最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●ワンポイント(2)

2010-01-03 22:38:11 | 日記
■最初に受けた印象が……
________________________________________

First impressions are most lasting. イギリスの教育格言。つまりものごとは、第一印象が大切ということ。とくに子どもの教育では、そうである。その第一印象で、すべてが決まるといっても、過言ではない。だから子育てをしていて、「はじめの一歩」を感じたときは、とくに慎重に! コツは、叱らない、おどさない。「小学校はきびしいのよ」「先生はこわいわよ」と教えたため、学校へ行きたがらなくなる子どもは少なくない。

■玉、磨かざれば……
________________________________________

『玉、磨かざれば、器(うつわ)ならず。人、学ばざれば、道知らず』(礼記、中国五経の一つ)。脳の健康は、肉体の健康と似ている。究極の健康法などというものはない。同じように、究極の思想などというものはない。運動を怠ったら、その日から、健康はくだり坂に向かう。同じように考えることを怠ったら、その日から、脳は老化する。人は、日々に研鑽(けんさん)してこそ、人でありえる。学ばない人、考えない人は、それだけで、大切な人生を無駄にしていると言える。

■馬を水場に……
________________________________________

A man may lead a horse to the water, but he cannot make it drink. 「馬を水場に連れて行くことはできても、その馬に水を飲ませることはできない」。イギリスの教育格言である。子どもを伸ばす最大の秘訣は、まず楽しませること。楽しむことによって、自発的行動(オペラント)が生まれ、それが強化の原理となって、子どもを伸ばす(スキナー)。しかし無理は禁物。無理をしても、意味がない。それがこの格言の意味ということになる。

■ビロードのクッションより……
________________________________________

It is better to sit on a pumpkin in the field rather than to sit on the soft velvet cushion of the palace. 『ビロードのクッションより、カボチャの上に座っているほうがよい』(ソロー、アメリカの随筆家、1812~1862)。子どもにとって家庭とは、すべからく、カボチャのようでなくてはならない。子どももある程度の年齢になったら、家庭は、しつけの場から、心を癒す、憩いの場となる。またそうでなくては、いけない。

■教育は母のひざに始まり……
________________________________________

●教育は、母のひざに始まり……

I・バロー(17世紀のイギリスの数学者)は、こう言っている。「Education starts in mother’s lap and what children hear in those days will form their character.(教育は母のひざに始まり、幼年時代に伝え聞くすべての言葉が、性格を形成する)」と。この時期、母親の子どもへの影響は、絶対的なものであり、絶大である。母親が、子どもの方向性のすべてを決定づけると言っても過言ではない。子どもの教育は、子どもをひざに抱いたときから始まると、バローは言っている

http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司

※さがしものができない子ども
________________________________________

 さがしものができない子どもがいる。何かをさがさせると、すぐパニック状態になってしまう。かんしゃく発作を引き起こすこともある。……というより、かんしゃく発作を引き起こしやすい子どもは、さがしものが苦手。頭の中が混乱状態になったとたん、イライラが増幅する。そんなわけで、静かにものをさがすことができない。

※整理ができない子ども
________________________________________

カバンなど、持ち物の中を見れば、わかる。いくら注意しても、カバンの中は、ゴチャゴチャ。大切なものの、そうでないものもない。古いテスト用紙の間に、学校からの連絡表がはさまっていたりする。見た感じ、まるでゴミ箱のよう。ときどきいっしょにカバンの中を整理するが、効果は一時的。

※忘れ物が多い子ども
________________________________________

集中力、あるいは緊張感そのものが、抜けたように欠けている子どもがいる。学校への提出物を忘れるなどということは、日常茶飯事。反対に、学校には、いつも忘れ物してくる。その前日、筆箱を忘れて置いていったから、それを渡しながら、「筆箱をちゃんともって帰ってよ」と声をかけると、そのときは、「うん、わかった」と返事をする。しかしそのとき今度は、ノートを忘れていく。親や教師がいくら注意しても、効果はその場だけ。

※騒々しい子ども
________________________________________

 いつもガサガサしている。静かな落ち着きがなく、始終、何かをしゃべっている。「静かにしなさい」と言っても、効果はその場だけ。数秒から10秒もすると、またしゃべり始める。話している内容は浅く、テーマもクルクル、目まぐるしく変わる。アメリカではADHD児と考えられている。女児に多い。

※動作の鈍い子ども
________________________________________

臨機応変に機敏な行動ができない。何かを言いつけても、ノソノソといった感じになる。緊急時とわかっていても、動作が、それについていかない。「緩慢行動」「緩慢動作」といって、神経症による症状のひとつに考えられている。

