ダンス以前 》》》

■__/dance izen.

【埼玉県•棚田風景】〜静かな糧〜リサーチ•パフォーマンス

2018-06-21 | GRAIN project


守りたい景色があるから、、、。
風景をダンスするんだ!

 

本番用の音源最終創作チュウ。


琴と米をあしらった音源をつくってます。


沖縄での風海人との時を経て気分も上々。
今夜から、埼玉県熊谷市の棚田の風景に向けて出発進行*\(^o^)/*

⬇︎⬇︎⬇︎継続的に作品創作中!
思えば、Impact Hub Kyotoでのパフォーマンス・リサーチから始まりました。

当時創作を支えてくれたコミュニティ・メンバーが懐かしい.
https://kyoto.impacthub.net/event/grain_20150623/

 

Big thanks to great musicians Paul Kikuchi and Hiroki-San to let me use your creative footage of music!


【埼玉•熊谷】日本農業遺産申請サポート•パフォーマンス

2018-06-16 | GRAIN project

守りたい景色があるから。。。

みなさんは、どんな景色が好きですか?

私は、日本の風土あふれる里山と田んぼのある景色が好きです。

特に、季節により色や姿を変える里山や畦道、古い民家で茅葺き屋根が景色にとけ込む景観が好きです。それから、働く人の姿―例えば、水田の中の田植えをする人の姿、松を選定する庭師の姿、萱を葺き替える大工の姿―のある景色に愛着を感じます。

 

現在では、こういった景色は地域によっては文化財保護法などで守る存在となりました。ほおっておくと、いつの日か、日本から消え去る景観であると認知されているからです。

そういった状況を知り、この景色がなくなることを寂しく思い、消え失せる景色を愛おしさすら覚ようになりました。そこで、自分にできる形でこの景色を守りたいと思うようになり

わたしには、踊ることしかできないけれど、里山を借景に踊ることで一人でも多くの人に好きになってもらえ、一緒に景色を守る仲間を作りたいという思いからこの踊りを作りました。

どうぞ、比企丘陵の自然あふれる棚田の景色をお楽しみください。

***

 主催:農業生産法人ヘリテイジファーム、

 NPOくまがや、立正大学谷津田イノベーション研究会 

 協力:小原営農


2018年6月24日(日)

「ため池•谷津田 田植え体験」

9時半集合~12時


オープニング•パフォーマンス
「土の記憶」小林三悠



場所:埼玉県熊谷市(ホテルヘリテイジ南西 棚田)

お問い合わせ:立正大学谷津田イノベーション研究会(後藤研究室)

048−539−1653、またはホテル•ヘリテイジ予約室:048−536−1212(代表)

 

 

☆比企丘陵にある「ため池•谷津田農法」を日本農業遺産へ申請することを応援する企画です。


躍る剣鉾 差し手観察ノート#001 

2015-10-04 | GRAIN project

Japanese Somatic Education


剣鉾差しの集中練習が始まっています。

剣鉾差しは、特殊な足運びをすることで、先端にある剣先に似た”まねき”と呼ばれる部分の揺れをおこします。そして、飾りの下にある鈴と連動をはかり、音を出します。差し手の醍醐味は、一定のリズムで澄み渡った音を鳴らすことです。

□今年の練習風景動画

https://www.youtube.com/attribution_link?a=updOgftWZoc&u=/watch?v%3DVv0wTFzDeJA%26feature%3Dshare


この剣鉾ですが、種類がいくつもあり、その鉾一つ一つには、習性や性格があります。
 鉾の古さ、長さ、重さ等によっても習性や性格は、変化します。自分の体の中心軸と鉾の中心軸を合わせる作業を【芯】をとると言いますが、差し手は、まず鉾の習性を理解し、芯をとります。そして、その日の身体の軸のとれ具合とその日に差す鉾の芯をよく観察し、両者の芯をとります。芯を取るだけでは、鈴は鳴らず、 せっかくとれた芯を崩しては、とり、また、崩してはとり進みます。そうすることで、 まねきが揺れはじめ鈴が鳴る仕組みです。



 

 

”まねき”は、自分よがりになり、揺らそうとしても微動たりしてくれません。
では、どうしたら”まねき”がまねいてくれるようになるのでしょうか。それには、自己の内的身体感覚の観察、他者からの外的身体感覚の観察、前両者を繋げる周囲の環境への配慮のような3つ要素を取り入れる必要があります。

 

まず、その日の自分の心身のコンディションを注意深く観察する事はもとより、差し手仲間の客観的な視点の観察が一役も二役もかっています。差して仲間からの「鉾が少し前に倒れてんでー、右に少し身体をむけよかー、風、右からキてるしきーつけてー、鉾に行き先きいてー。」等の声掛けによって差し手は、主観的にとらえられなかった芯のズレを仲間差し手の客観的な観察の存在で、主観的要素が強かった観察を全体的な観察へと変化させる援助をします。


時には、路地やビルの間に起こるビル風のような突風がふき、環境的な観察を要する時の手助けがあったり、
また、差し手を故意にちょっと笑わせて、肩に力の入っている新米差し手に先輩差し手が冗談を言ってリラックスさせるといった裏技も大きな隠れ援助のひとつです。

