最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

(2)

2010-01-25 08:09:51 | 日記


●自己暗示


 内面対話法は、自己暗示法としても、応用できる。
暗闇の中の自分に語りかけることによって、深い、無意識の世界にいる自分を、作り変え
ることもできる(?)。
そういう論文は見たことはないが、理論的には、可能なはず。


「お前なア、取り越し苦労ばかりしているが、もう少し、他人を信用しろ」……(無言)
「このところ運動量が減っている。もっと運動しろ」……「そうだな」
「どういう運動が必要と考えているんだ?」……「上半身の運動かな」
「グチを言うなよ。見苦しいぞ」……「うん」
「何でも、先手、先手で、やるんだ」……(無言)
「Aさんには、親切にしてやれ。さみしがっているぞ」……(わかった)と。


 応用の仕方は、いろいろある。


 ほかにいくつか気がついた点をメモしておく。


●もう1人の私


意識している私を、「私A」とする。
内面対話法による私を、「私B」とする。
この私Aと、私Bは、明らかに価値観がちがう。
性質も性格も、ちがう。


 私Aは、ひょうきんで、冗談が好き。
おしゃべりで、社交的。
正義感が強く、議論好き。


一方、私Bは、あまり冗談を言わない。
カタブツで、まじめ。
冷静で、それでいて、面倒くさがり屋。


 恐らく人によって、私Aと私Bは、ちがう。
で、これはあくまでも私のばあいだが、私は基本的には、私Bのほうが、本当の私ではな
いかと思う。
しかし長い人生の間に、生きる技術として、私Aを身につけてきた。
またそういう環境で、生まれ育ってきた。


 ともあれ、だからといって、深刻に考える必要はない。
内面対話法といっても、心の遊びのようなもの。
適当にやって、適当に楽しめばよい。


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●(補記)信仰的連帯性


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この内面対話法というのは、信仰者と
言われる人たちは、日常的に経験している。
とくに仏教では、「心仏」という言葉を使う。
「仏は心の中にいる」と説く。


(本当は「いる」のではなく、「いると思っている」だけ
なのだが……。)


あるいはキリスト教徒も、同じようなことを言う。
ともに内面対話法を使い、自分の心の中の、仏や神と対話する。


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 仏教の世界には、「異体同心」という言葉がある。
「体は別々でも、心はひとつ」という意味である。
何かの対象物に向かって祈ったり、唱題していると、あたかもみなの心が、仏(神)の小
心と融合し、一体化したかのように感ずることがある。
信仰の世界だけではない。
スポーツの世界でも、音楽の世界でもよい。
みなでひとつのチームを応援したり、コンサートで熱狂しているようなときを想像してみ
ればよい。


こうして信仰者たちは、連帯性を感ずる。
が、この連帯性こそが、こうした信仰の最大の魅力ということになる。
こうした連帯性があるからこそ、信者どうしは、ときには親子以上、兄弟以上の関係を結
ぶことができる。
連帯性を感じたとたん、孤独が癒される。
この魅力は、何ものにも代えがたい。


一方、教団側は、それを熟知しているから、それを利用して信者を教団に縛る。
「この教団から離れたら、地獄へ落ちますよ」と。
(実際、教団から離れた直後というのは、地獄へ落ちたかのような孤独を覚えることが多
いが……。)


●宗教戦争


 ここにも書いたように、信仰的連帯性は、きわめて強固なものである。
その世界を知らない人には、想像もつかないような世界と言ってもよい。
古今東西、「宗教戦争」と言われるものが、どういうものであったかを知れば、それがわか
るはず。
信者たちは、命をかける。
現在のイラク、アフガニスタンを例にあげるまでもない。
とても残念なことだが、アメリカ軍には、それがわかっていない。
つまりどれほど長く戦ったところで、アメリカ軍に勝ち目はない。
信仰的連帯性というのは、そういうもの。


