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韓国茶報告10

2010年06月18日 | 茶の話
3日目は、着物でロビーに集合すると、ホテルからロビーで撮影をさせてくださいとお声かけていただき、撮影会。

海外に着物でお伺いすると待遇が良いように思います。
(英国でも紅茶博物館の館長様が自らアフタヌーンティーなどサーブくださったり、、、)

韓国では写真を一緒にと求められることが多かったです。

さて、最初に訪問したのは、韓国の伝統的家屋が保存されている北村韓屋村。



「ここで茶葉を炒ることもありました」
ガイドさんの説明です。

また、韓国では茶の葉のお茶を飲むというのはあまり一般的ではなく、

常は、かまどで米を焚いた後、釜にこびりついたお焦げに水を注ぎ、湯を作って、焦げの香りのする湯を茶のようにいただいていたそうです。

最近までこの習慣はあったと聞きました。



こちらは、民家の台所の様子です。




伝統家屋では、最上の主人用の部屋が台所の近くだそうです。

オンドルですので、薪をくべるかまどの近くが一番温かな空気が来るため、そのような構成になっているそうですが、

夏は、その床下に開けられた空間(温風が流れる)には、薪をくべなければ風が通り、涼しいという、とても工夫された造りだということがわかりました。

また、写真を見ていただくと、臼や御膳があります。

八角形の御膳は最も位が高い方用だそうで、角の数に意味があるというのをはじめて聞きました。

オンドル部屋の入り口も背が低く、また通用門も比較的(昔の人は背が低かったためか)狭く造られています。

茶室のにじり口が韓国の民家を参考にしたのではないかという説もありますが、最低限の高さになっているようです。



余談ですが、上記の小屋は何だと思いますか?

キムチ小屋です。

昔は、壺を土に埋めて(そうすると凍らないため)、このような菰を作ったそうです。

はじめて見ました。

このキムチなどの壺の蓋が、日本に渡来して、「建水」に見立てられ、伝来しているものもありますので、記念に一ついただけたらと、拝見しておりました。