最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●10月16日電子マガジン(1)

2009-10-16 16:32:07 | 日記
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      10月   16日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●娘の不登園

【N県のMさんより、はやし浩司へ】

はじめまして。年長の娘の登園拒否についての相談です。幼稚園に年中から入園して、一
週間後から1学期間登園拒否が続きました。
その後2学期以降はうそのように楽しく通園していたのですが、進級して年長になって夏
休み明けから再び登園拒否が始まりました。
習い事でも同様です。

夏休み後半には習い事でキャンプに出かけお友達とはじめて親元を離れてお泊りができ、
成長したなと思っていたところで、とてもショックでした。
頑張りすぎてしまったのかとも思いましたが、HPを拝見して、分離不安なのでは・・小
学生になって通えるのだろうか・・ととても不安です。

幼稚園では先生にも相談しています。先生は「一学期はとても頑張っていたんだと思いま
す。まだクラスに溶け込めていない感じがします。優等生タイプだと思います」「お友達と
遊んでいて自分の期待する答えが返ってこないといやみたいです」と話していました。娘
にも理由を聞いたりしていますが、その時々で違います。

幼稚園の帰りに友達と公園で遊んだり、近所の友達とは楽しく毎日遊んでいます。
娘は2歳から2年間幼児教室にも通っていたのですが、その時も始めだけは離れられなく
て毎回先生に抱っこでした。

どうしても嫌なら幼稚園お休みしてもいいんだよと言ってしまったこともありましたが、
明日はOOOがあるから行くと言います。でも幼稚園に入るとうつむいてしまい、離れる
ことができないのです。

どうしたらよいのでしょうか・・どうぞよろしくお願いいたします。

【はやし浩司より、Mさんへ】

M様へ

こんばんは

家族関係がよくわかりません。
相談のお嬢さんは、長女ですか?
下に弟か妹がいませんか。

分離不安かどうか、(赤ちゃん返りかどうか)、
そのあたりの症状がもう少し詳しくわかると、
適切なアドバイスができます。

それともうひとつは、あなた自身が、不安先行型の
子育てをしていないか。
過干渉気味ではないか。
過関心も疑われます。

子どもの問題というよりは、環境の問題と考えてください。

この際、不登園は、あきらめなさい。
まず子どもの心の問題を考え、子どもの心を守ることを
最優先します。

では、
返事をお待ちしています。

【Mさんより、はやし浩司へ】

早速返信いただきましてありがとうございます。

娘は長女で、一人っ子です。
外遊びの大好きな子供です。
朝から夕方までほんとに良く遊びます。
外で遊んでいるときの様子からは、とても想像がつきません。

私自身も一人っ子です。
そしてたしかに過干渉、過関心、不安先行型かもしれません。
口うるさく言ってしまう、怒ってしまっていると思います。
あまり言わないように・・と思っているのですが、
言わないと何もしない娘に、つい口が出てしまいます。

幼稚園行きたくない・・は正確には8月末の夏季保育から始まりました。
キャンプで最初の一日はお休みし、2日目から登園。
その日用事があり、預かり保育をして(迎えの時泣いていました)
そしてその翌日からのことでした。

2学期前日には奥歯が痛いと言い出し、歯科へ行きました。
原因はよくわからず、6歳臼歯のせいではないか・・といわれました。

そして今日まで行きたくない・・が続いています。

娘には幼稚園お休みしてもいいんだよ・・と言っています。
ただ明日はOO先生と約束しているから行かないと・・、
OOちゃんと約束しちゃったから・・と行こうとする気持ちもあるようです。
朝着替えのときになると、もじもじになってしまい、
幼稚園休むのは嫌だけど、でも行くのも嫌・・
今朝もその状態が続き、できるだけ話を聞いて、休むのが嫌だったら行ってみようか・・
と。
そして帰りは園に一番でお迎えに行く約束をして送りました。
教室の前まで送り、先生に引き離されてでした。

