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創造的にいきてゆくために~フェルデンクライス•アプローチを再考する~ 

2015-10-03 | Feldenkrais Lesson

フェルデンクライス•アプローチ

創造的に生きてゆくために

~Feldenkrais approach as dynamic creative process in living~

 

 

秋も早たけなわ。

みなさん、いかがおすごしですか。

こちら、美山町では、金木犀のかほりが漂います。今週末は、久しぶりにシェアマウンテンにお客様をお連れてして山栗やらキノコ狩りやらをして秋の味覚を満喫しましたー。山栗は、こぶりなのにちょっと煎るだけであまーくて頬がほころびました。少しずつ、少しずつこんな生活が日常と成りますように日々小さい秋を見つけながら暮らしています。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、

10月よりWhite Cloud Kyoto様でフェルデンクライス•アプローチを担当することになりました。拠点を提供していただけるのは、私にとって偉大なる小さな一歩です。これをきっかけに、どうしてわたしはこのアプローチを実践しているのだろうと、改めてお声掛けいただいてから、問い直してみることに。ちょっとした文章をかいたのでお付き合い頂ければ幸いですー。

 

わたしの中で、フェルデンクライスを実践することは、最終的な人生の終着点ではなく。人生の通過点のひとつに過ぎnないのですが、今どうして実践しているかと言えば、私の人生は常に安定や規則性よりも、変化が目まぐるしく、つねに周囲の状況に即座に対応することを求められていたからかもしれません。

振り返ると、

その変化の多い現場や家庭の状況を満喫しようとしたとき、フェルデンクライスは、あえて言ううならば、創造的に生きて行くための手引きのひとつであったなーーと。経験にこだわって前に進めなくなった時、新しい風穴をあけて、出入り口をつくる作り方手立てをくれたひとつの発想であったな、と思います。

 

 

 

•創造的であること•••わたしたちは、今のままでは解決できないと感じ、これまでのやり方ではこれ以上の改善が見られない、このままではまずいと感じるときがあります。停滞感、限界意識、危機感等です。今に意識的になり(aware)、今を何とか打開しようとするときに重宝するのが新しい発想です。この発想を行動に帰る時に必要なのが創造性です。

•進行形であること•••ノンストップで進んで行く日常では、昨日と同じ事を今まで通りに、今のままで、過去の延長線上で継続していては、生き残る可能性は低くなります。今までのやり方では、通用しないという発想(Aware)が生まれたとき、何が起きるのでしょうか。それは、変化の兆しです。

 

変化とは、今までのあり方に新しさを取り入れた結果です。わたしたちは、時折時代が変わろう、周囲が変わろう、自分が変わろうとしている変化の時を察知しぞびれ、変身せずに、既存のやり方を変えずに進むときがあります。みなさんにも、思い当たる体験があるのではないでしょうか。どうして私たちは、容易に変化できないのでしょうか。

思いつく原因は色々ありますが、その中のひとつとして注目したい点は、変化に気づく感度が低いことです。変化に気づくには(自覚的になる)、繊細な気づく力が求められる。変身するには、まず,変化の対象が「これで(このままで)いいのか」という,疑問をもつ感性も求められます。「何とかできないか」と気づく発想力があり、次に「これからどうしたら良いか」、と創意工夫する創造力があれば、現状の停滞が進歩へ、限界が無限へ、危機が好機へと変わります。

では、どこでも、どんな状況でも、誰でもこの創意工夫の第一歩となる気づきの力の芯となる感度は、身につけられるのでしょうか。それは、違います。自分の生と他者の生の2つ以上を全うしようと努めている人であり、またそういった状況に身を置いている人である必要があるように感じます。もちろんそう言った場は、家族以外の単位でも良いと思います。会社で社員を雇用している。といった状況もこれにあたるでしょう。

生業であること•••家族を養うことが理由であれ、好きな仕事を全うすることが理由であれ、私たちは、生きて行くために日々の業を個々の尺度で全うしようと創意工夫が求められます(自らも求める)。言い換えれば、生業とは、生活の土台であり、譲れない糧であり、本気にならないと生きて行けない部分に関わる業。人のライフステージによって役割や責任の度合いは変化するものの、この創意工夫は、あなたが生を全うするその日まで続くと想像します。

これらの持ち合わせている場でないとこの感度は、向上するチャンスを得られません。

更に言うと、ひとつのことに対して経験が豊富になればなる程、日々の生業のなかで【当たり前】のことが増加します。【当たり前のこと】の中に存在する、些細な「あれ?」。ひいては、当たり前の中の変化=違和感を肥大化させてカタチにする行為が減少します。

もしも、あt当たり前を問い直す力を発想力と呼ぶならば、新しい変化を起こす行動力を創造力と呼びたいのです。面白おかしくヒトらしく楽しむ力が創造力だとしたら、そんな創造性をもって暮らしていきたいなーと。

フェルデンクライスアプローチは、この当たり前の日常に新しい変化を見つける感性をくれました。

長くなりました。

 

一言では、語りきれませんが

フェルデンクライスは、 

現在進行形で経過する(proces)、生きるための業(Living)に対する創意的(Creative)な姿勢を身に付ける手引き

であるということ。

その手引きを獲得したことで、創作、仕事、結婚、子育て、教育の分野で様々なヒントを得ています。

最後までよんで下さり、ありがとうございました。

みなさんは、何を糧に働いたり、何かを大切にして暮らしていますか。

コメント、ご意見、大歓迎です。

下のコメント欄にお寄せいただけたら嬉しいです。

 

 

小林三悠

ハワイフェルデンクライストレーニング終了。

California Institute of the Art舞踊学科/ファインアート学士取得

「仕事や好きなアクティビティーを末永く、全うしようと考える方々と表現文化やソマティック教育学(フェルデンクライス•アプローチ)を活用することで、創造的な暮らしをおくる応援をしています。」*The feldenkrais lesson is available in English. The practitioner lived in California and Hawaii states for 9years.

□過去の依頼、共同企画団体

京都自由学校様、子育て文化研究所様、人と生活研究所様、スポーツリハビリ研究会様、城陽市働く女性の家様、心身統一合気道会様、デイサービスセンターサクラ様、Impact Hub Kyoto, Traditional Theater Training様,美山Doors様、舞踊学会様•第19回定例研究報告(シンポジウム「ソマティックムーブメントとダンス」)、おおきなかぞく様

 

□依頼寄稿

•ダンスワークス舎様

身体調整法としてのフェルデンクライス的アプローチ~持続的な表現活動のために~

—特集:ダンサーの身体調整バイオメカニクスの視点から(2015)

 

□ 現在進行中の主催プロジェクト

•鴨川ダンス駅伝(表現文化活性化計画)    

•シェアマウンテン(山の暮らしを考える)  

• Art of Caring (福祉従事者とケアする時間を考える)

• GRAIN~静かな糧~ (日系文化にみる有形無形の身体感覚を抽出、継承)

□過去の活動ブログ http://blog.goo.ne.jp/felcafe/



White Cloud Kyotoにてレッスン時間

月曜日10:30~16:00

火曜日14:00~18:00

□レッスンは、通常一時間前後です。プログラム作りのため初回は1時間半前後かかります。

プライベートレッスンですので、ご都合のよい曜日、時間帯を明記の上、件名に「WCKフェルデンクライスレッスン」と書き

ご連絡下さい。

□メールアドレス:felcafe (at) gmail.com *at を@に変えてご使用下さいませ。



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