最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●心の作用、ホルモン説

2010-08-22 07:31:09 | 日記
●8月22日(心のメカニズム)【心の原点はどこに?】

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今朝は、投稿原稿の修正から始まった。
「惑星」を「衛星」と訂正した。
昨日、火星の衛星の「フォボス」について
原稿を書いた。
私はそれを「惑星」と書いた。

フォボスは惑星ではなく、衛星である。
こんなことは常識。
しかしどうしてまちがえたのだろう?
このところ、こういうミスが多くなった。
先日もどこかの講演の中で、「カテコールアミン」と、
言うべきところを、「サイトカイン」と言ってしまった。
ともに脳内ホルモンだが、作用はまったく違う。

そのことをワイフに話すと、ワイフもあっさりと
こう言って認めた。
「そう言えば、最近、言葉をよくまちがえるわね」と。

注意力がそれだけ散漫になってきたのかもしれない。
これからは今以上に、使う言葉に注意しよう。 

今朝は曇り。
涼しい。
雨が降れば、もっと涼しい。

朝食までに、マガジン9月号を発行しよう。
それがとりあえずの目標。
それにこの数日、運動不足。
どうしようか?

そうそう昨夜遅く、佐鳴湖へ写真を撮りに行った。
写真(静止画)は何とか撮れたが、ビデオ(動画)は、
やはり無理だった。
再生してみたが、明かりがポツン、ポツンと映って
いる程度。
おまけに三脚を、置いてきてしまった。
これもミスのうち。

暑さのせいか、このところどうも頭の中が
スッキリしない。

今朝は、サイトカインについての復習から
始めよう。

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【心の原点(心のメカニズム)】(2009年5月24日作)

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脳の活動は、「ニューロン」と呼ばれる
神経細胞が司っている。
それは常識だが、しかしでは、その
神経細胞が、「心」を司っているかというと、
そうではない。

最近では、心の原点は、脳内の化学物質、
つまり脳内ホルモンであるという説が、
半ば常識化している。
私たちの心は、常に、この脳内ホルモンに
よって、影響を受け、コントロールされて
いる。

その例としてわかりやすいのが、
フェニルエチルアミンというホルモン
ということになる。
そのフェニルエチルアミンについて書いた
原稿がつぎのものである。

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●恋愛の寿命

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心ときめかす、恋心。しかしその恋心
にも、寿命がある。

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 その人のことを思うと、心がときめく。すべてが華やいで見える。体まで宙に浮いたよ
うになる……。恋をすると、人は、そうなる。

 こうした現象は、脳内で分泌される、フェニルエチルアミンという物質の作用によるも
のだということが、最近の研究で、わかってきた。恋をしたときに感ずる、あの身を焦が
すような甘い陶酔感は、そのフェニルエチルアミンの作用によるもの、というわけである。

その陶酔感は、麻薬を得たときの陶酔感に似ているという人もいる。(私自身は、もちろ
ん、麻薬の作用がどういうものか、知らない。)しかしこのフェニルエチルアミン効果の
寿命は、それほど長くない。短い。

 ふつう脳内で何らかの物質が分泌されると、フィードバックといって、しばらくすると
今度は、それを打ち消す物質によって、その効果は、打ち消される。この打ち消す物質が
分泌されるからこそ、脳の中は、しばらくすると、再び、カラの状態、つまり平常の状態
が保たれる。体が、その物質に慣れてしまったら、つぎから、その物質が分泌されても、
その効果が、なくなってしまう。

しかしフェニルエチルアミンは、それが分泌されても、それを打ち消す物質は、分泌さ
れない。脳内に残ったままの状態になる。こうしてフェニルエチルアミン効果は、比較
的長くつづくことになる。が、いつまでも、つづくというわけではない。やがて脳のほ
うが、それに慣れてしまう。

 つまりフェニルエチルアミン効果は、「比較的長くつづく」といっても、限度がある。も
って、3年とか4年。あるいはそれ以下。当初の恋愛の度合にもよる。「死んでも悔いはな
い」というような、猛烈な恋愛であれば、4年くらい(?)。適当に、好きになったという
ような恋愛であれば、半年くらい(?)。(これらの年数は、私自身の経験によるもの。)

 その3年から4年が、恋愛の寿命ということにもなる。言いかえると、どんな熱烈な恋
愛をしても、3年から4年もすると、心のときめきも消え、あれほど華やいで見えた世界
も、やがて色あせて見えるようになる。もちろん、ウキウキした気分も消える。

