茶杓の先の部分「櫂先」の
曲がりを「橈め」(ため)、
先端を「露」と言います。
昨日の茶杓の露は
丸みの無い三角な「剣先」という形で
橈めは∠カクっと曲げてあるものでした。
丸みのない、カクカクした
男性っぽいフォルムの茶杓。
お稽古では、
季節も鑑みて、亭主役が
その場で名付ける風雅な習慣があり
(本当の銘はあるのですけど)
「遠雷」と名付けた
先に亭主役をした
お稽古仲間の言葉のセンスに
ちょっと嫉妬したお稽古時間。
私は、ピーンと考えついた
『ウロコ雲』と言いたかったのに
自分が亭主役で答える、その場でド忘れ❗
※ウロコ(鱗)は、紋様の世界では
三角のこと。
鬼滅の刃では推しの善逸くんの紋様でした💕。
ド忘れして、もーー、ええい!と
同じ季節の「羊雲」と
ふわふわした雲の名前を
言ってしまって
全然この茶杓の良さが伝わらなくなったのでした。
ファンファンファンファンファーーン・・・。☁☁☁
先生に羊雲の意味を訊かれ、
長い豪雨と雷が続いた先週、
雨の合間の晴れた空を見上げたときに
羊雲が出ていて、もう秋の雲!と
思って眺めた。という話が出来て
なんとか面目をキープ…。
雷のあとの羊雲。
あーーー、
遠雷のあとの鱗雲と言いたかった(笑)。
茶道は、国語の鍛錬にもなるのでした。
※写真は、私が家で普段使いしている
茶杓たち。
手前のなら、羊雲でもいいけど(笑)
これは水屋用で
茶席には出てこない形状のもの。
※先週写した、豪雨と雷のあとの空の写真。
向こうの方に「鱗雲」
もう少し塊が大きいと羊雲になります。