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茶花の修練

2010年04月10日 | 常釜
4月の稽古場風景をご報告申し上げます。
茶花の修練として「廻り花」「花寄せ」「花所望」などがございます中、

今年は「花寄せ」で、皆さんと茶花に向かってみました。

静岡道場では「花寄せ屏風」を用いて・・・

今年感じ入りましたのは、

茶花は、花器の中でいけ変えたり、向きを「ため」と言って生け花のように人の力で変えたり等はいたしません。

手で花入の形をつくり、
手の内で花入に入れた時の様子を整えていきます。

それが、人間の手の力が加わり、
「こっちに向かせたい」とか、
欲が入ると、花入れに入れた時に、くずれてしまいます。

しかも、手の内に入れて思考を巡らせすぎれば、
時間がどんどんすぎ、花も生き生きとした力をなくします。

私たちの我欲が無になればなるほど、
茶花として存在することを今年改めて拝見させていただきました。

どうしても
「うまくいけたい」
「自分の思い通りにしたい」
という気持が手に力となって入ってくる。。。

それを自覚できただけでも茶花に向かったということなのかもしれません。

茶の湯の稽古は自我を無にしていく時間をいただける場なのかなと思います。自分と向かい合う良いお時間を皆さまありがとうございました。






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