 ……と考えると、では、結婚生活も、4年程度が限度かというと、それは正しくない。
恋愛と、結婚生活は、別。その4年の間に、その2人は、熱烈な恋愛を繰りかえし、つぎ
のステップへ進むための、心の準備を始める。

 それが出産であり、育児ということになる。一連のこうした変化をとおして、今度は、
別の新しい人間関係をつくりあげていく。それが結婚生活へとつながっていく。

 が、中には、そのフェニルエチルアミン効果による、甘い陶酔感が忘れられず、繰りか
えし、恋愛関係を結ぶ人もいる。たとえばそれが原因かどうかは別にして、よく4~5年
ごとに、離婚、再婚を繰りかえす人がいる。

 そういう人は、相手をかえることによって、そのつど甘い陶酔感を楽しんでいるのかも
しれない。

 ただここで注意しなければならないのは、このフェニルエチルアミンには、先にも書い
たように麻薬性があるということ。繰りかえせば繰りかえすほど、その効果は鈍麻し、ま
すますはげしい刺激を求めるようになる。

 男と女の関係について言うなら、ますますはげしい恋愛をもとめて、さ迷い歩くという
ことにもなりかねない。あるいは、体がそれに慣れるまでの期間が、より短くなる。はじ
めての恋のときは、フェニルエチルアミン効果が、4年間、つづいたとしても、2度目の
恋のときは、1年間。3度目の恋のときは、数か月……というようになる(?)。

 まあ、そんなわけで、恋愛は、ふつうは、若いときの一時期だけで、じゅうぶん。しか
も、はげしければはげしいほど、よい。二度も、三度も、恋愛を経験する必要はない。回
を重ねれ重ねるほど、恋も色あせてくる。

が、中には、「死ぬまで恋を繰りかえしたい」と言う人もいるが、そういう人は、このフ
ェニルエチルアミン中毒にかかっている人とも考えられる。あるいはフェニルエチルア
ミンという麻薬様の物質の虜(とりこ)になっているだけ。

 このことを私のワイフに説明すると、ワイフは、こう言った。

 「私なんか、半年くらいで、フェニルエチルアミン効果は消えたわ」と。私はそれを横
で聞きながら、「フ~ン、そんなものか」と思った。さて、みなさんは、どうか?

(はやし浩司 恋愛 恋愛の寿命 フェニルエチルアミン ドーパミン効果 麻薬性 は
やし浩司 恋の寿命 恋の命 恋愛の命 脳内ホルモン フィードバック (はやし浩司 
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話を戻す。
ここで「フィードバック」について、もう一度、説明してみたい。

脳というのは、それ自体がいつもカラの状態を保とうとする。
たとえば驚いたようなとき、脳は直接、副腎に作用して、アドレナリンを分泌させる。
ドキドキしたり、ハラハラしたりするのは、そのためである。
発汗を促すこともある。

が、同時に脳の中では別の反応が起こる。
視床下部にある脳下垂体が、それを感知して、副腎に対して、副腎皮質刺激ホルモン
を分泌するようにと、言うなれば、指令ホルモンを分泌する。
このホルモンによって、副腎が刺激を受け、副腎は、副腎皮質ホルモンを分泌する。
わかりやすく言えば、脳内に分泌されたアドレナリンを、副腎皮質ホルモンが
今度は中和しようとする。

こうして脳内はいつもカラの状態、つまり平常な状態を保とうとする。
それをフィードバック(作用)という。

●生殖

(私が男性ということもあって)、私は、男性のことはよく知っている。
女性も、それほどちがわないと思うが、男女の行為の前と後とでは、異性の肉体の見方が、
まったくちがう。

男性のばあいは、180度、変化することも珍しくない。
あれほど狂おしく求めた相手でも、行為が終わったとたん、スーッと興味が
しぼんでいく。
消えていく。
それは満腹感ともちがう。
心そのものが、変化してしまう。
男性のばあい、それがおもしろいほど急激な変化となって現れる。

こうした現象をどう考えたらよいのか。

先に副腎の話を書いたが、脳からの指令を受けてホルモンを分泌する器官は、
ほかにもたとえば、甲状腺や生殖腺などがある。
さらにごく最近の研究によれば、胃や、大腿筋でも、ある種のホルモンが
分泌されることもわかってきた。
肉体、すべてがホルモンの分泌器官と考えてよい。

