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メタボの罠と特定検診(健診) 第2弾 大櫛陽一

2009年08月11日 | メタボリックシンドローム

●大櫛先生の講演会「メタボの罠と特定検診」第2弾
 
※知識不足等で聞き取れない箇所が多く未完成状態のままでアップさせて
いただきました。分からないところは「・・・」で記してあります


メタボの罠ということで、要するにこれは仕組まれたものであって、この罠にかか
ってはいけないという事をあちこちで言い続けているわけです。

とくに今年の4月からメタボ健診と言われてる特定健診、特定保健指導が始まり
まして、その基本的概念はメタボ、メタボリック・シンドロームということになり
ます。それを発見して病気の予防をするというのが厚労省の言い分なんですが、
これ実はあやしいということです。

(中略)

それで特定健診4月から始まりまして、もう東京都内の事業所とか市町村の一部で
始まっているようです。それですでに2週間前にですね、聖路加病院の医師が私の
ところに別件でお越しになったんですけど、雑談がありまして、聖路加病院は(今
までは)待ち時間が3時間ぐらいだったんですね外来は。ところがこれが始まった
ために今はもう待ち時間がとんでもないことになって、朝来た人が夕方までかかる
という状況だと。

これはなぜかというと、前回お話したように、このメタボ健診受けますと男の6割
女の5割は受診勧奨(かんしょう)促される。受診勧奨ということは何かというと
「すぐに医療機関に行きなさい。精密検査なりをしてもらってすぐ治療しなさい」
という事なんです。それ嘘でしょうという人おりましたら、私の計算では6割・5割、
日本人間ドッグ学会の計算は男女平均で49、何パーセントです。

・・経済研究所(?)、日本総合研究所、全部同じ計算です、大体5割ないしは
それを超える人が医療機関に送り込まれるというわけです。

このメタボ健診ていうのは要するに日本国民から金を巻き上げるシステム、医療費
巻き上げるシステムというふうに考えていいと思います。病院を・・・まあ罠だと
いうことですね。それを信じなかったらいいんですけど、医者も抵抗して「大櫛の
言うことおかしい」という人随分おったんです。

だけど現場の先生に私・・・にいったら「間違いない」と。検診やってる先生は
「多分そうなるだろう」と仰っていたんですが、現場の受ける側の医者がですね、
大混乱始まったんです。

しかし、実際まだこれからです。まだですね、まだ健診始まってない所がほとんど
なんですね。市町村にしても始まるのは7月からというのが多いし、※政管健保、
国自体が始めるのは10月なんですね。小規模事業所が健診始めるのはこの秋で、
実際に大混乱を起こすのはこの秋以降だと思います。もう既に、わずかちょっと始
まっただけで、こういう有名な病院にはたくさんの人が押し寄せて大混乱している。

※政管健保…政府管掌健康保険の略。政管健保という略称で呼ばれることが多い。
健康保険組合が設立されていない会社で働く人が加入する健康保険のこと。

健診の内容で目新しいのは腹回りを測られること。これは国際的に否定された基準
が使われてる。計り方もおかしい、基準もおかしい。

それからおかしいのは、このLDLコレステロール。今日お話しますが、悪玉コレ
ステロール・・・と言ってます。しかし我々はそれはおかしいという事で、学会と
して申し入れをして・・・ホームページ差し替えなさい・・・



それからもう一つは血圧。これの基準が下げられました。さきほどから言ってる
ように血圧であれなんであれ、基準を下げればさげるほど患者は増えるんですね。
血圧の基準を下げたってことはまた患者は増える。従来の基準でも、従来の基準は
上が140下が90なんですが、実は70歳の人ですと75%が高血圧症という
病名がつけられますね。

75%ですよ、70歳を超えると75%の人が高血圧症という病人にされてる。
でも実はそうではないという事は前回話した通りです。血圧っていうのは元気な証
(あかし)なんですね。それを無理やり薬で下げると死亡率10倍になります。

ところが今度13?より下げるんです。死亡率もっと上がりますね。70歳以上の
ほとんど全員が高血圧症、病人にされます。

問題はこの腹囲と血圧とLDLですね。腹囲と血圧の話は前回やりまして、・・・
今日・・・このLDLコレステロール

もう一つは糖尿病の話しですね。この2つは・・・

でですね、厚労省まだバタバタしてまして前回のこの表では保険使用の判定と・・
の判定・・・実は4月1日付けでですね、肝機能の基準が61、61。GOT
61、GPT61が51に突然変更になりました。しかし公文書の日付は変わって
ないんです。19年4月の文書がインターネット上、赤文字で変えられているんです。
日付は変わってないのにここ(基準値)が変えられてる。これ下げるという事は
また患者増やそうということ。