●問題点


 思想は大脳の皮質部(連合野)を支配する。
しかし信仰は、その何10万倍もあるとされる、深層心理部を支配する。
信仰は理屈ではない。
信仰を理屈で考えても、意味はない。
そこで内面対話法ということになるが、信仰者のばあい、内在する(相手)というのは、
彼らが信仰する神(仏)ということになる。


 ある男性(40歳くらい、当時)は、こう言った。
「古い寺で、徹夜で読経していたときのこと。
自分の周りで、何10人もの人たち(=死者たち)がいっしょに唱和してくれた」と。


 また別の女性(40歳くらい、当時)は、こう言った。
「私は目を閉じれば、そこにいつも神の存在を感じます」と。


 それぞれの人は、それぞれの思いをもって信仰の世界に入る。
両親の死や病気、家族や経済的な問題など。
だからそういう信仰を否定してはいけない。
そっとしておいてやることこそ、大切。


 問題という問題ではないかもしれないが、しかしときとして、人はそれを神や仏と錯覚
することもある。
内面対話法には、そんな問題も隠されている。


(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi
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【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●表の顔vs裏の顔

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タイガーウッズ選手が不倫した。
アメリカ社会に大きな衝撃を与えた。
見本となるべき人物が、複数の愛人と、
交際をしていたという。
それはわかる
わかるというより、よくある話。
あったところで、驚かない、
しかし……。

だれにも、「表の顔」と「裏の顔」がある。
私にもあるし、あなたにもある。
ふだんは表の顔で仕事をし、家庭の奥では
裏の顔に戻る。
「戻る」と書くのは、それが「本来の姿」だから。
裏の顔があるのが、悪いというのではない。

タイガーウッズ選手にしても、裏の顔がある。
裏の顔で、金と名声を利用して、不倫を重ねていた。
しかし、それがどうして悪いことなのか。
金もある。
名声もある。
それに群がる「女」たちもいる。
妻の信頼を裏切ったとはいうが、それはあくまでも、
タイガーウッズ選手と妻の問題。
個人的な問題。
妻が怒るのはわかるが、何も、社会までいっしょになって、
タイガーウッズ選手を責めるような話ではない。
念のために申し添えるなら、不倫は、犯罪ではない。

タイガーウッズ選手は、いくつかのコマーシャルからはずされた。
名誉職からもはずされた。
本人も、「ツアーを、無期中止」と。

が、それもおかしい。

もともとタイガーウッズ選手の名声にぶらさがったのは、
(相手)のほうではないのか。
聞くところによると、妻への慰謝料だけでも、9億円を払ったという。
離婚ということになれば、慰謝料は「愛人3人分で、17億x3=51億円」
(某雑誌)になるとか。

ゴルフ?

たかが棒でボールを叩くゲームではないか(失礼!)。
そんな選手に、これだけの財産があること自体、信じられない。
異常。
私などは、タイガーウッズ選手の不倫問題より、むしろ
そちらのほうに驚いた。

話を戻す。
つまり表では、「名選手」。
裏では「大金持ち」。
やりたい放題のことをしている。
それだけのこと。

『声明で、ウッズ選手は、「家族のプライバシーを尊重してほしい」と訴えた上で、「より
良い夫、父親、そして人間であろうと努力する必要がある」との理由を明らかにしました』
(TBS・Newsーiより)

+++++++++++++++++++

●裏の顔

 表の顔と裏の顔があるとしても、この両者は、近ければ近いほどよい。
「あるがままに生きる」というのは、そういう生き方をいう。
が、この両者は、離れていればいるほど、人格そのものが、バラバラになってしまう。
さらにひどくなると、表の顔だけが遊離してしまう。
心理学の世界でも、そういう顔を、ペルソナ(仮面)という。
そのときでも、ペルソナをかぶっていることに気づいていればよい。
そしてその場を離れたら、ペルソナを脱ぐ。