では、生殖腺でも、副腎と同じような化学変化が起きているとみてよいのか。
というのも、男女の(心)を説くとき、(行為の変化)ほど、顕著に現れる変化は、
ほかにそうはない。

(行為……最近、BLOGでは、使用禁止用語を設定しているところが多いので、
こういう言葉を使う。つまりSxxのことをいう。)

さらに言えば、「私は私」と思っているしている思いや行動といったものも、
実は、脳内ホルモンによってコントロールされているということになる。

その証拠に、先ほども書いたように、(男性のばあい)、行為の前と後とでは、
心の状態が、180度変わってしまう。

●知性と心

たとえばここに難解な数学の問題があるとする。
「1から5ずつふえていく数列がある。この数列の数を、5番目から、20番目まで
を合計すると、いくつになるか」と。

高校で習う公式を使えば、簡単に解ける。
公式を知らない人でも、電卓を片手に、足し算を繰り返せば解ける。
こうした作業を受け持つのは、大脳連合野の中でも、比較的外側にある、皮質部という
ことになる。

一方、(心)というのは、そういう知的な活動とは、異質のものである。
どこかモヤモヤとしていて、つかみどころがない。
ときに理性のコントロールからはずれるときがある。
つまりそれが脳内ホルモンの作用によるものということになる。

たとえば何かよいことをしたとする。
人助けでもよい。
そういうときそういう情報は、辺縁系の中にある扁桃核(扁桃体)に信号として
送られる。
それに応じて、扁桃核は、モルヒネに似たホルモンである、エンケファリン系、
エンドロフィン系のホルモンを分泌する。
それが脳内を甘い陶酔感で満たす。
それが(人助けをした)→(気持ちよい)という感覚へとつながっていく。

こうして考えていくと、(あくまでも私という素人の考えだが)、知的活動は、
ニューロンと呼ばれる神経細胞が司るとしても、心のほとんどは、脳内ホルモンの
作用によるものと考えてよいのではということになる。
またそういうふうに分けることによって、心のメカにズムが理解できる。
しかしこの考え方は、両刃の剣。

●「私は私」

心のメカニズムはそれで説明できる。
それはそれでよい。
が、心が脳内ホルモンによるもの、あるいは脳内ホルモンに大きく影響を受けるものと
すると、(1)「心なんて、ずいぶんといいかげなんなもの」と思う人が出てくる
かもしれない。
さらに(2)「では、私とは何か、それがわからなくなってしまう」と考える人も
出てくるかもしれない。

心をときめかすあの恋にしても、フェニルエチルアミン効果によるものということに
なれば、それにまつわる求愛、デートなどの行動のすべてが、結局は脳内ホルモンに
よって操られているということになってしまう。
(実際に、そうなのだが……。)

となると、つまり(心)を自分から取り除いてしまうと、では、いったい、私は何か
ということになってしまう。
さらにつきつめていくと、私という私がなくなってしまう。
その一例として、先に、男女の行為のあとの、あの変化をあげた。
そこに妻の(あるいは夫の)肉体を見ながら、「行為の前の私は何だったのか?」と。

が、男女の行為だけに終わらない。
実は人間が織りなす行為のほとんどが、またそのほとんどの部分において、こうした
脳内ホルモンの作用に影響を受けているということになる。
どの人も、「私は私」と思って、それぞれの行動をしている。
が、その「私」など、どこにもないということになる。
「私たちの心は、脳内ホルモンに操られているだけ」と。
しかもいいように操られているだけ、と。

……と書くのは、危険かもしれないが、反対に、「どこからどこまでが私で、どこから
先が私でないか」と考えてみると、それがわかる。

「私は私」と思っている部分など、きわめて少ないのがわかる。
さらに言いかえると、人間もそこらに遊ぶ動物と、どこもちがわないということ。
あるいは、そこらの動物と同じということ。
ちがわないというより、ちがいを見つけることのほうが、むずかしい。

●「私」論

たいへん悲観的というか、絶望的なことを書いてしまったが、自分を知るためには、
脳内ホルモンの問題は、避けては通れない。
たとえば今、私は空腹感を覚えている。
この4~5日、ダイエットをつづけている。
胃袋が小さくなったような感じがする。
それでも空腹感を覚える。
ワイフがまな板をたたく音を聞いただけで、ググーッと、食欲がわいてくる。
条件反射反応が起きている。