年中の時は始めての幼稚園で、泣いても仕方ないのかと休むことなく
連れて行き、夏休み明けからは楽しく行ってくれるようになりました。
今も行けば給食も花マル、運動会の練習も頑張っているようです。
娘は1歳のときくらいから、私がいないと、見えないとダメなタイプで、
公園に行っても離れられない子どもでした。

どうぞアドバイスよろしくお願いいたします。

【はやし浩司より、Mさんへ】

●基本的信頼関係

 返事が遅れて、ごめんなさい。
いろいろ心配さなっている様子は、よくわかります。
「不登園ならまだいいが、不登校児になったら、どうししょう?」と、悩んでおられる様
子もよくわかります。

が、全体的に判断すると、いわゆる(よくある問題)で、とくに子どもに問題があるとは
思われません。

で、このタイプの子どもは、(外の世界)でがんばる分だけ、(つまりそれだけ緊張感を解
放できない分だけ)、家の中では荒れるという症状が出てきます。
原因は、母子間の基本的信頼関係の構築に、やや失敗したかなというところです。
つまりその分だけ、外の世界でいい子ぶる、イコール、心を開いて、集団に溶け込めない
ということです。

さらにその原因はといえば、Mさん自身が、全幅に子どもに心を開いていない、開けない
という状態がつづいていると思います。
(詳しくは、「はやし浩司 基本的信頼関係」で検索してみてください。)

●家庭は休む場所

 このタイプの子どもにとっては、「家庭は休む場所」と心得てください。
「うちの子は、外ではがんばっている」と思い直して、家の中では、うんと緩めます。
(1) 暖かい無視と、(2)求めてきたときが与えどきを、大切にします。

 生活態度がだらしなくなったり、ぞんざいになったりしますが、暖かくそれを無視する
ということです。
また子どもは、その瞬間、瞬間、あなたに愛着表示(愛情を求める行為)を繰り返します
が、そのつどすかさず、抱いてあげるなどの反応を示してあげます。
「待っていてね」「今、忙しい」は、禁句です。
すかさずしてあげれば、たいてい1~2分で、子どもは満足し、あなたから体を離します。

●過負担

 不登園というより、全体に過負担が疑われます。
私が40年前に、幼稚園の世界に入ったころには、1年保育が主流、2年保育がふえてき
たという状況でした。
幼稚園へ通わないで、小学校へ入る子どもも10%前後いました。
が、今は、3年、4年保育が主流(?)。
子どもの質が変わったというよりも、幼稚園経営の問題、さらには共働きをしなければな
らないという社会的状況が変わってきたためです。

 オーストラリアでは、週3回の幼稚園があちこちにあります。
アメリカでは、4歳から子どもを、小学校内部のプレスクールで預かりますが、指導は、
きわめてゆったりとしたものです。
どうか日本の基準だけをみて、「幼児教育とはこういうもの」と考えないでください。
また現在の状況をみて、「小学校へ入ってから、心配」というのは、少し酷というものです。
もう少しおおらかに考えてあげてください。
先にも書いたように、この際、不登園はあきらめる。
子どもの心の回復を第一に考えて行動します。

●学校カルト

 「幼稚園など、適当に行けばいいのです」と書くと、幼稚園の園長に叱られそうですが、
そういうおおらかさが必要な子どももいるのも事実です。
同じ集団教育でも、子どもによって受け取り方がちがうということです。
Mさんの子どもも、その1人です。

 ですから、適当に休み、適当に様子を見て、子どもをゆとりのある目でながめてあげて
ください。
Mさんが、カリカリ、ギスギスしても、かえって逆効果です。
「幼稚園とは行かねばならないところ」「学校とは行かねばならないところ」と、もしあな
たが考えているなら、そのあたりの(学校神話)(学校カルト)を、ゆるめます。
一方で、そうした信仰は、子どもの心を圧迫します。

●母子分離不安

 母子分離不安については、何らかの精神心的ショックが原因で起こります。
迷子、母親の入院、家庭騒動などなど。
が、これは過去の話。

 基本的には、先にも書いたように、(心の緊張感)をほぐすことができない。
そこへ心配や不安が入り込んでくると、それを解消しようと、心の状態が一気に不安定に
なる。
グズグズしたり、ネチネチしたり、ベタベタしたりする。