このように、
鉾と差し手と仲間差し手と自然環境のチームワーク(観察や相互関係)の下、剣鉾は差されます。

日本では、ラグビー等のチーム制のスポーツが今、正に盛り上がりを見せていますが、剣鉾のような日本古来のチーム制スポーツ?も秋のよき気候のもと楽しむのも、いかがでしょうか。

 


(写真:吉田神社大祭にむけの練習風景)

★10月5日より、毎日19時より吉田神社境内にて集中練習。

★大祭は、10月11日吉田神社より巡幸開始。


GRAIN プロジェクトーリサーチ•パフォーマンス

2015-09-10 | GRAIN project

「GRAINプロジェクトの目的」

 長い歴史を持つ京都には、先祖が残してくれた貴重な日本の身体的感性があります。その貴重な感性は、私たちが生活を営む過程で生み出され、身体と芸術、祭礼や生活を通じ世代を超え、受け継がれています。

本プロジェクトは、時間と共に失われてゆく有形無形の日本的感性の価値と記憶を抽出し、芸術を媒体に後世に残すための方法、および活用方法を模索、開発することを目的としています。現在、具体的に活動している方はもちろん、企画やアイディアを持ち込んでくれる仲間を募集しています。

 

GRAINプロジェクト2015のプロジェクトメンバーを紹介します。

廣樹輝一(大阪)


 1962年 大阪に生まれる。大学卒業後上京、音楽製作会社エムオンエムに入社。
J-POP、ゲーム、テレビラジオ、CMのための音楽の作曲、編曲。退社後、フリーになり有限会社 Happyplanetsを設立。音楽制作と共に、ソロや自己のユニットで幅広く活動するまた、箏を菊凪悠子、尺八を菅原久仁義に師事。日本の伝統芸能を学ぶ。2011年、大阪に移転する。



Paul Kikuchi (Seattle)


  Paul Kikuchi is a percussionist, composer, and sound artist whose work explores a wide range of styles – from chamber music to soundscape ecology – while also considering specificity of site and material, differences in awareness and intention, along with aspects of history, experience, and community.


Kikuchiは、現在日米友好基金特別研究員(2015年4月~6月)として京都に滞在中です。日系アメリカ人の彼は、先祖の祖国を日本に持ちます。彼の祖先がアメリカに渡った際に残した日記、写真等の記憶を元に京都、新潟、東北を滞在しながら作曲活動を行っています。日系アメリカ人の視点から様々な土地に存在する音の抽出を試みてきました。今回は、共に日本各地で収集した音の数々を即興的にパフォーマンスします。           

                       Paul Kikuchi 活動ホームページ: http://www.paulkikuchi.com/about/



小林三悠(京都) 


 フェルデンクライス•メソッド指導者。パフォーマー。’14年より京都女子大学大学院にて身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行っている。’13年からは、南丹市美山町にて地元大工らと山での暮らし方を考えるプロジェクト「シェアマウンテン」をはじめる。山の開墾作業に観る、古き日本の山と共にあった厳しい労働に耐える身体の使い方に身体教育の可能性を見出している。「里山での作業に触れることで、ヒトは何を学べるのだろうか。」この取り組みが、現在のスポーツ中心の学校体育教育の見直し、現代人の暮らし方への問いかけ、へと繋がることを願っている。吉田剣鉾保存会々員。   

■  ワークショップ

課題:伝統的な身体的感性を現代人の身体に融合する

第1回目のワークショップは、身体的感性に焦点をあてます。

小林は、「日本人足らしめるコンテンポラリーダンスは、創作可能なのか?」という課題からソマティックス*1の身体性を媒体に、日本の伝統芸能(能楽)や祭礼(剣鉾)、農的労働や里山作業を記録、解析し、これらの動作に活用される身体的感性の要素を抽出してきました。

 

京都に暮らし7年間掛けて体験、採集し、身につけてきた日本的身体感性の要素を一つ一つ発表しようとおもいます。身体感覚は、文字や映像で表現するのが困難なため、発表形態を工夫することにしました。小林が実際に動きを紹介したり、時には参加者の皆様に体験して頂き、内的身体感覚を視覚的に把握できる形で進めます。

 

■  リサーチ•パフォーマンス

コンテンポラリーダンスに日本性の強い身体的感性と身体機能美を取り入れるとどんな動きが生み出されるか、これらの要素をひとつひとつ加えながら、ワークショップでみなさんと共に抽出した感性をもとに、実際に即興的にパフォーマンスを試みます。

______

* 1ソマティックス

「全体的な存在、つまり、ソマティック分野を形成すると考えられる気づき(awareness)、生物的機能(biological functioning)、環境(environment)という三つの要素間の内的な相互関係のアートとサイエンス」です。ヨガ、気功、フェルデンクライス等も代表的なソマティックスのひとつです。

 

 

写真:第1回リサーチパフォーマンス:2015/6/23@Impact Hub Kyoto共催