チョウチョウ王の備忘録

趣味の海水魚と銭湯巡り、邦画とJ-POPの話題

北斎展

2005-10-30 12:23:21 | 雑記
東京国立博物館で開催されている特別展「北斎展」に行ってきました。
昨年、ニューヨークとボストンに旅行したのですが、時間の都合でどうしても行きたかったメトロポリタン美術館とボストン美術館(どちらも浮世絵の展示が充実しています)は諦めざるを得ませんでした。
その意味でも、今回の北斎展にはかなり前から期待をしていました。

チョウチョウ王は小学生のころから浮世絵が大好きです。
これは当時、永谷園のお茶漬け海苔に同梱されていた東西名画選カードの影響だと思います。
ネットで調べてみると、チョウチョウ王と同世代には同じ理由で浮世絵好きの人が結構多いのがわかりました。
記念切手収集がブームだったのも一因かもしれませんね。
「切手趣味週間シリーズ」とか「国際文通週間シリーズ」とか…。


会場は東京国立博物館の敷地内の左奥に建つ平成館です。
平日の午後だったこともあり、思ったほどは混雑していませんでした。
今回の目玉は、あまり見る機会のない初期の作品や、最晩年の肉筆画が見られる点です。
北斎は、歳と共に画風を大きく変えたことから、全体を6期に分類してそれらが年代順に並ぶ展示方法もわかりやすくてよかったです。




この建物は表慶館。重要文化財に指定されています。映画「RAMPO」(笑)にも出てきましたね。
こちらでは特別展「華麗なる伊万里、雅の京焼 」が催されていました


●印象に残った展示
「潮干狩図」
浮世絵が好きなのは、当時の風俗が描かれているものが多いから。娘(美学生か?)の付き添いで来たと思われるおばさんが大きな声で、「なんでこんなに並んでみるのか理解できない。どこがいいのかさっぱりわからない。ここにいる人の気が知れない」とズバリ言って、会場の人たち全員を敵に回していたが、芸術鑑賞ではなく物見遊山的な視点でみれば興味も湧いてくるのではと思うのだが…。

「ぎやうとくしほはまよりのぼとのひかたをのぞむ(行徳塩浜より登戸の干潟を臨む)」
あれ、うちのすぐ近所だよ。ちなみにここの博物館には、日本の近代洋画の黎明期である明治初期に活躍した高橋由一(ゆいち)が同じくうちの近所を描いた「国府台(こうのだい)真景」も展示されています。今とまったく同じ風景でびっくり。


当時ご禁制だった油絵の具(一体どうやって手に入れたんでしょう?)で描かれた北斎唯一の油彩「魚貝図」がなかったのは残念でしたが、これは11月15日より展示されるとのこと。
毎週展示品の入れ替えがあるというし、12月4日までの会期中、あと何回か足を運びそうです。

「北斎展」展示品リストと展示期間


あっという間に閉館時間の17時。このあとは上野2丁目のおでん屋に行きました
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配合飼料の作り方・その3

2005-10-29 13:49:03 | 海水魚
粘りが出るまでよくたたいたアサリの身に、KENTのガーリックエクストリームを垂らします。

あまり量を使いすぎるとドロドロになってしまいあとの作業に差し支えるので、付属のスポイトで2回分くらいが適当でしょう。

ガーリックエクストリームの主成分はニンニクで、これで臭いを付けることで餌に対する魚の嗜好性を高めます。


たたいたアサリに、餌付けたい人工飼料を見た目で同じ量だけ混ぜます。
チョウチョウ王はシュアーSサイズを使っています。

さらに包丁でよくたたくことで、アサリと人工飼料をよくなじませます。
こうしないと魚は、口の中でうまくより分けてアサリだけを食べてしまいます。


こうしてできあがったペースト状の物体は、ヒトにとってはどう見ても食欲をそそるものではありません。

これをアサリの貝殻に塗りつけます。
アサリの貝殻が水で濡れていると、付着性が悪くなるので乾燥しているものを使います。
また、ガーリックエクストリームを入れすぎてドロドロになっていると、やはり付着性が悪くなります。
チョウチョウ王がペーストを塗りつけるのに使っているのは、「アサリ剥き」とよばれる刃物です。
これはカワハギ釣りの餌にアサリのむき身を使うので、釣り道具店で売っています。