恐らく脳内の視床下部にあるセンサーが、血糖値を感知し、ドーパミンンを
放出しているのだろう。
それが線条体にある受容体を刺激し始めている(?)。

その私は、「私は私」と思いながら、これからさまざまな行動を起こすはず。
庭へ出て、畑から、サラダ菜を採ってくる。
それにドレッシングをかける。
食卓に並べる……。

こうした一連の行為にしても、ドーパミンという脳間伝達物質に操られているだけ
ということになる。
もしそこに「私」がいるとするなら、空腹感を抑えながら、サラダ菜だけで、今朝の
食事をすますこと。
体重が適正体重に減るまで、それをつづけること。
つまり「私」というのは、ここでの結論を言えば、脳内ホルモンと闘うところに、ある。
けっして、脳内ホルモンに操られるまま、操られてはいけない。
その意思が、「私」ということになる。

(新しい思想、ゲット!)

……かなり乱暴な結論だが、今の私は、そう考える。

今朝(09年5月24日)も、こうして始まった。
今日はこのことをテーマに、自分の行動を静かに観察してみたい。
つづきは、また今夜!

みなさん、おはようございます!
Hiroshi Hayashi+++++++April. 2010++++++はやし浩司

●(注※)サイトカイン

++++++++++++++以下、「ウィキペディア百科事典」より+++++++++

サイトカインは細胞表面の膜上にある受容体(それ自体がチロシンキナーゼまたはチロシンキナーゼと共役するものが多い)に結合して働き、それぞれに特有の細胞内シグナル伝達経路の引き金を引き、結果的には細胞に生化学的あるいは形態的な変化をもたらす。

サイトカインは多機能的、つまり単一のサイトカインが標的細胞の状態によって異なる効果をもたらす。例えば免疫応答に対して促進と抑制の両作用をもつサイトカインがいくつか知られている。

またサイトカインは他のサイトカインの発現を調節する働きをもち、連鎖的反応(サイトカインカスケード)を起こすことが多い。このカスケードに含まれるサイトカインとそれを産生する細胞は相互作用して複雑なサイトカインネットワークを作る。

たとえば炎症応答では白血球がサイトカインを放出しそれがリンパ球を誘引して血管壁を透過させ炎症部位に誘導する。またサイトカインの遊離により、創傷治癒カスケードの引き金が引かれる。

サイトカインはまた脳卒中における血液の再還流による組織へのダメージにも関与する。さらに臨床的にはサイトカインの精神症状への影響(抑鬱)も指摘されている。

サイトカインの過剰産生(サイトカイン・ストームと呼ばれる)は致死的であり、スペイン風邪やトリインフルエンザによる死亡原因と考えられている。この場合サイトカインは免疫系による感染症への防御反応として産生されるのだが、それが過剰なレベルになると気道閉塞や多臓器不全を引き起こす(アレルギー反応と似ている)。

これらの疾患では免疫系の活発な反応がサイトカインの過剰産生につながるため、若くて健康な人がかえって罹患しやすいと考えられる。


Hiroshi Hayashi+教育評論++April.2010++幼児教育+はやし浩司


Hiroshi Hayashi+++++++Aug. 2010++++++はやし浩司※

●謎の衛星「フォボス」(1)

2010-08-22 07:02:50 | 日記
●謎の衛星「フォボス」

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火星には2つの衛星がある。
そのひとつが、「フォボス」。
まさに謎の衛星。
私はこのフォボスに、たいへん
興味がある。
ひょっとしたら、人類の起源、
さらには人類の未来の謎を解く鍵が、
このフォボスに隠されているかもしれない。
けっしておおげさなことを書いているのではない。
「ありえる」という話で、私は信じている。

真夏の夜のロマン。
大ロマン。
そう、夏になるといつも決まって、
フォボスが気になる。

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2007年の4月に書いた原稿より

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●宇宙ステーション

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もっとも効率的で、高性能、かつ安価な
宇宙ステーションの作り方といえば、
宇宙に漂う、惑星の中をくりぬいて作る
という方法。

小さな衛星でもよい。

衛星でなくても、もっと小型のものでも
よければ、隕石がある。

外殻が、固い岩石でおおわれているため、
各種の宇宙線から、乗員を守ることが
できる。大きな衛星になれば、それなりの
重力もあるから、観測機器などを、内部で
固定することもできる。

では、どうすれば、そういう衛星を、ちょうど
よい場所に、もってくることができるか?