 で、そういうときは、(1)突き放すのではなく、(2)子どもの求めに、そのまま応じ
てあげます。
無理に引き離せば、いったんは症状が消えたかのように見えますが、(なおった)わけでは
ありません。
私は(潜る)という言葉を使っています。
症状はいったん、潜るだけです。
また同じような状況になったとき、同じような症状が出てきます。

 しかし年齢的には、分離不安であれば、自立期に入っていますので、月ごとに症状は緩
和してきます。
自信を失っているようであれば、励まし、自信をもたせてあげます。
また食生活でも、情緒的に不安定な症状がつづけば、(1)白砂糖断ちをする。(甘い食品、
アイス、ジュース類、ジャンクフードを避ける)、(2)Mg、K、Caの多い食生活に心がけ
る(海産物を中心とした食生活にする)、(3)リン酸食品を避ける(インスタント食品類)
の3つに、心がけてみてください。

 カルシウムを多くしただけで、子どもの情緒はみちがえるほど、安定してきます。
一度試してみてください。

●明るく、さわやかに

 とにかく、今は、あまり深刻に考えないこと。
悪い面ばかりみて、取り越し苦労をすればするほど、あなたの(心配)は、そのまま子ど
もに伝わってしまいます。
心配そうに、あなたが、「幼稚園へは行きたくなかったら、行かなくてもいいよ」と言うの
ではなく、明るく、さわやかに、「お母さんと、今日は幼稚園をサボって、動物園へ行こう
か?」と話しかけてみます。
そうしたおおらかさが、子どもの心に、風穴をあけます。

 どうして(子どもといっしょにいるという至極の時)を、粗末にしてしまうのでしょう
か。
今だけですよ。
楽しいのは!

 小学3、4年生にもなると、子どもは、親離れをしていきます。
その時期は、あっという間にやってきます。
今の私なら、子どもたちを幼稚園など行かせないで、毎日、いっしょに遊びます。
(私の二男が、そういう教育方針をもっているようです。
HPを飾っている写真が、その孫たちです。)

 とにかく今は、無理をしないこと。
泣いていやがる子どもを、無理に幼稚園へ引っ張っていくなどという行為は、少し乱暴す
ぎます。
1時間でも2時間でも、時間をかけて、ゆっくりと説得します。
根気との勝負と心得てください。
子どもの心を休めることだけを考えて、対処してください。

 それができれば、不登園の問題は、(結果)として、解決します。
繰り返しますが、よくある問題で、それがトラウマになって……というような、深刻な問
題ではありません。
Mさん自身が、肩の力を抜いて、もっと子育てを楽しんでみてください。
あなたが楽しめば、子どもも楽しむようになります。
これは幼児教育のコツでもあります。

 私も、みなさんの子どもを教えるときは、(教えよう)などという気持ちは捨てて、子ど
もたちといっしょに、楽しむつもりで教えています。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
の「公開教室」をまた見てください。
子どもといっしょに見てくだされば、うれしいです。

 では、今日は、これで失礼します。
メールの掲載許可に、感謝します。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 不登園 母子分離 分離不安 分離不安)

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【ズル賢い人】

++++++++++++++

ズル賢い人は、多い。
小ズルイというか、一事が万事。
万事が一事。
ズルいという点で、あらゆることに
つながっている。
一貫性がある。

ズル賢い人は、意識的にそれをするという
というよりは、ごく自然な形で、それをする。
ズル賢く生きることが、その人の生き様に
なっている。
その手口を並べてみた。

++++++++++++++

● 同情したフリして悪口を言う
「あの人はかわいそうですね。今度息子さんが事件を起こして、高校を退学に
なりました」などと、さも同情しているようなフリをして、その人の悪口を言いふらす。
ときに涙声になることもあるが、もちろん本物の涙は、一滴も出ない。
「本当は言いたくないのですが……」とか、「私はどちらでもいいと思っているので
すが……」とかいうような言い方も、よくする。