ペーストを塗りつけたアサリの貝殻は、冷凍庫に入れて凍らせます。

凍らせることである程度の水分が飛び、ペーストは貝殻から離れにくくなります。
できあがった配合飼料はタッパーなどで密閉して保存しないと、カラカラに乾燥してしまいます。


魚に給餌後、水槽の底に残った貝殻は再利用するため、適時取り出して水洗いした後で乾燥し保管しておきます。

配合飼料の作り方・その1
配合飼料の作り方・その2
配合飼料の作り方・その3
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配合飼料の作り方・その2

2005-10-26 16:45:50 | 海水魚
1週間のご無沙汰でした。
配合飼料の作り方・その1を書いてからは10日以上経ってしまい、「新規投稿、滞ってますね」なんて励まし(?)のメール も数件いただきました。
ちょっと前までは、新規投稿をしないと訪問者数がガクンと下がったのですが、今回はこれだけさぼっていてもかなりの人が毎日訪問してくれていたようで、このブログも広く一般に認知されたという証拠でしょうか。
「おごれる平家は久しからず」という言葉があります。
あまり慢心せずにぼちぼちガンバって行きますので、どうか皆さん、見捨てないでください。

さて、本題です。
人工飼料を食べずにアサリしか食べない魚には配合飼料を与えて、人工飼料に慣らします。
この配合飼料は市販されておらず自分で作らねばなりません。
と言っても、その正体はただのアサリと人工飼料を混ぜたものなんですが…。

まず、生のアサリを用意します。
「アサリのむき身には防腐剤が入っているので活きアサリを使う」とこだわっている方もいますが、チョウチョウ王は労力を惜しんでむき身を買ってきます。
チョウチョウ王の経験では、活きアサリを自分でむき身にしたものと、むき身になっているものを比較しても、魚の嗜好性の違いはないようです。
大体、むき身で販売されているアサリに、本当に防腐剤が添加されているのでしょうか?
これは都市伝説の類のような気がします。


良く切れる包丁(ちょっと重量のある小出刃包丁が使いやすい)でアサリのむき身を細かく刻みます。


さらに、包丁の重さを利用してねばりが出るまでたたきます。
なめろうを作る要領です。

前説が長くなり過ぎました。
また続きます。

配合飼料の作り方・その1
配合飼料の作り方・その2
配合飼料の作り方・その3

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C.P.Farm 阿出川さんがやり残したこと

2005-10-19 20:49:50 | 海水魚
沖縄・石垣島でソフトコーラルやライブロックを養殖し販売する(株)C.P.Farm(シーピーファーム)の創設者のひとりであり、現在は特別顧問を務める阿出川隆之さんが10月14日にお亡くなりになりました。
享年41歳、肺ガンでした。



阿出川さんの素晴らしいところは、仕事に対して明確な理念がある点です。
チョウチョウ王も含めて社会一般には、理念を持って仕事に邁進している人はなかなかいないものです。
阿出川さんは「自然を傷つけずにより広く自然のすばらしさを伝える」にはどうしたら良いのかを考え、実行した人だと思います。
そのひとつが養殖ライブロックの販売です。
C.P.Farmでは当初から天然のライブロックは取り扱わず、沖縄の民家の塀に使用されている建材としてのサンゴ岩を海に沈めてライブロック化したものを販売していました。
現在では、100%人工製造物のライブロックをということで、ホワイトセメントをベースにして製作されています。



さて、阿出川さんが手がけたもうひとつの事業が、特定非営利活動法人コーラルアクションです。
これは、減少の一途にあるサンゴ礁をインターネットで呼びかけることで復元しようという取り組みです。
移植するサンゴの1本、1本の里親をインターネットで募集。
参加者は3,800円を支払い養殖されたサンゴの子供を購入します。
海に移植されたサンゴには里親の名前を書いたプレートが付けられ、定期的に水中カメラで撮影された映像がホームページに掲載され、サンゴの成長度が報告されます。
いわば「サンゴの里親制度」です。
ところがしばらく続けた結果、移植したサンゴの生存率が半分程度と低いことがわかり、活動は一時中断せざるを得なくなってしまいました。
そんな折、体調不良を覚えた阿出川さんは東京の病院で検査を受け、そのまま入院することになったのです。
亡くなる10日前にお見舞いに行ったチョウチョウ王の友人によると阿出川さんは病床で、これからのビジョンを2時間ほど語ってくれたそうです。