これも、方法は、簡単。

岩石の表面に、すり鉢状の穴を掘り、その
中心部で、ものを爆発させればよい。

大きな衛星であれば、小型核爆発でもよい。
爆発力をうまくコントロールすれば、
衛星を移動させることができる。

++++++++++++++++++

 現在、いろいろな国が集まって、宇宙空間に、宇宙ステーションを建設している。しかし地球から、そのつど資材を持ち運ぶため、莫大な費用がかかる。

 そこでもっとも簡単で、安価な宇宙ステーションの建設方法と言えば、宇宙に漂う衛星の内部を、くりぬいて作るという方法がある。直径が、1~2キロもあればじゅうぶん。あるいはそれ以上でもよい。
それ以下でもよい。

 重力といっても、軽いから、削岩機を使えば、まるで雪を削るように簡単に穴を掘れるはず。掘った岩石は、そのまま、衛星表面の補強に使うこともできる。うまくいけば、岩石の中に閉じこめられている(水)を取り出すこともできるかもしれない。

 衛星内部に研究室や実験室、居住室などを作ればよい。

 では、そういう衛星を、どうやって、ちょうどよい位置にもってくることができるか。これも簡単である。

 衛星の一部に、すり鉢状の穴を掘る。茶碗のような穴を想像すればよい。その穴の中心部で、火薬を爆発させればよい。あるいは大きな衛星であれば、小型の核爆発を起こしてもよい。

 こうして衛星を移動させる。速度は、遅くても構わない。危険なコースに入りそうになったら、そのときはそのときで、軌道修正すればよい。

 衛星を止めるときは、隕石の向きを180度変えて、また火薬を爆発させればよい。衛星を、ちょうどよいところで静止させることができる。

 ……というのは、SFの世界の話だが、しかしそれをすでに考え、実行した生物がいるのではないか。それを思わせる痕跡は、いくつかある。

 たまたま今朝のヤフー・ニュースは、こんな記事を載せている。

 『火星と木星の間にある、珍しい双子の小惑星、「アンティオペ」は、日本の探査機「はやぶさ」が着陸した小惑星「イトカワ」と同様に、岩石片が集まってできており、内部にすき間が多いことが分かった。パリ天文台などの研究チームが10日までに、南米チリにある欧州南天天文台の大型望遠鏡などを使って、精密に観測した成果を、米惑星科学誌イカルスに発表した』と。

 どうやって「かすかすであること」がわかったかということは、別として、「かすかす」ということは、「内部が空洞である」というふうには、考えられないだろうか。もしそうだとするなら、自然に、空洞になったとは、考えにくい。

 ……けっして、荒唐無稽(こうとうむけい)なことを書いているのではない。この太陽系には、それを疑わせる衛星がいくつかある。私がとくに注目しているのは、「フォボス」という火星の衛星である。

 この惑星には、先に書いたような、すり鉢状の穴が、一方の端についている。隕石の衝突でできた穴ということになっているが、ならば、こんなふうに穴があくためには、正確に真上から、隕石が当たらなければならない。写真でみるかぎり、穴は、真円に近い。しかもその穴からのびる直線状の縞模様は、観測されるたびに、数がふえているという。

 このフォボスも中は、「かすかす」と言われている。

 繰りかえすが、衛星をくりぬいた宇宙ステーションであれば、中に住む生物を、危険な放射線や太陽光から守ることができる。小さな隕石だったら、当たっても、ビクともしない。宇宙空間を漂うゴミと衝突しても平気。部屋をふやしたかったら、穴を掘って作ればよい。それでできた土砂は、衛星の表面に捨てればよい。

 形こそぶかっこうだが、もっとも効率のよい宇宙ステーションということになる。

 ……ということで、この話はおしまい。で、ここから先は、私のSF的空想物語。

 遠い昔、火星にも、人間に似た知的生物が住んでいた。そして現在の人間のように、宇宙へ飛び出すほどの知的能力を身につけた。

 そして宇宙空間を漂う衛星や惑星を、つぎつぎとくりぬいて、宇宙ステーションを建造した。が、火星は、急速に温暖化現象を迎えた。火星に住んでいた知的生物たちは、太陽系のあちこちへと非難を開始した。もちろん地球にもやってきた。

