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中央学院大学の「スポーツ大学化」(1) カリキュラム篇

2017-01-31 00:10:55 | 在校生・受験生情報
中央学院大学の「スポーツ大学化」(1)――法学部のカリキュラム



">">「4科目の君」の誕生


 中央学院大学の法学部・商学部の学生は、この大学が「スポーツ大学化」

していることにすでに気づいているだろう。


 本館の外壁には、箱根駅伝シード権獲得、全日本大学野球選手権準優勝、

全日本大学女子ゴルフ選手権優勝・●●△△君などといった大きな垂れ幕が

かかる。


 特に法学部のカリキュラムはひどいものだ。2013年度から実施された

「カリキュラム改革」によって、「スポーツシステムコース」では、法律

科目を僅か4科目、すなわち16単位取得するだけで、卒業できるように

なった。「現代社会と法コース」(現在のフィールドスタディーズコース)

もほとんど同じだ。


 そして、法学教育とはまったく関係のない「キッズスポーツ論」「トップ

スポーツ論」「ライフスポーツ論」などという、「怪しい」科目が多数カリ

キュラムに入り込んだ。

 
 「4科目で」というのは、決してウソでも冗談でもなく、この大学の法学部

の現実なのだ。まもなく、すなわち2017年3月20日には卒業式が行わ

れ、このカリキュラムのもとでの最初の卒業生が誕生する。「4科目の君」

が誕生する可能性があるのである。「5科目の君」「6科目の君」も生まれ

るであろうが、「4科目の君」と似たり寄ったりだ。


 「4科目の君」は、「法学士」という学位を受けることになるのだが、

世間はそう甘くはない。「4科目の君」が法律の基礎知識を身につけて

いないことを、世間はすぐに見抜くであろう。本人がいちばん苦労するで

あろう。「4科目の君」は中央学院大学の法学部の評判を落とし続けること

であろう。だが、大学は自業自得だ。


 現法学部長の大村芳昭氏が、公務員に就職する学生を年100人にする

という「公務員100人化構想」をぶち上げて法学部長選挙に当選し、最初

に行ったのが「4科目の君」を誕生させるこのカリキュラム改革(2013

年度から実施)だ。戯画としか言いようがない。このカリキュラムで、どう

して100人もの公務員を誕生させることができるのか。
 

 実際、2015年度の法学部の卒業生で、公務員(警察官、消防士、一般

職の地方公務員、自衛官等)になった者は、たったの12人だそうだ。それ

にもかかわらず、この「公務員100人化構想」を降ろそうとしないの

だから、全くの漫画だ!

 目標値としては、「公務員20人化構想」、が、いいんでねーの!


 こんな実態にもかかわらず、中央学院大学は。常磐線の電車に「中央学院

大学、公務員への道」などという破廉恥な広告を打っている。これは詐欺

商法まがいでないのか。(なお、HPをみると、2015年度に公務員に

なったのは、法商合わせて21人とある)「中央学院大学法学部、公務員

への道、ただし昨年度の実績は12人」と「正直な」広告にすればいい

ものを!


  しかし、これでは学生も保護者も「なーんだ」となるか。

 
 次回は、中央学院大学の「スポーツ大学化」を、カネの面から見てみよう。

特待生制度、奨学金制度、授業料減免制度が、スポーツ系学生を偏重して

いるというお話だ。



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