阿出川さんはこの世にたくさんのことをやり残して旅立ってしまいました。
まさに志し半ばにして、本人の言葉を借りるのなら「中途半端なまま」で天国に行ってしまいました。
チョウチョウ王はお通夜に参列して、「安らかにおやすみください」と祈るのには抵抗を感じました。
理念の人、阿出川さんはさぞかし無念だったに違いありません。

阿出川さんがいなくなり、後継の方たちがその遺志をどこまで尊重できるのかはわかりませんが、見守っていきたいと思います。



2001年にサイエンスチャンネルで制作されたドキュメンタリー番組夢をつむぐ人々・No.55「美(ちゅ)ら海 石垣のサンゴに魅せられて 」で、阿出川さんの取り組みの一部が紹介されています。
ぜひご覧になってください。
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小笠原高速船、都が正式断念

2005-10-18 23:17:31 | 雑記
10月18日の朝日新聞記事です。


国策の超高速船TSL、都が小笠原航路断念を正式発表
2005年10月10日21時33分 朝日新聞

国策で進められてきた超高速船「テクノスーパーライナー」(TSL)計画が頓挫している問題で、
東京都は18日、同船の東京―小笠原航路に財政支援しない方針を正式に表明した。
都議会総務委員会で「毎年20億円の赤字が見込まれ、公的支援の限度を超える」と答えた。
都の支援断念で、TSLの同航路への就航見送りは決定的になった。

東京―父島を16時間で結ぶTSL就航をめぐっては、運航会社の小笠原海運(本社・東京)が今年6月、
船主のテクノ・シーウェイズ(同)に対し、「国と都の支援がない限り運航は不可能」として、
船のリース契約の解除を通告した。
国土交通省と都が支援策を協議してきたが、合意に至らなかったという。

この日の委員会で都は、原油価格が高騰しているうえ、TSLは現在の定期船の約3倍の燃料がかかり、
波を乗り越える能力も低いことから就航率は下がり、赤字が継続すると説明。
「かえって小笠原航路の長期安定的な運航を危うくし、村民の生活に重大な支障を生じかねない」とした。

TSLは、国内やアジア各地の主要港を結ぶ新交通をめざし、
99年、当時の小渕首相(故人)がミレニアムプロジェクトとして決定、
第1弾として小笠原航路が選ばれた。
船は約115億円をかけ、すでに完成している。


ここに至るまでいろいろと攻防はあったのでしょうが、「ああ、やっぱりな」というのが正直な感想です。
朝日の記事から遡ること数日前、TSL保有会社より海上公試運転が終了とアナウンスがありましたが、運航が絶望的なことに関してはまったく触れられていません。

海外のどこかの国に売る、というのも模索されたようですが、引き合いはなかったそうです。
スクラップにすればアルミニウム合金として売れるので30億円は回収できるだろう、と言われていますが、やるせないですね。

でも一昔前であれば、メンツだのなんだので間違いなく運航されて大赤字をまき散らしていたことでしょう。
それを考えると、世の中少しはましな方向に進んでいるのでしょうか?
でも革新的な大型船が一度も使われずに廃船になるなんて、やっぱりやるせないです。
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配合飼料の作り方・その1

2005-10-15 18:48:48 | 海水魚
チョウチョウウオの飼育が難しいと言われる理由のひとつに、餌付けの問題があります。
キンチャクダイの仲間であれば、新しい魚を水槽に入れても落ち着いた頃には人工飼料をパクパク食べ出すケースも多いのですが、チョウチョウウオの場合は一筋縄では行きません。
当然、海には人工飼料なんてものはなかったわけですから、最初のうちは餌とは認識しないようです。
最近の人工飼料には、魚の興味を引くような臭いが付けてあったりとよく研究されているのですが、それでもなかなか難しいようです。
ある程度お腹が空くといきなり食べ出すケースもあります。
しかしいつまでも食べてくれないと痩せてきます。
一度痩せさせてしまった魚は、餌を食べ始めたとしても元通りに復活させるのは困難です。
そこで、2,3日経っても人工飼料を食べない場合は、殻付きアサリを与えます。