 が、地球には住むことができなかった。太陽から注ぎこむ放射線、太陽光に、彼らは耐えられない。太陽に近い分だけ、量も多い。まぶしい。それに地球の重力がある。で、彼らは、地球の衛星の、月に目をつけた。彼らは、月をくりぬいて自分たちの宇宙ステーションを作ることにした。

 やがて火星は、生物の住めない惑星となってしまった。火星に住んでいた知的生物たちは、そのままそれぞれの衛星に、住むことにした。地球の上に輝く、月も、その一つである。

 ……ハハハ。私の説によれば、あの月も、どこかの衛星で生まれた知的生物たちの宇宙ステーションというわけ。(この説を信じているのは、けっして私だけではないが……。)

 しかしそんな思いをもって、あの月を見ると、これまた楽しい。ヤフーのニュースを読むと、さらに楽しい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●謎の縞模様

 フォボスの縞模様をながめているだけで、壮大なロマンがかきたてられる。
いろいろな説がある。
もっとも有力視されている説は、隕石の衝突によってできた爆発痕。
(いろいろな本にそう書いてあるだけだが……。)
しかしこの説は、一読しただけで、ウソとわかる。
フォボスの写真を見れば、すぐわかる。

 爆発痕なら、放射状に縞模様が残るはず。
が、フォボスの縞模様は、どれも並行に並んでいる。
縞模様が交差している部分もある。
さらによく見ると、その縞模様が、小さなクレーターの山を越え、谷を越え……
というように途切れることなくつづいている。
爆発によってできたものなら、クレーターの谷の内側部分にまで、縞模様が残る
ことはない。

●ふえる数

 フォボスの縞模様の数が、観測のたびにふえているという話は、よく聞く。
以前、どこかのサイトでも、その比較写真を紹介していた。
あとでもう一度、そのサイトを調べてみる。
もしこの縞模様が何らかの自然現象によってできたものなら、「ふえる」ということは、
ありえない。
しかも仮にこの20年にうちにふえたとしても、宇宙的な時間から見れば、「瞬時」。
自然現象によって縞模様ができたと考えるのには、無理がある。

 まだある。

 ロシアの探査衛星は、フォボスに近づいたところで「きりもみ状態」になり、墜落
してしまったという。
そのとき最後の1枚に、巨大なUFOが写っていたという。
加えてフォボスから、水蒸気が立ち上るのも観測されている。

 ……などなど。

●ウィキペディア百科事典より

++++++++++以下、ウィキペディア百科事典より転載++++++++++++

【特徴】

フォボスは太陽系の惑星の衛星の中で最も主星に近く、火星の表面から6,000km以内の軌道を回っている。

フォボスの軌道は火星の静止軌道より内側にあるため、公転速度は火星の自転速度よりも速い。従って、1日に2回西から上り速いスピードで空を横切り東へ沈む。表面に近いため、火星のどこからでも見えるわけではない。また、火星の自転より早く公転しているので、フォボスは火星の潮汐力のために徐々に火星に引きつけられ(1.8m/世紀)、いずれ壊れる運命にある。5000万年以内に火星の表面に激突するか、破壊され火星の環となると考えられている。

ソ連の探査機フォボス2号は、故障直前にフォボスからごくわずかな気体が安定して噴出していることを発見した。この気体は水蒸気だと考えられている。

フォボスは、ダイモスと共に火星の重力に捕捉された小惑星だと考えられている。実際、両者はC型小惑星同様に炭素化合物に富んでいるが、密度が非常に小さいことから、氷と岩石の混合物だと考えられている。

【地形】

フォボスには一つの峰 (Ridges) と十数個のクレーターが確認されている。峰はヨハネス・ケプラーに因んでケプラー・ドルスムと名付けられた。クレーターは天文学者、および『ガリヴァー旅行記』の登場人物に因んで名付けられた。

フォボス最大のクレーターは直径が10kmあり、ホールの妻アンジェリンの旧姓にちなみスティックニー・クレーターと命名されている。スティックニーを中心としてフォボスには放射状の溝が見られるが、これはスティックニーを作った天体が衝突した際の衝撃でできたと考えられている。

【フォボス空洞説】

1950年代から60年代にかけて、フォボスの奇妙な軌道と密度の低さから、フォボスは中空の人工天体ではないかという説が唱えられたことがある。

1958年頃、フォボスの公転の永年加速について研究していたロシア人の宇宙物理学者ヨシフ・シクロフスキーは、フォボスが「薄い金属板」構造であると提唱した。これはフォボスが人工的な起源を持つことを示唆するものである。シクロフスキーは火星の上層大気の密度の推定値に基いて、微弱な制動効果でフォボスの永年加速を説明するためには、フォボスが非常に軽くなければならないと推論した ……ある計算では直径が16km、厚さは6cm未満の中空の鉄の球が導かれた。

