ますぶちStyle/宝石箱の片隅

ジュエリーや宝石、真珠を中心に、ジュエリー・ビジネス、歴史まで幅広く書いていきます。是非ご一読下さい。

前田英樹著『絵画の二十世紀』 ますぶちStyle/宝石箱の片隅 「JAMの本棚-26」

2015年02月28日 | 日記

 

 

前田英樹著『絵画の二十世紀』 


ますぶちStyle/宝石箱の片隅 


「JAMの本棚-26」 



19世紀になって絵画や彫刻の美術界は、 
それまでのアカデミックな環境から一変していく。 


さまざまな様式(スタイル)が生まれ統合され、 
19世紀の中頃に 
印象派が生まれることによって近代美術が確立される。 


しかし20世紀に入ると、 
表現手法は写実から乖離して、 
フォービズム、キュビズムやシュルリアリズムなど、 
それまでにない新しい概念(表現手法)が次々に登場する。 


この本はその中でも 
セザンヌからアンリ・マチス 
そしてピカソ、ジャコメッティをたどりながら、 
20世紀の絵画が如何に変貌を遂げたか、について 
判りやすく解説している。 


私たちは絵画と言うと、 
とかくルネサンスのミケランジェロやラファエロ、ダ・ヴィンチ 
印象派のモネ、ドガなどに眼を奪われがちだ。 


しかも中学高校などの美術の時間では 
20世紀にまで触れることはない 
(少なくとも私は大学まで20世紀の現代美術に触れる機会はなかった)。 


しかしいまはもう 
21世紀に入ってしまったのだから、 
もっと20世紀の美術について学ぶ必要があると思う。 


20世紀の美術に関してはピカソだけでなく、 
ダリ、カンジンスキーやジャコメッティ、キリコ 
などを知らないと理解できないことが多い。 


そしてジュエリーについても、 
戦後のモダンジュエリーの系譜について 
そろそろ誰かが提示しなければならない時期に 
来ているのは明白である。 


少なくとも 
自分たちが扱っているジュエリーは、 
戦後どのような経緯を経て今日に至っているか、 
この事を各自が検証出来なければならない。


『これからジュエリービジネスに参入しようと云う諸君へ!!』

2015年02月28日 | 日記

『これからジュエリービジネスに

参入しようと云う諸君へ!!』 


 

 

宝石箱の片隅 
「ますぶちStyle/Private Lesson」 

 

もしあなたが直ぐに「役立つ」 

あるいは「儲かる」という安易な気持ちで、 
ジュエリービジネスに参入をお考えなら、 
ジュエリーには手をださない方が賢明でしょう。 


恐らく早晩失敗し撤退することになるだろうと思います。 


何故かというとジュエリーは他の業種に比べて、 
一応のカタチになるまで、 
恐ろしく時間がかかる業種の一つだと思うからです。 


しかも一番底辺の小売業はますます競争が激化していきます。 


石の上にも3年と言う諺がありますが、 
3年どころか、最低5年は我慢できる覚悟がなければ無理です。 


場合によっては5年では済まないかも知れません。 


一見ジュエリーの美的さや宝石の華やかな面は 
カッコ良く映るかもしれませんが、 
実際には地味でストレスの溜まるビジネス。 




眼には見えにくいけれど、 
ベーシックなことをきちっと頭に入れて 
計画し、実行しないと、 
直ぐに壁に突き当たり挫折します。 


宝飾品業界で40年以上 
メーカー、卸、小売店、クリエイターの方々を 
様々な観点から見させて頂いた経験からもそういえます。 




“ではどうしたらベーシックなことが吸収できるか” 
ということですが、 
現在の宝飾品業界を見渡しても、 
マーケティングレベルの指導をしている教育機関は 
皆無といって良いかも知れない。 


だからといって 
大企業や一般を対象とする研修を受けても、 
自分とのギャップがあり過ぎてあまり意味がありません。 


何よりも最大公約数的な内容で、 
「刺激を受けた」「聞いて良かった」 
程度のものでしかありません。 


「ますぶちStyle/Private Lesson」は、 
ジュエリービジネスの個人的な悩みや経営上の事などを、 
個々のレベルに合わせて個別にコーチングしていきます。 
小さなショップの経営者ばかりでなく、 
店長やマネージャークラスの人も対象です。 


http://form1.fc2.com/form/?id=897647  
までどうぞお気軽にご相談下さい。 


第3回 GemStone Club テーマ:『スリランカと希少石』

2015年02月26日 | 日記

普通の宝石の勉強会とは、 
少し異なったカラーストーンの勉強会 
誰かが講師になって進めるというのではなく、 
参加者が 
ワイワイガヤガヤと意見を出し合って、 
宝石についての知識を高めると言う集まり、 
それがジェムストーンクラブです。 