殻付きアサリは活きたままのものを、水を切ってから冷凍庫で凍らせたものを使用します。
魚に与える際は、殻のすき間に包丁を入れて口を開いた状態にして水槽に沈めます。

このようにすればアサリは水底に沈みますから、チョウチョウウオはそれを突っついて食べることができます。
生の殻付きアサリだと身が殻から剥がれやすいので、冷凍したものを使用してください。

乾燥を防ぐため、必ずタッパーウエアに入れて密閉して冷凍庫に保存する

海水魚にとって、アサリはとても嗜好性が高く、栄養的にも十分なものです。
しかし、食べ残しが出やすいという欠点があります。
チョウチョウウオがアサリを突っついているうちに身が殻から剥がれて水中を漂ってしまうのです。
そうなったものはあまり食べようとしません。
アサリを与えるのであればよく観察して、食べ残しが出たらすくい出さなければなりません。
そうなると一日中水槽の管理に携われる方でないと、アサリを常に与え続けるのは問題が出てきます。
そこでチョウチョウウオの餌を、アサリから人工飼料に移行させるテクニックが重要になってきます。
それが自家製の配合飼料なのです。

続きます

配合飼料の作り方・その1
配合飼料の作り方・その2
配合飼料の作り方・その3
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三度(みたび)献血のはなし

2005-10-12 17:26:10 | 健康
今日、血小板成分献血に行ってきました。
上の写真はチョウチョウ王の家から一番近いところにある献血ルームです。
JR船橋駅南口のフェイスビルの7階にあります。

駅前の歩道橋を渡ったビルの2階が入口になっています。


このビル、内部がとてもわかりづらく、はじめて行った人はエレベーターの場所を探すのに苦労すると思います。
7階で降りると、「パスポート受け渡し所」とか「三番瀬サテライトオフィス」とか「社会保険事務所」などの公共機関の並ぶ廊下の先に「献血ルーム フェイス」はあります。




以前は、検査の後でお医者さんと室長みたいな偉そうな人がなんかゴニョゴニョと話し合って、「申し訳ありませんが本日はお引き取り下さい」みたいなことを言われ、痛い想いをしただけで献血手帳にはスタンプを押して貰えずに帰ることが何度かありました。
今年の9月からは減酒の効果があり、もうALT値ではねられることはないと思うので、スムーズに手続きが進みます。

ところで今回もそうだったのですが、チョウチョウ王の血管には採血の針を刺すのが難しいらしいです。
慣れていない看護婦さんは針を刺すのを躊躇したあげく、先輩らしき人を呼んで代わってもらったりしています。
この間などは血管を突き抜けてしまったらしく、かつてない痛みとともにみるみる皮下出血してしまいました。
帰りには「あざになった部分に塗るように」と軟膏をくれました。
2年前にバンバン献血をしていた頃はそんなことなかったのですが、こういうのって変化するものなのでしょうか?

10月になって、月間プレゼントが新しくなりました。
「千葉県オリジナル ナースキティキーケース」というものです。



開くとこうなっています。

壁に予定表が貼ってあったので、携帯電話のカメラでこっそり撮ってきました。

はやく1月にならないかな。
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ろ過槽交換

2005-10-09 20:20:55 | 海水魚
先日、チョウチョウ王の水槽をセットしてくれた(有)大喜(おおき)商事の部長さんがお客さんのところに水槽セットに行くというので付いていきました。
場所は神奈川県茅ヶ崎市、道路が混むので今まであまり近寄ったことのない地域ですが、その日は曇り時々雨という天気だったために道も空いており予定よりも早く到着してしまいました。
施主さんは主婦の方で、磯採集と飼育をはじめて5年目、立派なHPも開設されています。