アイゼンハワー合衆国大統領の科学顧問を務めていたジークフリード・シンガーは、"Astronautics" 誌の1960年2月号でシクロフスキー説を支持し、さらに「フォボスの目的は、おそらく火星人が彼らの惑星の周囲で安全に活動できるように、火星の大気中の放射を吸い取ってしまうことだろう」というところまで飛躍させた。また、シクロフスキーと親しかったカール・セーガンやフレッド・ホイルも人工的要素を指摘していた。

しかし、後にこうした考えが生まれるきっかけとなった永年加速に関する疑問が提示され、そして1969年までにはこの問題は解決された。初期の研究では、軌道高度が低下する速度を5cm/年という過大な値を使用していたが、後に1.8cm/年まで修正された。現在では、永年加速は当時考慮されていなかった潮汐効果の結果だと考えられている。また、フォボスの密度は1.9 g/cm3と測定されており、これは中空の殻であるという説とは矛盾する。さらに、1970年代にバイキング探査機によって得られた画像は明らかに天然の天体であり、人工物ではないことを示していた。

同様の月空洞説や地球空洞説も唱えられたことがある。

●謎の衛星「フォボス」(2)

2010-08-22 07:02:11 | 日記


++++++++++以上、ウィキペディア百科事典より転載++++++++++++

●1立方センチ当たり、1・9グラム

 1立方センチメートル当たり、1・9グラムという。
それを「重い」というか、「軽い」というか。
アルミでさえ、1立方センチメートル当たり、2・7グラム。
花崗(カコウ)岩も、ほぼ同じ、2・7グラム。
マントルによるカンラン岩で、3・3グラム。
鉄にいたっては、8・1グラム(以上、「地質教室」HPより)。

 つまりフォボスは、アルミの約3分の2の密度ということになる。
現在地球上にあるもっとも軽い金属は、マグネシウム。
そのマグネシウムの密度は、1・74グラム。
マグネシウムよりはやや重いかなという程度。

 フォボスはやはり、カスカスの状態か、あるいは中が空洞になっていると考えるのが
妥当ということになる。
で、調べてみたら、学研より、こんな本が出版されていることを知った。

「失われた火星人の謎とサンドワーム エイリアンの改造天体フォボスと超古代アルテミュア文」(あすかあきお著)。
長いタイトルだが、興味をググーッとそそる。
さっそく注文してくる。

●否定派と肯定派

 UFOを認めるか、認めないか。
これについては、徹底した否定派と、徹底ではないが、その否定派を攻める肯定派に
分かれる。
たとえばアメリカのNASAなどは、徹底した否定派。
「あやしい」ということすら、認めない。

 で、こうまで徹底して否定されると、かえって「何かあるのでは?」と、そこまで
勘ぐってしまう。
もう少し歩み寄れないものか?
それともUFOの存在を認めると、何かまずいことでもあるというのだろうか。
一説によれば、UFOの存在を認めると、社会秩序そのものが崩壊するという。
しかし仮にそうであっても、それをコントロールする権限は、NASAにはないはず。
ありのままの宇宙の姿を、ありのままに私たちに見せる。
それがたとえ混乱を招くものであっても、私たちにはそれを乗り越える力がある。
つまり混乱は、一時的で終わる。

 数日前も私とワイフは、こんな会話を交わした。
「あの夜、ぼくたちが見たものが何であるか。その正体を突きちめるまで、ぼくたちは
死ねないね」と。
私が火星の惑星のフォボスに興味をもっているのも、そういう理由による。

 もしあなたも宇宙人に興味があるなら、フォボスあたりから、調べてみたらよい。
シュメール人でもよい。


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Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●謎の衛星『フォボス』

 少し前、火星の衛星のひとつである、「フォボス」について書いた。
その中で、フォボスの比重について書いた。
それがどうも気になる。
今日も気になる。
フォボスの比重は、1立方センチ当たり、1・9グラム!
たったの1・9グラム。
その一部を、もう一度ここに掲載する。

