今夜は、特別にごく個人的なことを書かせていただくことお許しください。今回息子が緑帯をいただくことができました。入門したのが、3歳。右も左もわからず、言葉もおぼつかず、道場と家と保育園を言ったり来たり。文庫駅から道場までの道をなだめながら雨の日も雪の日も歩きました。夕方お迎えに行ってから、毎晩12時過ぎまで道場にいて、朝は9時から保育園。罪滅ぼしとばかりに登園は、必ず父親であるセンセーが担当。歩いて10分足らずの道を虫をみたり、草花をみたり、つかのまの親子水入らずの時間だったようで・・・余裕を持って出たはずなのに遅刻したりしていたようです。(笑)保育園では帰りに私とすれ違わないお母さん達から我が家は父子家庭と思われていたようです。
入門当初は、泣きながらスクワットを大きいお兄ちゃん達に混じって必死にやっていました。その姿を見て、おっ!これはと思ったのもつかの間、幼児ならではの停滞期。稽古中眠ってしまうは、力は入らないはの毎日。「もう辞めてしまいなさい!」何度言ったかしれません。今思い返せば、アトピーや喘息もひどかったので、よくあのハードな生活に耐えていたものだと思えるのですが。飲み会も合宿もほとんど参加。4歳ではじめて試合に出たときは、文庫の稽古生の皆さんに名前をコールされ、大声援の中初勝利。試合前の稽古ではいつも大泣きしていました。はじめて帯をいただいたのが、入門して2年3ヵ月後、6歳の誕生日を迎えていました。かつては各道場で審査をしていたので、入門から毎回ずっとその様子を見ていた息子は、審査を受けたいとなかなか首をたてには振りませんでした。審査以外にもおっそろしい組手を目撃していましたしね。なめてはいけない!それだけは誰よりもわかっていたでしょうから。でも親としてはそんな姿が歯がゆく、悩んだことも当然ありました。ただ気の弱いのも親譲り。誰よりも彼のことをわかっているのは親である自分たちです。そこにいなければならないことが、必然であるがゆえにそれ以上に強制することはできませんでした。
「自分でえらびなさい」そう息子に言い続けてきましたが、まだ守られなければ生きていけない子供です。本当に選べるはずなどないのです。ちびの頃、「やめてしまえ!」と詰め寄ったら「ぼくが空手を嫌いになったら、みんなが空手を嫌いになっちゃうからやだ」と泣きながら言い返してきました。小学生にもならないのにちびなりに責任感のようなものをもっているのに驚かされて、それ以降「やめてしまえ!」だけは言うのをやめました。
入門から5年8ヶ月。今回は受審も稽古も筆記もすべて促すことすらなく、自分ですべてやり遂げました。彼の意思であったことが、親としては何よりの喜びです。
彼が将来どんな選択をしていくかはわかりません。空手を辞める日も来るかもしれません。空手をやっていることが自分の自信となり、自分と向き合って少しずつでも強い人間になっていってくれたらいいなと思っています。彼なりのスピードで。
長きに渡りいつも辛抱強く指導をいただいいる先生方、一緒に稽古をしてくれている少年部の仲間達、ちびが道場をちょろちょろするのを(私も同じようなものですが)許して見守ってくださった稽古生の皆様に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
ごとーさん、強くなってない気がするなんて・・・センセーの弟子なのに言ったら恐いですよ~!心も身体も別の意味でも絶対に強くなっているはずです!空手を通じて自分と向き合っている限り。
それに・・・コメントが少なくなると相変わらず気をつかってくださるとこ。ほんと優しい人ですよね。優しい人が強くなる。これセンセーのロマンなんですよ。そして強くなってまた優しくなる。
謎のカンフー男先輩、ジャッキーチェンに合えたこと羨ましく思っています。その点、僕はおかしな出会いがありました。まだ大学生の頃、地元北海道から東京にくる飛行機の中で、なんだかテレビでよく見る顔の人が隣に座りました。ロッキード事件の佐藤孝行です。僕が「佐藤孝行先生ですか?」とたずねたら、そうだよと言い、僕の実家の選挙区だったので「君はどこの誰だい?」と聞かれ「後藤です」と要ったら「そうかそうか!」と言い、突然演説が始まりました。内容は「教育機会均等化」。声がでかく、とてもはずかしかったです。はやく羽田に着けばいいなあと思いました。とりあえず、物理の演習書の裏表紙にサインしてもらいました。「ロッキード、あれ真相はどうなんですかね?」と聞きたかったのですが、勇気がなくて聞けませんでした。ジムチョー、政治的なハナシなので不適当であれば掲載しないでください。
ハナシを続けます。実体験です。僕は法事で北海道へ行きました。兄弟全部が地元にいないので実家は誰も住んでいません。そこで実体験したハナシです。実家の家には、表玄関と裏玄関があります。配達などは裏玄関を使います。弟が父が亡くなってら49日、実家にいました。弟が言うには、いろんな音がする、というのです。「幻聴だよ」と言い、僕は法事のときに居間でねていました。すると、裏玄関の開ける音が実際にするのです。ガラガラガラガラ、ガラガラガラガラ、ドン、裏玄関の戸をあけて閉める音です。夜中ではありません。朝です。近所に親戚が住んでいるので「あ、またおじさん来たな」と思い、裏玄関に行くと誰もいません。おかしいなあと思いましたが、この一回ではないのです。僕は霊は怖くないので、絶対に正体を捕まえようと思い、また変な現象が起きるのを待っていました。夜は玄関のカギを閉めるのですが、玄関の鍵穴に鍵をいれてガチャガチャ開ける音が聞こえました。すぐに出ていって、正体を確かめようとしましたが、やはりだれもいません。僕だけが聞いているのではなく、弟、甥、母、息子が同じ音を聞いています。母は足だけが歩いていくのも見ています。しまいには、そういった音がうるさすぎ「またはじまったのかよ」と思いうざったい気持ちになりました。結局、正体を捕まえることはできませんでしたが、そういう現象が世の中にあるということはわかりました。何の確証もないので「ごとーの幻聴だよ」と言われればそれまでですが、やはり何かあると思っています。