ポリーナというプロのバレリーナを目指す少女
日本でも、イタリアでもフランスでも同じように、趣味や教養の域であれば、楽しみながらレッスンでいいのですが、これがプロを目指すとなると、心構えから違ってきます。
特に日本人は、短足胴長で、身長が低いときてますから、国際的なオーディション等では、見てくれから大きなハンディキャップがありますね。
バレエの世界だけではなく音楽も含めた舞台芸術のプロになるためには、天性の素質があって、何よりも自己管理が適正にできることが求められます。
例え話で、忍者がどれだけ高く飛ぶことができるのかを鍛えるために、豆の種を蒔いて、発芽と同時にレッスンを開始する。
今日は1cm翌週は10cm、数ヶ月後には、蔓がどんどん伸びてきますから、1mというように、日々の鍛錬を怠ることなかれというお話です。
天性の素質に恵まれ、家庭も裕福で、子供の頃からいい先生に師事して素晴らしいレッスンを受けても、自己管理能力が低ければ、プロとしてやって行くことは無理なのです。
一見華やかに見える板(ステージ)の上ですが、その影には、我々には計り知れない苦労があって、例えば、日本のプロオーケストラの首席奏者は、自分自身のレッスンもありますし、生徒に教えて生計を立てることも必要
さらに奥さんが生命保険の外交員で、なんとか経済的に成り立っているなんてことは、当たり前の話しなのです。
有名なコンクールで優勝し、著名な指揮者との共演ができるくらいのソリストになれば、また話しは違ってくるのですが、まあ、100人に1人くらいなのでしょうか、プロへの道は遠く辛く、さらにソリストともなると、またまた遠い道のりを自己管理しながら歩いて行かなければなりません。
で、今日の話題は、タイトルにあるようにプロのバレリーナを夢見る少女ポリーナ
実は、実際にその少女がいるのではなく、フランスで書かれた漫画小節の主人公
きっと原作者も主人公と同じ夢を持っていたのかも知れません。
バレリーナを目指す少女の日常が、瑞々しく漫画の中で展開します
朝起きてストレッチ、気が付けば音楽に合わせて一人だけのレッスン
スクールの一コマ、舞台袖の出待ち、空気感や匂いや、スポットライトに浮かんでしまうチリのようなものまで伝わってきます。
イタリアでも出版されることが決まり、今月26日までVia della Palla パッラ通りのFranc Cafe' にて原画展が行われています。
ああ!自分にもこんな時だがあったんだ!と懐かしく振り返ることしかできない年齢になってしまったウリちゃんですが、50の手習いということもあるので、新しい何かにチャレンジしてみようか!という気持ちを思い起こさせてくれる作品でもあります。
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