が、中には、表の顔だけが自分の顔と思い込んでしまう人もいる。
外国では、聖職者や教職者に、そういう人が多いと言われている。。

●不倫の相手に、不倫話

 こんな話を聞いた。
不倫の話というのは、当然のことながら、妻や夫には、言わない。
言えば、騒動になってしまう。
トップ・シークレット。

それはそうだが、不倫相手には、別の不倫話は、するそうだ。
「お前は、ぼくの4人目の不倫相手だよ。今も、もう1人、別の女とつきあって
いる」とか、など。
女性のばあいは、夫にも話したことのないような、初体験の話をすることもあるそうだ。
「私は、中学2年生のとき、初体験をすませたわ。夫は、結婚のときまで、私の
ことを処女だったと思っていたけどね」と。

●罪の共有

どこまで自己開示をするか。
その度合いによって、親密度が決まる。
あたりさわりのない世間話をするレベルから、自分の過去や犯罪歴を告白するレベル
まである。

(「はやし浩司 自己開示」で検索してみてほしい。)

言い換えると、相手がどの程度までの話をするかによって、その相手が、どの程度の
新密度を自分に抱いているかがわかる。
あるいはどこまで親密になりたがっているかが、わかる。

が、この現象が、逆に進むことがある。
これを「罪の共有」という。
わかりやすく言えば、「罪」を共有することで、互いの親密度が急速に進むことがある。
それが先に書いたような、さらに深い自己開示へと進む。

「こんな話は、妻には言えないが、お前の体のほうが、すてきだよ」と。
あるいは女のほうは、こう言うかもしれない。
「夫は、私のタイプじゃないわ。もうここ1年、本気で感じたことはないわ」と。
不倫という(罪の意識)を共有しているから、一気に自己開示が進む。
 
●自己開示

 夫婦でも罪の共有をすることはある。
夫婦で銀行強盗をするとか、保険金詐欺を企てるとか。
そういう話は、よく映画にもなる。
私はそういう映画を観るたびに、別の心で、「いい夫婦だなあ」と思ってしまう。
行為そのものは犯罪であり、許されない。
しかし夫婦が2人で、ヒソヒソと何やら相談している光景を思い浮かべてみればよい。
これにまさる(?)、自己開示はない。

●タイガーウッズ選手のばあい

 タイガーウッズ選手は、どうして自分の不倫の話を、妻に話さなかったか?
……という質問ほど、ヤボなものはない。

 自分の不倫の話を妻に話すバカはいない(失礼!)。
しかしともかくも、結果として、それが妻にバレてしまった。
が、週刊誌などの記事によると、妻側には離婚の意思はどうもないようだ。
となると今ごろ、タイガーウッズ選手は妻に許しを乞いながら、過去の不倫を洗いざらい
話しているかもしれない。

 しかしそれこそ自己開示。
すばらしい(?)、自己開示。
妻が、自分への裏切りをどう消化するかにもよるが、もし2人でこの問題を克服できれば、
タイガーウッズ夫婦は、親密度という点では、つぎのステージへ上ることができる。

 もっともこうした不倫は、脳の線条体がからんでいるだけに、常習化しやすい。
美しい女性を見たとたん、ドーパミンが分泌され、条件反射反応を起こす。
タイガーウッズ選手が、それで不倫をやめるようになるとは、私は思っていない。
ヘビースモーカーがタバコをやめたり、アルコール中毒の人が、酒をやめるのと
同じくらい、むずかしい。
これは余計なことだが……。

●踊らされる民衆

 マスコミの世界では、こうした痴話話も、かえってハク付けになる。
やがてしばらくすると、不倫話も消え、タイガーウッズ選手は、再びマスコミの表世界で
活躍するようになる。
クリントン元大統領の、女子学生との不倫話を例にあげるまでもない。

 つまりこうして私たち一般民衆だけが、踊らされる。
タイガーウッズ選手が飲む飲料水を飲み、タイガーウッズ選手が着るシャツを着る。
それが回りまわって、莫大な利益が、タイガーウッズ選手に入ってくる。
それが「慰謝料だけでも9億円!」となる。

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