チョウチョウ王の備忘録

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小笠原高速船、二転三転

2005-09-09 11:12:55 | 雑記
9月9日の朝日新聞記事です。
先日の読売新聞のように消されてしまうと困るので、記事を貼っておきます。


超高速船、都が小笠原航路断念へ 財政支援しない方針
2005年09月09日 朝日新聞

国が進める東京―小笠原の超高速船「テクノスーパーライナー」(TSL)の就航計画について、東京都は「公費での赤字補填(ほてん)は困難」として、財政支援しない方針を固めた。
運航会社は船主に対し「国と都の支援がない限り運航できない」として、リース契約を解除している。同船の就航は困難になり、約115億円で建造された同船の利用が宙に浮く。
同船は99年、国のプロジェクトに位置づけられた。今秋、就航予定だったが、運航する小笠原海運(本社・東京)の試算で、原油高などにより赤字が年20億円余りに上ることが分かった。
関係者によると、波やうねりに弱い構造で、国交省が示す就航率は達成できず、生活航路としても問題があるという。
赤字は国と都で負担するとしていた。
国交省も来年度の概算要求に盛り込んだのは1億5000万円にとどまっている。


なにやらまた雲行きが怪しくなってきましたね。
保有会社はなにがなんでも運行させたいけど、行政は運行に反対しているといったところでしょうか。
船が完成しちゃえば後は知らないよ、なんて人たちもいるんでしょうね。

国土交通省のHPでは、「荒れた海でも安全に航行」と計画段階では発表されていますが、これって「運行が可能」程度に割り引いて考えるのが正解なのではないでしょうか?
大体、海水を含んだ材木なんて水面下ギリギリのところを流れているわけで、船からはなかなか発見しづらいものです。
そこに時速100km近くで走行する高速船がぶつかったら大事故になるのでは。
静岡県の清水と下田を結ぶテクノスーパーライナー「希望」(燃料の価格高騰により10月から運休)も、すぐに「悪天候のため欠航」するけど、民間人の足として考えると欠航は当然だと思います。

防災船としての有事の際の活躍が期待できるだけに、解体などとはならずになんとか有効利用してもらいたいと思います。


明日こそ海水魚のことを書きます。
ちょっと事件があったので…