これが変更前の水槽です。
水槽サイズは1200×450×450(mm)。
施主さんの要望は、「水槽の飼育スペースに余裕があるので、ろ過能力をアップして魚の数を増やしたい。セッティングしてからちょうど1年経ち掃除の時期になったので、これを機会にろ過槽を交換したい」ということでした。
水槽セットといっても、ろ過槽とポンプ、殺菌灯を新しいものに交換するだけで、水槽や水槽台は流用するそうです。
大喜商事さんに言わせると、「部分的な交換は現地施工の箇所が多くなるので、料金を取れない割りには手間がかかる(笑)」だそうです。


これが新しいろ過槽です。
なんでも施主さんがネットオークションで落札したアクリル水槽をに持ち込んで、大喜商事さんが加工したそうです。
ろ材のスペースは2分割されており、物理ろ過槽も付いています。


施主さんからは、「できるだけ使えるものは流用してくれ」と注文がついているので、バルブや配管はほとんど使い回しです。
ただ、揚水ポンプは力不足なのと、水槽の底に接続する「ピストル」という部材だけは新しいものにしました。


チョウチョウ王は特に手伝うべきこともないので、ネコのはなちゃんと遊んでいました。


黙々と作業を続ける大喜商事さん。


広島風お好み焼きを食する施主さん一家とお友達(とチョウチョウ王)。


そしてネコたち。


そうこうしているうちに、大喜商事さんひとりの頑張りで作業がほぼ終わりました。
ろ過槽の右側には新しいろ材(LLサイズ)、左側は今までのろ材ですがちょっと粒が細かいので半年ほどして掃除の時期がきたらLLサイズに交換する予定です。


まだ少し海水が濁っていますが、明日の朝には透き通っていることでしょう。
午後3時に作業を開始して、終わったのは午後10時でした。


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ツノダシ

2005-10-08 17:09:23 | 海水魚
皆さん、お久しぶりです。
仕事で忙しい日々が続いています。
続きました、ではなく、続いています、と進行形です。
しばらくの間は以前のように毎日投稿するのは無理ですが、暇を見つけて数日置きに投稿しようと思います。

ツノダシはいかにも南洋の魚という雰囲気で、とても人気があります。
しかし、飼育が難しいと言われるので敬遠している方も多いようです。
結論を言えば、ツノダシは簡単な魚です。
むしろ活発過ぎて、おとなしめの魚と混泳させると餌がまわらなくなるほどです。
そこでなぜ難しいと言われるのか理由を考えてみました。

ツノダシを自家採集してバケツの中に入れておくと、短時間で海水が汚れるのがよくわかります。
魚の体の生理的な仕組みはよくわかりませんが、排泄物の量が多いのか、チョウチョウウオやキンチャクダイの仲間と比べて、ツノダシが水をとても汚すことは事実です。
昔の飼育書を紐解いてみると、「ツノダシは輸送に弱い」と書かれています。
これは輸送中に袋の中の海水が汚れて、ツノダシが弱ってしまうことを言っているのでしょう。
チョウチョウ王がツノダシを採集するときに気を付けていることは、連泊して採集する場合はできるだけ早い日に採集して、海に浮かべたイケスの中で排泄物を出し切ってしまいます。
日帰りなどでそれができない場合は、輸送の海水の量を多くしています。

ショップで購入する場合は、マニラ、インドネシア便の個体は避け、少し価格は高め(2~3割程度高いと思います)ですがハワイやスリランカ便の個体を選びましょう。
3日ほどで人工飼料を食べ出すはずです。
とても大食漢(サンゴも食べてしまうのでご注意)で成長も早いのですが、どうやら寿命はそう長くないようです。
チョウチョウ王もいろいろと試しましたが、3年以上生かしたことがありません。
知り合いの方の飼育している個体は5年目ですが、やはり「これは例外だ」とおっしゃっていました。

群れを作って泳いでいる海中写真を見ると、ついつい複数飼いしたくなりますが、水槽では少し慣れてくると弱い個体を攻撃しはじめるので注意してください。
他の魚との折り合いはとてもいいので、混泳水槽向けの魚です。

昔の図鑑には、トゲツノダシ Zanclus canescens という目の上に突起のある魚が載っていますが、その後にこれはツノダシの幼魚だとわかり、現在ではツノダシに統一されています。
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ツキチョウチョウウオ移送