● 小悪をバラして大悪を隠す
「こんなものが落ちていました」といって、どうでもよいようなものを届け出て、
その一方で、価値あるものを、自分のものにしたりする。あるいはささいな
失敗を告白して、さも自分は正直ということを、相手に売り込んだりする。
あらかじめ価値のないことを承知の上で、「こんなものがありました。価値を
調べていただけませんか」などと、どうでもよいようなものを、相手に渡すことも
ある。

● 間に入って、たがいをモマす(トラブルを増幅させる)
「あの人がこう言っていましたよ」と、告げ口をしながら、あなたとその人の間に
トラブルを起こす。モメゴトを大きくする。そして自分は一歩退いたところから、
それを楽しむ。

● 他人の目を気にして善行を見せびらかす
行為がわざとらしく、演技ぽい。不自然。病気の人を見舞ったりしながら、ことさら
おおげさに看病してみせるなど。「私はよくできた人間です」というような演技が
うまい。看病をしながら、「私は、近所の老人宅を回って、世話をしてあげているので
すよ」などと言ったりする。年季が入っているため、ふつうの人には、それが見抜けな
い。

● 軽い会話に混ぜて承諾を得る
ペラペラと軽い会話をしながら、その間に、重要な会話を混ぜる。あとになって、
「あなたはOKと言ったはず」と、それを根拠にして、ものをいう。全体に口が
うまい。お世辞、へつらいもうまい。

● 拡大解釈、縮小解釈がうまい
相手が言ったことを適当に拡大解釈したり、縮小解釈したりするのが、うまい。
つまり自分のよいように、相手の言葉を解釈し、相手に抗議されないようにする。
軽い気持ちで、「いいよ」などと言おうものなら、それをどんどんと拡大解釈して
しまう。

● その場だけをうまく言い逃れる
 「1週間だけお願いします」などと最初は言ったりする。で、その1週間が過ぎる
  ころになると、事情が少し変わったことなどを理由にして、そのままの状態を
  つづける。約束は守らない。もちろん自分の言った言葉に、責任を取らない。
  
● トボけてその場をごまかす
自分に都合の悪いことがあると、最後はとぼけてすます。忘れたフリ、聞かなかった
フリをするのもうまい。さらに追及したりすると、ギャーギャーと泣き叫んだりして、
その場をごまかす。何かまずいことがあると、とりつくろい、ウソ、弁解を平気でする。

● 言いにくいことは他人に言わす
相手に相槌を打たせて、今度はその人の言ったこととして、ほかの人に話を伝える。
「~~さんが、こう言っていましたよ」とか、など。だからこのタイプの人には、
安易に相槌を打ってはいけない。あなたが「私も、そう思います」などとでも言おう
ものなら、今度はそれを、あなたの言った言葉として他人に伝えてしまう。

● 苦労話をしながら恩を着せる
「~~してやった」「~~で苦労した」と言いながら、相手に恩を着せる。「私は、
~~のことで、どれだけ苦労したかわからない」というような言い方をする。
自分の子どもに対しては、「産んでやった」「育ててやった」を、決まり文句にする。
会ったとたん、「あなたの家のゴミが、近所に散らかっていたので、掃除をしておきました」などと言ったりする。

● 他人をほめて相手に要求する
「義弟はすばらしい。毎年、年末になると、~~を送ってきてくれる」と言いながら、
言外で、相手に同じことをするよう要求したりする。このばあいも、義弟をほめる
という手段を使いながら、自分はそうされるにふさわしい人間であることを、言外に
におわす。「あのMさんは、すばらしい。毎年、冬になると、海産物を送ってくれる」
とかなど。

● 先手を打って相手の言葉をつぶす
相手が願っていることを、先に言ってつぶす。「うちは貧乏で、このところ内職も
減りました」と先に言うことで、自分への負担を軽くしようとする。以前、こんな
ことを言った人がいた。みなで飲み食いが終わるころのこと。「悪いが、ビール代だけ
でも、私に払わせてほしい」と。

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