それから保健指導というのが行われますが、これはあまり気にすることないです。
一番問題は受診勧奨(かんしょう)前にも言いましたように、前の基準でさえ
男性の94%、女性の84%が異常というわけです。一番怖いのはこの受診勧奨
です。男性の58%、女性の49%は病院送りになります。

しかも企業にペナルティがつけられます。

そこにペナルティが課せられてメタボの人が多いと、5年後に保険料負担を後期
高齢者医療、今話題、問題のの後期高齢者医療の保険期間に、5割が税金で4割が
組合、1割が本人負担なんですが、その4割の・・・・・・脅しがかけられます。

したがってこういうふうに判定が出ますと、その健保組合はですね、出来るだけ
受診率を上げないといけない。(検査で)引っ掛かった人をできるだけ早く病院
送りして早く基準をクリアーさせようという動きをします。

従ってもの凄く、この(受診)率が正確に医療機関に反映してくるわけですね。
先ほど言った聖路加(病院)も既にその波をかぶりました。

日本国中で実際にこの検診やってるのはまだ少ない。今月6月初め時点で判定値が
出て病院送りになった人っていうのは多分100分の1くらいなんですけど、それ
でもそんな状況なんです。

非常に・・一番多いのはこの腹周りですね。男ですと5割前後が・・・それから
血圧ですね、男も女も。年齢によりますが、年齢が上の方は55%くらい・・
5歳刻みでやっていまして、一番低い年代は27%、しかし年齢が上では55%と
いうことで、年齢によって少し違いがあるんですけど、血圧は年齢と共に見かけ上
の患者は増えますので、55%の人は高血圧と言われます。

それから一番・・LDLというので、男性の50%前後、なんと女性は70%。
中年になりますと70%の(女性の)方がLDL一発で「あなたは病気だ」とこう
言われるわけですね。

それから血糖値、ここも怪しいですね。今度、血糖値の基準も下げられました。
で、5割前後の人が「あなたは糖尿病の予備軍です」と言われる、脅される。

それからメタボは怖いと仰ってるけど、怖くないですよ。怖いのは脅されたあと、
こういう事で受診したりすると怖いんです。何もしなければ大丈夫です。怖いのは
受診勧奨出されて実際に病院に行って薬を飲むと怖いです。

それともう一つ(怖いの)は見逃される事なんですね。実は糖尿病と肥満とは全く
関係ないですね、痩せててもなる。お相撲さんは一般の人より糖尿病になる率は
少ない。糖尿病を新たに発症した人の55%は肥満じゃない人なんですね。

だから肥満の人だけに注目していると、本当の糖尿病の人が見逃されてしまう。
本当に糖尿病になると怖いですね。これはどうすれば防げるか、本当はどうかと
いう話は今日・・・糖尿病学会で毎年この話はしてるんですけど。

それからタバコは、実は非常に怖いんですね。←講演録ここまで

※画像をクリックしてアマゾンのページに飛べば、中身を一部閲覧できます


セブンアンドワイの販売ページから読者のコメントを転載

変人堂 (店長名:散歩の変人) 2007年10月15日登録
★★★★★
 メタボリック症候群という言葉をメディア等でよく耳にするようになり、何と
なく胡散臭いなあと思っていました。その言葉にできない気持ちに見事形と内容を
与えてくれたのが本書、お奨めです。

厚生労働省は、医療改革として2008年度からメタボリック症候群に基づく特定
健診・特定保健指導を実施しようとしています。そして本書が指摘するのは、この
特定健診の裏の顔は、受診や薬物依存への誘導であるということです。

この特定健診は基準を厳しくして患者を増やし、薬物の使用量を増大させる、つまり
製薬会社の利益のために国民の半数を薬漬けにしようとする悪質なトリックだと
いうのが著者の主張です。またもや日本の政治家・官僚・大企業・学会がはなつ
腐敗臭を嗅いだ思いです。清流で鼻の穴を洗いたいですね。

地方自治体における年金の使い込みをヒステリックに糾弾する舛添要一厚生労働
大臣にはつねづねいかがわしさを感じていましたが、その理由がわかりました。
われわれの憎悪をそちらに向け、こうした問題から目を逸らせようとしている
のでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=CfAkQ_EgraY

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