チョウチョウ王の備忘録

趣味の海水魚と銭湯巡り、邦画とJ-POPの話題

バケツトリートメント・その2

2005-09-22 19:00:08 | 海水魚
バケツトリートメントにはろ過槽がないので水質はどんどん悪化して行きます。
特に、開始した当初はフンもたくさんしますので、水質が落ちるのも早いです。
何となく海水が濁ってきたり、生臭い臭いがしてきたら全換水をします。
魚の数にもよりますが、大体10~24時間おきに行ないます。

ろ過がないということはマイナスのような気がしますが、実はトリートメントとしては利点になるのです。
なぜなら、魚に白点虫などの寄生虫が付いていたとしても換水を繰り返すことでそれらは流されてしまうし、ろ材に付着して増殖することもないからです。
また、「グリーンFゴールド・顆粒」を投薬するのは寄生虫を殺すためではなく、輸送で剥離した魚の体表を治療するためです。
魚には人間のような皮膚はなく、生息している環境の水と魚の体内は、浸透膜である粘液とうろこによって遮られています。
粘液が剥がれてしまうということは人間が思う以上に、魚にとってはダメージが大きく病気発生の引き金になるのです。




トリートメントを開始してから10時間経ったバケツの様子です。
底にはフンが溜まり、海水も生臭くなっています。
これは換水をしなければならないタイミングです。



新しい海水を入れたバケツを用意します。
奥の2つが新しい海水の入ったバケツ、手前の2つが今までのバケツです。
魚を移す際は、網は使わない方がいいです。
両手で軽くフタをするように魚を覆う(写真撮影のために片手ですが)か、容器ですくって古い海水は切ります。





魚が逃げ回るときは、バケツの海水をほとんど抜いてからだと捕まえやすくなります。




魚を移し終えたバケツの古い海水はすべて捨ててしまい、バケツの内側は水道水とウールマットでよく擦り洗いをします。





これは白点虫などは容器の壁面に強く付着するからです。

バケツを洗い終えたら水を切って乾燥させます。




これでバケツトリートメントの1行程が終了します。
チョウチョウ王はこれを3行程くらい行なって病気が出ないのを確認してから飼育水槽に放すようにしています。