『道具置合 天然宗左口授』を読む84

この間へ杓蓋置引く事なし
水
風炉
柄杓図の如し
一、 この様にばかり飾る事あり。
ずいぶん略な形です。
これは、常の手前で、ただ長板を置いたというだけになります。
一、 向こう板などにも、この様に置きます。

『道具置合 天然宗左口授』を読む83

䑓子長板棚類にて風炉の時、前にて仕舞う事は決してありません。
とにかく水指の前です。
運びの時だけ前で仕舞ます。
その理由は、運びの時は、水指の前で仕舞っても差し支えがなく、そもそも、水指の前で仕舞うというのは古躰の形だからです。
長板の事

『道具置合 天然宗左口授』を読む82

その外の棚は皆四畳半点てです。
ただし、䑓子、袋棚、紹鴎棚、四畳半点てにする時は、初め茶具飾りは、䑓目の通りにして、棗、茶筅を置き合わせる時に、角に掛けて置きます。
そして、仕舞う時は、初めと同じように䑓目の形で置きます。
䑓子長板にて仕舞う事

『道具置合 天然宗左口授』を読む81

と、宗匠が言われました。
この時は、風炉ばかりの事でした。
これは、また飾り䑓子とは別の考え方になります。
䑓子ですることがもっともよろしい。
棚類四畳半手前にする事
一、 䑓子は、大方䑓目点ですが、時には四畳半点てにすることもあります。
袋棚も同じで、紹鴎棚も水指を出し掛けた時はすることもあります。

『道具置合 天然宗左口授』を読む80

この風炉丸板を敷いて用いることもあります。
もし冬に花月且座などする時、炉のない座敷で飾り䑓子をこのようにすることは適当かどうか