2005-10-03 15:19:13 | 海水魚
ここ半月ほどで、やたらとツキチョウチョウウオが威張るようになってきました。
普段はそれほどでもありませんが、給餌の時はもの凄いです。
アブラヤッコはキンチャクダイ科なので科が違うからか無視に近いですが、チョウチョウウオ科の魚には攻撃が激しいです。
それでもシマハタタテダイは属が違うし、ゲンロクダイは形が違うからかまだなんとかかわせる程度の攻撃ですが、スダレチョウチョウウオに対しては新参者ということもあり徹底的に追いかけ回します。
このスダレチョウは神経が太いらしく、水槽の隅にじっとしていながらも隙を見てはシュアーを食べていましたが、あまりツキチョウからの攻撃が続くようであれば餌を食べなくなる可能性があります。
そこで本日、ツキチョウをこの水槽から移すことにしました。

しかしいくら採集上手(笑)なチョウチョウ王といえども、この状態ではすくうことができません。
岩組みを出せばすくえるでしょうが、汚れが舞ってしまい換水をしなければならなくなります。
1週間ほど前に換水したばかりなので経済的にもそれは避けたいです。
そこで飼育水を抜いて水位を下げてからすくうことにしました。
まず、底に溜まった汚れを吸い出して捨ててから、水槽の上澄みを容器に移します。
この上澄みは後で水槽に戻すので、汚れを吸わないように注意します。
水槽の底から15cmくらいの水位になるまで抜いてしまえば、魚もあまり自由に移動できなくなるので、手前に出てきたところを手網2本で難なくすくうことができました。

ツキチョウは上段右の「強いヤツ水槽」に、キンチャクダイとオニハタタテダイと一緒にしました。
今のところ、キンチャクダイからたまに受ける攻撃をかわしながらばくばくと餌を食べています。
ツキチョウを移してから気付きましたが、この魚はある程度の緊張状態にあった方が体色が黄金色できれいなんですね。


「ツキチョウ移送後の中段水槽。しばらく時間が経って慣れてくると、
シマハタタテダイが威張り出しそうな予感
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嶽乃湯(たけのゆ)・その3

2005-10-02 21:13:23 | 銭湯・温泉
さて、嶽乃湯には2時間ほど入浴していたのですが、その間にここならではのローカルルールがあることに気が付きました。
最初に入った時に、脱衣所と浴室の境の戸がわずかに開いていました。
そこできちんと閉めたのですが、先客が出ていく時にまた開けて行ったのです。
チョウチョウ王はそういうのがとても気になるタイプなので、わざわざ閉めに行きました。
するとしばらくして新しいお客さんが入ってくる際に、また開けられていました。
この近辺の人たちはそういうことにルーズなのかと思い、チョウチョウ王は再び閉めました。
すると水風呂に入っていた方が、脱衣所にあるサウナに行く時に、チョウチョウ王の事をジロッと一瞥して、戸を開けて出ていったのです。
チョウチョウ王の感覚だと、「戸を開けっ放しにしておいては脱衣所に湿気が漏れて建物が傷むのではないか」と思うのですが、どうやらここでのデフォルトは「開けておく」のが正解なようです。
とはいっても、浴室の窓は開いており外気が行き交うようになっているので、脱衣所との境を開けておく理由はないのですが…。




嶽乃湯のカランはお湯と水が違う高さにあります。
また、桶を置きやすいようにか、カランの下が高くなっています。




サウナは脱衣所にあります。
しかもホームユースの既製品らしく内部はとても狭く、2名しか入ることができません。
サウナの利用料金は300円増し。
これは内地の銭湯と比べるとかなり割高です。
しかしサウナの人気は高く、ほとんどの入浴者が利用しています。
そこで同じサイズのものが2台あり、入口も2つあります。




帰りに気が付いたことですが、鉄筋コンクリートの四角い銭湯では味も素っ気もないと思ったのか、入口には宮造り風の意匠が施されています。
なかなか興味深いですね。

写真を見て、「誰もいない銭湯だ」との印象を受けるでしょうが、実は他に4人の方が入っていました。
いずれの方もほとんどサウナに入りっぱなしで、滅多に他へ出てこなかったのです。
それでその間にたくさん写真が撮影できました。
嶽乃湯さんがサウナの増設をしたのも納得できます。