●1立方センチ当たり、1・9グラム

 フォボスの比重は、1立方センチメートル当たり、1・9グラムという。
それを「重い」というか、「軽い」というか。
アルミでさえ、1立方センチメートル当たり、2・7グラム。
花崗(カコウ)岩も、ほぼ同じ、2・7グラム。
マントルによるカンラン岩で、3・3グラム。
鉄にいたっては、8・1グラム(以上、「地質教室」HPより)。

 つまりフォボスは、アルミの約3分の2の密度ということになる。
現在地球上にあるもっとも軽い金属は、マグネシウム。
そのマグネシウムでも、比重は、1・74グラム。
マグネシウムよりはやや重いかなという程度。

 フォボスはやはり、カスカスの状態か、あるいは中が空洞になっていると考えるのが
妥当ということになる。

●中身は「水」?

 このカスカス説に対して、「内部は水(氷)」という説があることがわかった。
外殻は写真を見てもわかるとおり、岩石ぽい。
少なくとも水ではない。

 が、この説はどう考えてもおかしい。
どうして比重がより軽い「水」が内部にあって、(水は1立方センチメートル当たり、
1グラム)、それよりも重い岩石(?)が、外側にあるのか?
物理学の常識に反する。

仮に氷であるとするなら今度は、フォボスはいったいどのようにして形成されたのか
という謎が生まれる。
ゆいいつ考えられるのは、宇宙をただよっていた氷の塊(かたまり)に、ほこりのような
岩石が積もって、現在のような姿になったという説。
(だれもこんな説を主張していないが……。)

 やはりフォボスは、カスカスか、もしくは中が空洞になっていると考えるのが
自然である。
もしそうでないというのなら、かなり強力な反証がないかぎり、私は納得しない。
ロシアの探査機は、フォボスの一部から水蒸気が吹きあげているのを観察している。
水蒸気?
宇宙空間の温度は、マイナス270度と言われている。
温度というのは、間に熱を伝える粒子があってはじめて伝わる。
無に近い宇宙では、太陽に近いところでも、遠いところでも、均一にマイナス270度と
考えるのが正しい。

 ただ太陽から吹き出る気体(太陽風)は、太陽の近くで100万度、地球の近くで
10万度と言われている(OK・Waveサイト)。
しかし太陽風といっても、先にも書いたように太陽の熱で暖められているわけではない。
わかりやすく言えば、太陽からの電磁波が物体の分子に当たり、そこで振動を起こす。
その振動が「熱」になる。

 ではフォボスでは、どうか?
内部から水蒸気が出るということは、内部は100度以上に加熱されていなければ
ならない。
理論上は、太陽に面した部分は、数百度になる反面、反対側の部分は、マイナス270
度。
宇宙の絶対0度にかぎりなく近づく。
それに放出されたとしても、水蒸気というのは、宇宙空間に飛び出した直後、今度は
こまかい氷の粒子になるはず(?)。

(若い頃、宇宙船の乗組員が小便を船外に放出したら、こまかい氷の粒子になった
という話を聞いたことがある。)
よくわからないが、どうして水蒸気なのか。

 現在、欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機、「マーズ・エクスプレス」が、
火星の周囲を回っている。
そのマーズ・エクスプレスが、フォボスの詳細な情報を届けつづけている。
その結果を待ちたいが、しかし同時に、発見したことをすべてそのまま公表してくれる
かどうかについては、大きな不安が残る。

たとえば2008年、マーズ・エクスプレスは、奇妙な「峰」を発見している。
「フォボス表面に、全体の姿とは明らかに不釣り合いな、学者達が「一枚岩」と呼んだ、90メートルの高さの奇妙な「峰」が発見されました」(ロシア「The Voice of Russia」)と。

 フォボス表面に、90メートルの高さの「峰」があったというのだ。
「一枚岩」と呼べるような「峰」?
何か?
「塔」ではないのか?
どうして「塔」であっては、まずいのか?
どうしてわざわざ「明らかに不釣り合いな峰」と、遠回しな言い方をするのか?

 ……フォボスについての謎は、このように底なしに深い。
知れば知るほど、謎が深まる。
興味のある人は、インターネットで片っ端からフォボスについて、調べてみるとよい。
ものの考え方が一変するかもしれない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 フォボス 90メートルの峰 一枚岩 フォボスの謎 謎の衛星 フォボス)

●フォボスの写真集

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phobos

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フォボス180度回転したあと、上下反転

(上の写真の中の1枚を、180度回転したあと、上下反転した写真)