シュガーブログ

増田カイロプラクティックセンター勤務のカイロプラクター、NAET施術者、名ばかり鍼灸師、時々ランナーによる様々な情報発信

マイクロカプセル香害

2019-07-13 17:49:10 | その他
今日は本の紹介。
「マイクロカプセル香害」 古庄弘枝著。
 
最近「香り長持ち〇週間」「香りカプセルがはじける」柔軟剤のCMをよく聞きます。
香料の匂い嫌いな人にとっては迷惑な話、でなくて超迷惑な商品ですよね。
なぜそこまでして匂いを周りにまき散らす必要があるのでしょう??

特に「香りが長続き」する柔軟剤では、マイクロカプセルと呼ばれる花粉ほどの微粒子サイズのカプセルに香料を封じ込め、このカプセルの小さな穴から匂いが徐々に放出されるとともに、摩擦などによってカプセルが破れる(はじける)ことでも匂いが放出されます。

このカプセルの殻(外膜)には、物によってメラミン樹脂やウレタン樹脂、ポリウレア樹脂などが使われています。
これらはホルムアルデヒドやイソシアネートなどから合成される化合物です。
ホルムアルデヒドは、簡単に言うとシックハウス症候群の原因のひとつとなる吸入毒です。
イソシアネートは、わずかな吸入でもアレルギー性喘息や中枢神経系・心臓血管系の症状を引き起こす毒性物質です。
トルエンよりも何倍と毒性が強いともいわれる物質です。

先にカプセルがはじけて匂いが出る、と書きましたが、
摩擦で敗れたカプセルの残骸はさらに小さく微小な粒子となり、PM2.5と同じくらいのサイズになります。
PM2.5レベルの微粒子となったホルムアルデヒドやイソシアネートといった有害物質が、匂いと共に空気中に撒き散らかされている、
ということになるのでしょうか??
恐ろしいことです。

中国やインドの大気汚染物質が黄砂に乗って飛んできて微粒子が肺の奥まで吸い込まれて、喘息が怖くてマスクが手放せない!という前に、もしかしたら隣に座っている人の洋服から素敵な匂いに乗って超微粒子の有害物質が発せられているかもしれません。
灯台下暗し、とでもいうのでしょうか。

毒物や危険物質としての使用規制がない限り、企業は普通に使えるわけで、
やはり我々消費者が賢くなって、人体・環境にやさしいものを買わなくてはいけないのだと改めて考えさせられた一冊です。