嶽乃湯・その1
嶽乃湯・その2
嶽乃湯・その3


嶽乃湯の地図

●嶽乃湯
鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋字松江9-5
電話 0997-72-0667
おとな350円(サウナは300円増し)
営業時間 13:00~22:00
定休 第一・第三日曜日
駐車場 5台
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生きたダイオウイカの水中写真

2005-10-01 21:09:19 | 海水魚
イギリスに「ロイヤルソサエティジャーナル」という科学雑誌があります。
そこにとても興味深い記事が載っていたのでお知らせします。
http://www.journals.royalsoc.ac.uk/media/g3t6cbhdwl6kppdfklby/contributions/y/6/2/0/y6205352758lt3u5.pdf

8mのダイオウイカですか…。
こんなのが海にいると聞くと、足の立たない海で泳ぐのはちょっと怖くなってしまいますね。



と、一刻も早くこのニュースをお知らせしたくてここまで書いたところ、なんと3日前の読売新聞に記事が掲載されていたことがわかりました。
トホホ…

ダイオウイカの深海での生態…国立科博チームが初撮影

巨大な「ダイオウイカ」が深海でえさに迫る姿を、国立科学博物館の窪寺恒己・動物第三研究室長らが撮影し、英国の科学雑誌に27日発表した。

ダイオウイカの生態は謎に包まれており、本来の生息場所である深海での活動をカメラにおさめたのは世界で初めて。

窪寺室長らは、約1年前、小笠原・父島の南東沖で、えさとカメラをつけたナイロン糸を水深900メートルの海中に沈めたところ、ダイオウイカが針にかかった。
イカは、4時間にわたってもがき、腕を切って逃げた。
全長は8メートルもあったと推定されている。

ダイオウイカは、最大の軟体動物で、全長が16メートルに達した記録もある。
動作は鈍く、海中を漂いながらえさが来るのを待っていると考えられていた。
科博の連続画像は、ふつうのイカのように腕を伸ばしてえさに襲いかかる瞬間をとらえており、意外に行動的であることがわかったという。
(2005年9月28日13時0分 読売新聞)
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嶽乃湯(たけのゆ)・その2

2005-10-01 17:14:07 | 銭湯・温泉
昨日に引き続き鹿児島県の奄美大島南部にある嶽乃湯レポートです。



嶽乃湯の浴槽は3つ、いずれも水深は65cmくらい。
真ん中が一番大きくて左半分がジェットバス、右半分が底から泡が出るようになっています。
その右側が小さな浴槽、ここは薬湯になっていたという情報もありますが、チョウチョウ王の訪れた際は白湯でした。
どちらも温度は温め、39℃くらいでしょうか。


「親子のふれあい云々」や「一日の疲れをいやす云々」はマナーではないと思うのだが。ところでお父さんが西郷隆盛風なのに注目。
ここは奄美、薩摩藩には遺恨があるのでは…と思ったが、このプレートは「鹿児島県公衆浴場(中略)組合」作成だったのでした


一番左の浴槽は水風呂です。
あまりに温い(水温20℃程度か)ので、最初は水風呂だとは思いませんでした。
お風呂で温まりすぎたので長時間浸かっていると、なにやら水中に蠢くものが。
海で鍛えた採集の腕でそれを素早く捕まえると、全長1cmもないエビでした。





なぜこんなところにエビが?
水風呂の水を舐めてみると真水です。
水風呂には常時水が注がれているので、循環水ではなさそうです。
井戸水であればエビが入り込んでくることはないので、川の水なのでしょう。
銭湯の隣には川が流れていますが、満潮時には海水が逆流してくるし、沿線の家屋からはいろいろなものが注ぎ込んでいるので、きっと上流の方から引水しているのでしょう。
撮影を終えたエビにはまた水風呂に戻ってもらいました。

写真がたくさん撮れたので長くなってしまいました。すみません、もう一回続きます。

嶽乃湯・その1
嶽乃湯・その2
嶽乃湯・その3


嶽乃湯の地図

●嶽乃湯
鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋字松江9-5
電話 0997-72-0667
おとな350円(サウナは300円増し)
営業時間 13:00~22:00
定休 第一・第三日曜日
駐車場 5台
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