ひらひらと舞うハグロトンボ

真っ黒な翅をひらひら牛若丸　ハグロトンボは朝の大気に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

病院では毎朝、５時には起きて、
院外に散歩に出た。
院内の空気は淀んでいるが、
外の朝の大気は爽やかだ。
ハグロトンボがひらひらと舞っていた。

孫が見舞に来てくれた

六人目の孫にして初めての女児　爺ちゃんの見舞に笑顔を見せる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

男の子とちがって、女の子はやっぱり可愛い。
ひとつひとつの仕草が、なんともいえずやさしい。
この時点で、生後11か月――その笑顔をいつまでも。

≪幸せな≫結婚でなければしたくない、って 泣かせるなあ。

「幸せな結婚がしたい」とは泣かせるなあ　女ごころの真実の言葉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

この短冊は、七夕飾りとして３Ｓ(３階南）病棟に張り出されたもの。
ナースさんが書いたものだ。
ただ単に「結婚がしたい」なら、インパクトはない。
そうではなくて、≪幸せな≫結婚がしたい、というところがミソ。
≪幸せな≫結婚でなければしたくない、って泣かせるなあ。

川で餌を漁るコサギ

病院の傍を流れる小川にも　風物詩ありコサギ餌を漁る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

院内に立てられた七夕飾り

院内に七夕飾り華やぎぬ　患者それぞれ短冊吊るす
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まさとし

たとえ病院であっても、季節の風物詩は必要。
私も短冊に願い事を書きました。