※表情のない子ども
________________________________________

表情がなく、能面のような子どもをいう。喜怒哀楽の情をほとんど、示さない。無表情のまま、涙だけをスーッと流したりする。全体的に静かで、大声を出して騒いだりするということもない。集団の中でも、いるかいないかわからないほど、存在感が薄い。

※字の汚い子ども
________________________________________

 乱雑な文字で、しかもワクから平気で飛び出したような字を書く。「きれいに書こう」と指示すると、そのときだけはきれいな文字を書くが、その分だけ、異常に時間がかかってしまう。が、しばらくすると、またもとの文字に逆戻り。よく観察すると、手の動きがぎこちなく、なめらかな動作ができないのがわかる。細かい作業が苦手という症状をあわせもつことが多い。

★幼児の計算力(2)
________________________________________


(2) 黙読化……年長児になったら、「頭の中で数えなさい」、あるいは「口を閉じて
数えなさい」と指示する。声を出させない、口をもぐもぐさせない。

(3) 10ずつまとめて数える……(1、2、3,4,5,6,7,8,9,10、
1,2,3,4,5,6,7,8,9,20、1,2,3,4,5,6,7,8,
9,30……)と、(10)(20)(30)と数えさせていく。

方法としては、

(1) 手をパンパンとたたいて、それがいくつかを当てさせる。
(2) 反対に、子どもに、できるだけ早く、10(あるいは30)を、たたかせる。
そのときも、声を出させない、口を閉じてさせる。

数の信号化ができ、それが早くできるようになれば、あとあと計算力のある子どもに
なる。

たとえば(2+3)は、「ピピと、ピピピで、5」と。

(BW方式 計算力)

http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司

★幼児の計算力(1)
________________________________________

(BW方式)(早数え)

+++++++++++++++++++++

幼児期においては、計算練習に先立って、早数えの練習をしておくとよい。
(ひとつ、ふたつ、みっつ……)ではなく、(イチ、ニ、サン……)と。
さらに慣れてくると、(イ、ニ、サ、シ……)となり、(ニ、シ、ロ、ハ……)となる。
ここでいくつかのコツがある。

(1) 数の信号化……(イチ、ニ、サン、シ……)ではなく、(ピ、ピ、ピ……)と
頭の中で信号化させる。

●Absence makes the heart grow fonder.
________________________________________

●Absence makes the heart grow fonder.
そばにいない人への想いは強くなる。

総じて言うと、恋心というのは離れれば離れるほど燃えあがり、
そうでない関係は、疎くなるということか。
子どもが恋をしたら、そっとしておいてやるのが、最善。
無理に引き離そうとすればするほど、たがいに強く求めあうようになる。
が、それだけではすまない。

子どもの側からすると、「親を取るか、恋人を取るか」の択一に迫られる。
親を取ればそれでよし。
そうでなければ、その時点で、親子の関係は切れる。

●Accidents will happen ...
________________________________________

●Accidents will happen in the best-regulated families.
事故というのは、もっとも管理された家庭で起こる。

子どもへの過干渉が悪いのは、子ども自身が自ら考える力を失ってしまうこと。
子どもを管理すればするほど、子どもは非常識になり、常識はずれの行動を
繰りかえすようになる。
家庭教育には、(いいかげんさ)が大切。
その(いいかげんさ)の中で、「子どもは自ら考え、自ら行動し、自ら責任をとる」
という自由の三原則を身につける。

●Actions speak louder than words.
________________________________________

●Actions speak louder than words.
行動は、言葉よりも、効果がある。

子どもは家庭の緊張感に巻きこまれながら、伸びる。
親が寝そべっていて、「新聞をとってきて!」は、ない。
親もキビキビと行動し、その中に子どもを巻きこんでいく。
「ぼくがそれをしなければ、みなが困るのだ」という雰囲気を、用意する。
そういう力で、子どもを動かす。
よく「しつけ」が話題になるが、しつけというのは、言葉でするものではない。
しつけというのは、行動でするものである。

●Art is long, life is short
________________________________________

「Art is long, life is short」は、日本では、人生は短いが、芸術は死んだあとも、長く残ると解釈されている。しかしこれはまちがい。もともとの意味は、ヒポクラテスが、「医療の技術(art)を手にするには、人生(life)は短すぎる」と言ったことによる。それが誤訳されて、西洋に伝わった。

コメントを投稿