葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

私的 ワインの選び方 1

2005年12月03日 21時49分39秒 | ワイン 些事放言
ワイン仲間を招いてワインを飲むとき、ワイン会にワインを持参するとき、
私が選ぶワインには、たった一つだけ基準がある。
それは、選んだワインに、私なりの「物語」「ドラマ」があること。
だから、選ぶワインは(必ずしも)高価なワインではない。
そのワインに、私的な「物語」「ドラマ」があればいいのだ。

持参ワインを紹介するとき、知識をひけらかしたり、薀蓄を傾けた話はしたくないが、
持参するワインには「思い入れ」がこもっていないと「失礼」になってしまうから、なんとも面倒だ。

たとえば、
ガロンヌとドルドーニュが合流するあたりにいくつか(正確には7つ)の中州がある。
マルゴーに一番近い中州はマルゴー村で、他はブライの領域らしい。
その、マルゴー村の中州。かっては Ch. Margaux の所有だったとか。
わたしが訪れた時、その中州は(飛行機の窓から)はっきり見えた。
だから、その対岸がマルゴーだと、地図から得た知識で知っていた。
その中州のワイン。 AOCではボルドーとしか名乗れないらしいが、そんなことはどうでもいい。
1本2.5~3.5千円のワインだが
そのワインを仲間に披露するとき(自慢たらたら、になるだろうが)
そのワインに、私的な付加価値がつくじゃないか!

私のワインの楽しみ方には幾通りかあるが、最も戦闘的な楽しみ方に相違ない。

駅弁

2005年12月03日 18時29分19秒 | 日記 ・ 雑記録
デパートで催される観光・物産展は集客に力を発揮するらしい。
中でも 「駅弁大会」 には根強いファンがいるという。
デパートでは企画に行き詰ると物産展に走るというけど、それほどの企画、ということだろう。
居ながらにして、人気の駅弁が食べれるのは嬉しいことだ。 現地を旅するに、しくはないけれど。

今朝のスーパーのチラシに、「駅弁大会」 の告知が載っていた。
「駅弁+空弁」となっているのは御時世だろう。 私は、富山の 「ますの寿し」 に目がない。
あった。 おっとり刀で駆けつけ、開店を待って、買った。 食べた。

ところが、長府の海岸にできたばかりのこの店、いつも閑散としている。
人家が途切れた場所への出店に加えて、国道から出入りするには信号がなくて、
車族は敬遠するのだろう。 私もめったに行かない。 が、「ますの寿し」があれば話は別だ。

普通、開店時は準備万端整えて、「お客様、さァいらっしゃい」。
ところが、つり銭の準備ができてない。 レジの前は長い列。
待っている間に、広告の品(豚肉)を思い出して売り場に戻った。
探しても無い。 店員に聞いたらバックヤードに入って、出てきていわく、
「今、さばいています。15分、待ってください」
これには頭にきた。 朝から店頭で大声を出したくないから、帰って電話した。
ところが、ところが、電話はFAXになったまま。
貧すれば鈍す、とはこのことを言うのだろうか。 この店に客が少ないのも、むべなるかな。

別の電話番号で店長を呼びつけ、怒鳴りあげた。
「店長さん、アンタの店は、広告で客を釣っておいて、広告の品も用意してない。
そんな商売をするのか! それが営業方針か! 本部に言うから、電話番号は?!」

広島の本部には電話をしなかったけど、家人に話したら、
「(あなた)ストレスが溜まっているんじゃない?」 そうかなァ。
ま、マックス・ヴァリューさん、褌の紐を締めなおしてください。