AZClubジュエリーの歴史研究
定例ゼミ『古代の金(gold)とジュエリー技法』(20)
『何故ヨーロッパの人は
美術の原点を古代ギリシアに求めるのでしょうか』
美術分野において古典主義というのは
紀元前8世紀頃の古代ギリシアの時代を指します。
コンスタンティヌス帝が313年にミラノの勅令を発し、
キリスト教を公認した事により、キリスト教がヨーロッパを席巻すると
ヨーロッパはキリスト教美術一辺倒になってきます。
その後ロマネスク美術、ゴシック美術を経て
ルネサンスの時代になると、古代ギリシアの古典主義が見直されます。
それがルネサンス運動です。
ミケランジェロは古典主義の彫刻に果敢に挑戦し、
ダヴィデ像を作ったとも言われます。
ルネサンス以降マニエリスム、バロック、ロココと進みますが
それと並行して古典主義美術がイタリア、フランスで流行していくのです。
まさに「古典に還れ」がヨーロッパ美術の合言葉でありました。
しかしこの美術の流れとは必ずしも一致しないのがジュエリーの分野で、
常に手本となったのがエトルリアや古代ギリシアの宝飾加工技法だったのです。
それが、
19世紀中頃にカステラーニやジュリアーノを中心として流行した
リバイバルブームです。
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ZoomによるOnlineゼミになります
2023年8月21日(月)18:00〜20:00
定員7名(定員残りあと僅か)
参加料2500円
**AZClubジュエリーの歴史研究ゼミはJewellerystory_0512@yahoo.jo.jp までお申込み下さい。またジュエリーについてご意見、ご質問を承っております。お気軽にお寄せください。