちって、
もっとこう、のたうち回るような、
内面を抉り出しながら生きているような、
そういうイメージなんですよね。
ちょっと調べてみると、太宰は4回も自殺未遂しているし。
5回目の自殺で絶命、という訳なんですよね。
美知子と結婚してからの10年間は自殺を図っていないのですが、
やはり過去4回の未遂を抜かして太宰を描いてしまうと、
単なるだらしない男、いい加減な男にしか見えないのではないかと。

ちょっと期待外れのドラマでした。

でも久しぶりに「人間失格」「斜陽」あたりを読み直したいな、
とは思いました。

読書といえば。
かなり飛ばし読みしてしまいましたが、  
一応「レ・ミゼラブル」読破しましたよ~! 

読んでみるとやはり、舞台版レミゼはうまいこと脚色してるなぁ、と。
何せ全5巻ですもんね。
まともにやってたらとてもじゃないけど、まとめられませんもんね。
当たり前だけど、原作ではバルジャンやマリウスの心情がよく伝わってきて、
なるほどなぁ、と納得しながら読み進みました。
で、原作読んでもやっぱりコゼットは薄い・・・
天真爛漫といえば聞こえはいいけれど。
天真爛漫にも限度があるわい、みたいな。
そういえば、どの女の人も余り深くは描かれていないかも・・・。
昔の女の人は政治とか余計なことは考えなくてよろしい、って世界ですもんね。
そういうった世情を反映しているのでしょうか。

ま、飛ばし読みなので余り偉そうなことは言えませんけど(笑)
これでやっと「落語百選」を読みはじめられる~
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