昼顔や梅雨の病院脇に咲く

昼顔や梅雨の病院脇に咲く　小雨となりて歩いてみたり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

病院の脇にも、ちょっと歩いてみると、こういう詩情が
味わえます。

「無事帰って」と病院中庭蛙鳴く ≪ぶじかえる≫が何より大事

「無事帰って」と病院中庭蛙鳴く　≪ぶじかえる≫が何より大事
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

病院からも、旅行からも、登山その他からも、≪ぶじかえる≫が
何よりも大事――命あっての物種。

６月１６日(第３日曜)は≪父の日≫でした

病院食「早くお元気に」とメッセージ　そうだ家には待っている者がいる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

院外散歩でオニヤンマをつかまえた

点滴終り自由に歩ける身となりぬ　院外散歩でオニヤンマ捕る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

病院のすぐ前が小川になっている。リハビリも兼ねて、
ちょっと院外に散歩に出てみた。
橋のたもとに、オニヤンマがいた。すでに弱っていて、
羽をつかんでも逃げようとしなかった。
緑色の複眼をぎょろつかせ、尾は黄色と黒の縞もよう。
夏のひとつの風物詩だ。

病院の屋上に咲く≪モジズリ≫の花

病院の屋上に咲く≪モジズリ≫の　花小さけれど蘭の一種よ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

モジズリ(文字摺り)は、ネジバナ(捩じ花)ともいう。
花は小さいけれど、螺旋を巻いて上に伸びてゆく。
愛らしい、れっきとした≪蘭≫である。