 

第3回 GemStone Club 


テーマ:『スリランカと希少石』 

宝石のことを知りたかったら、 

先ずはスリランカから嵌めたいもの。 

 


ジェムストーンクラブは、 
参加資格特になし。 
初心者歓迎。 


日時は3月14日(土)15~18時まで。 


詳しくはこちらから 
http://buchikunijam.blog.fc2.com/blog-entry-1562.html 


『ジュエリー制作で大事なことは 決して独りよがりにならないこと』

2015年02月25日 | 日記



『ジュエリー制作で大事なことは 
決して独りよがりにならないこと』 


ますぶちStyle「Jewellery Column=58」 

 


宝石箱の片隅 



クリエイターは“アルティストである前に 
アルティザンでなければならない”と思う。 



誰が云った言葉なのか思いだせないが、 
私でないことは確か。 


アルティストとは芸術家と言うような意味であり、 
アルティザンは職人とでも云ったらいいだろうか。 


私たちの間で良く話題に上る造形作家に 
「ルネ・ラリック」がいるが、 
多くの人は彼の造り出すジュエリーやガラス工芸品を 
「芸術」という視点でみている。 


確かに彼の写実を超えた造形力は 
常人には遥か及ばない孤高の域に達している。 


多くの造形作家たちが 
自分もあのような芸術作品を作りたいなぁ、 
などと夢見ていたりする。 


しかし彼は自分が芸術家だという意識を 
果たして持っていたのだろうか。 


彼がジュエリー創作からガラス器や銀器、カトラリーなどを 
作るようになったことを考えるとき、 
一人の職人としての意識が強かったような気がするのだ。 


恐らく芸術家気取りでモノを作り、 
周囲もそのような眼で見ていることに 
嫌気がさしたのではないだろうか。 


箱根のラリック美術館で 
彼の創作した数多くの「モノ」と対峙していると、 
そのように思えてくる。 


芸術家気取りになるとどうしても、 
モノ作りが独りよがりになってしまう。 


俺はスゴイ、エライという慢心が、 
実はモノ作りにとって一番危険で恐ろしいことなのだ。 


ラリックが一品制作から量産品の世界に 
足を伸ばしていった過程には、 
きっと芸術家気取りを捨てたかった、 
そんなことを考えたりするのは 
私一人だけだろうか。


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2015年02月25日 | 日記

『ジュエリービジネスにおいても、 
マーケティングの基本はやはり不可欠だ!!』 

 

 

 



ますぶちStyle/宝石箱の片隅 

「プライベートレッスン」 



「会社を立ち上げて2年が経過したが、最初の頃のように業績が伸びない。色々手を尽くして入るのだが・・・。何か良い方策はないか」というメールをある方から頂きました。 


以下もう少し具体的にいうと 
「ジュエリーは質である、をモットーに外部の作り手とじっくり話し込んで、自分の納得のいくところまできました。そして利益は薄いけれど兎に角やってみようと、小売店を立ち上げたのです。しかし2年が経過し、思うように売上が伸びません。商品の性格上ネット販売だけはやりません。しかしこれから先どうやっていったら良いか良いアイデアも浮かばず、現在悪戦苦闘中です」 
こういった事例は良くあることです。 


良いジュエリーを作れば人は感動してくれる。 


感動して貰えればジュエリーは売れる。 


ジュエリーが売れれば創作意欲が出て良いジュエリーが作れる。 


と言う三段論法ですが、 
この落とし穴に見事にはまってしまっています。 


勿論短絡的にやっている訳ではなく、 
その間の努力も実践も手を尽くしているのでしょう。 


この方がどのくらいの規模のビジネスを 
お考えなのか判りませんが、 
恐らくマーケティングの基本が 
身に付いていないからだと推察します。 


これからのジュエリービジネスは 
間違いなく大きく変わっていきます。 


今までの手法で役に立たないことが多くなってくるでしょう。 


そしてその変わりようは残念ながら誰も判りません。 


しかし時代の変革の匂いを敏感に感じ取り、 
的確な手打つことは出来ます。 



「ますぶちStyle/Private Lesson」は、 
ジュエリービジネスの個人的な悩みや経営上の事などを、 
個別にコーチングしていきます。 


経営者ばかりでなく、 
店長やマネージャークラスの人も対象です。 


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までどうぞお気軽にご相談下さい。