大学というところは、不思議なことがまかり通るところでもある。
無断欠席、無断遅刻が許され、
授業中に寝るとか、椅子にふんぞり返ったり、机に突っ伏すなどの
姿勢や態度の悪さなどを許され?たり。
(少なくとも、私の授業では許されないけど~)
とくに、授業などで、問いかけられても返事すらせず、
頷きもしない無反応な態度で教室にいることまで
大学って、なんだか、許されているような空気があるもの。
(これも、少なくとも、私の授業では許されない~)
4年間大学生でいても、
それらを、どこかで、おかしいとか、
気持ち悪いと感じる感性を忘れずに持ち合わせておいてほしい。
これらは、いわゆる『自由』とも異なもので、言うなればジコチュー。
社会に出るときには、一掃というか、卒業しないといけない部分でもあるので、
大学時代にこそ、常識的なことを身につける時代でもあると思うのだよね~。
(幼稚園のほうが基本的なところは躾が行き届いているとも言えるかもなぁ。)
なので、インターンシップに出る前に、
社会人として実習に参加するために、
キャリア授業の中で、社会人としての基本を教えている。
この授業の受講のルールは、
社会人としては当たり前のことでもあるし、
社会人としてのルールでもある。
テキストにも書いているが、
必須科目の場合は、第一講めに、
しっかりめに伝えている。
まずは「反応する」こと。
人と空間を共有しているのに、相手が無反応であることの不気味さ。
話しかけても返事も頷きも無いような、無反応な人と一緒に働くのは、
居心地の悪さを通り越して、薄ら気持ち悪いでしょ。
そういうことに鈍感にならないよう、
自分も気持ち悪い態度にならないように、
・挨拶をする。
・返事をする。
・せめて、頷く。
・わからないことがあれば、質問する。
この4つを、受講のルールの一番「反応する」の行動例にあげている。
次に、「自ら学び取る」。
メモをする、習ったことはその場から行動に移す等。
三つめは、「自律する」。
最後に、「互いに高め合う」。
周囲の人に良い影響を与える行動・言動・表情を心がける。
この4つのルールは、
社会人として参加するインターンシップや、就活はもちろん、
今後続く、社会人生活のルールでもある、と伝えている。
大学生に社会人の基本を教えはじめて、20年。
変わらずに伝え続けているけど、本質は古くならないと思っているし、
これって、けっこう大事なことだと思っている。
ちなみに、今、巷で言われる「キモイ」(=人に対して使うことが多いような気がする)と、
この『無反応』に対する、不気味さや、気持ちの悪さ(=行為に対して使っている)は、異なるものだと考えている。
さて、これくらいのことに、けっこうな時間を取って伝えていても
理解できない学生にはどうすればよいものか。