ますぶちStyle/宝石箱の片隅

ジュエリーや宝石、真珠を中心に、ジュエリー・ビジネス、歴史まで幅広く書いていきます。是非ご一読下さい。

New JAMの本棚-034 『名画と謎に包まれた3冊の本』を読む

2022年05月31日 | 日記

New JAMの本棚-034

『名画と謎に包まれた3冊の本』を読む

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次回のジュエリーの歴史セミナー

『ルネサンスとマニエリスム』について

調べ物をしていたら、

猫の額ほどのささやかな本棚から

この3つの本が出てきました。

 

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ルネサンスの大きなテーマの一つに

「古代ギリシアの美」があります。

ルネサンス以降、西洋人の芸術・美の共通した合言葉は

「古代ギリシアに還れ」というのが、

私の勝手な思い込みですが、

ルネサンス時代の絵画の巨匠たちは、

キリスト教に関するテーマと、

古代ギリシア(古代ローマ)に関する神話に登場する神たちを、

自分のテクニックによって様々に表現しています。

名画って危険があり、嘘であり、そして謎なんですね。

ムフフフ!!!。

この本のタイトルからして私の興味を大いに刺激するではありませんか。

問題はこれらの絵解きとジュエリーを

どのように結びつけるか、ですが・・・。

それは兎も角

この本の面白さについて私なりの解説をしていきますので、

ご興味のある方は冷やかし半分でお読みください。


『メディチ家のコレクションを救った、アンナ・マリア・ルイーザ』

2022年05月30日 | 日記

ジュエリーの歴史を識れば

もっと楽しくなる、もっと嬉しくなる

一緒に少しずつゆっくりと

ジュエリーの歴史を学びませんか。

AZClubジュエリーの歴史セミナー

『ルネサンスとマニエリスムのジュエリー』

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『メディチ家のコレクションを救った、アンナ・マリア・ルイーザ』

 

 

彼女はピッティ宮殿で暮らした最後のメディチ家直径の人物です。

美術区分で言えばマニエリスムからバロックの時代。

この頃はメディチ家はというよりもトスカーナ地方フィレンツェは、往時の勢いはありませんでした。

やがてその終焉を悟ったマリアは、

メディ家の全ての財宝をピッティ宮殿やウフィッツィ美術館などで

一般に公開されることを条件に、

トスカーナ政府に寄贈しました。

それらのコレクションは現代に受け継がれ今日に至っています。

ルネサンスという世界に大きな影響を及ぼした文化芸術も、

マリアの力で生き残ったと言えるかも知れません。

今回のセミナーはメディ家のコレクションを中心に、

ルネサンスからマニエリスムの美術工芸品、

そしてジュエリーについて学びたいと思います。

 

真珠島対面セミナー

日時:2022年7月12日(火)12:00-15:00

定員:10名(真珠島への入場料(1650円)が別途かかります。人数が集まれば団体(1320円)扱い)に。

場所:ミキモト真珠島2F博物館(当日は博物館受付集合)

参加費:3500円(セミナー用オリジナル資料代含む)

*今回は6年振りに真珠島での研修を兼ねて行います。また当日の午前中お時間がある方は不肖私が9時から真珠島をご案内しますのでお申込み下さい。

申込:jewellerystory_0512@yahoo.co.jpまで、氏名と連絡用のメールアドレス、ケータイ電話番号(緊急の場合の連絡手段です)を明記して送信してください。折り返し参加費の入金先をご案内いたします。


真珠・ジュエリー何でも質問箱[no.04] 『知っているようで知らない真珠とジュエリーの事』

2022年05月30日 | 日記

真珠・ジュエリー何でも質問箱[no.04]

『知っているようで知らない真珠とジュエリーの事』

 

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お陰さまで、この欄を始めてから多くの質問が寄せられるようになりました。

質問を投稿された皆さまに感謝いたします。

しかしながら改めて思うのは、

ダイヤモンドや色石に比べて真珠やジュエリーに関する限り、

販売現場の人たちは知らないこと、

あるいは間違って教えられていることが、

何と多いかということです(もしかすると私が間違っているかも)。

皆様からの質問には、できるだけ丁寧にお答えしていこうと思います。

但しお断りしておきますが、私は宝石やジュエリーに関して何一つ資格を持っていません。

また歴史についても全くの独学です。

ジュエリー業界で50年以上ウロチョロしていましたので、

様々な人たちと出会い、多くのアドバイスを頂き、

体験しております事に基づいて勝手なことを申し上げております。

従いましてお答えしていく事については、かなりの偏見があります。

それをご承知頂きたいと思います(質問者の皆さまには毎回お断りしております)。

*何でも質問箱に関するお問い合わせは jewellerystory_0512@yahoo.co.jp までお気軽にお寄せください。


AZClubジュエリーの歴史セミナー『ルネサンスとマニエリスムのジュエリー』

2022年05月29日 | 日記

7月12日真珠島研修に参加できないという方のための

ONLINEセミナーです!!!

ジュエリーの歴史を識れば

もっと楽しくなる、もっと嬉しくなる

一緒に少しずつゆっくりと

ジュエリーの歴史を学びませんか。

 

AZClubジュエリーの歴史セミナー

『ルネサンスとマニエリスムのジュエリー』

ーメディチ家のコレクションを中心にー

製造年代を取るべきか、それともテーマ・モチーフを取るべきか。

ジュエリーの歴史を学んでいるときにいつもこの問題に直面します。

また西洋美術史の流れとジュエリーの歴史は必ずも一致するわけではありません。

例えばこの画像のジュエリーは、一般的にルネサンス様式として、紹介されている本がありますが、製造年代、テーマから見てもマニエリスム時代に該当するでしょう。

どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。

一つにはルネサンスという時代の捉え方があります。

そしてもう一つはジュエリーは美術史の流れよりも20〜40年ぐらい遅れて流行する事にあります。

これは現代でもなじ傾向が見られることでも理解できます。

まぁ、時代設定はあまり几帳面にやりすぎない事、というご意見もありますが、さて如何なものでしょうか。

 

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ZOOMでのONLINEによるセミナー

日時:2022年74日(月)18:00-20:00

定員:7名

参加費:2500円(オリジナル資料含む)

*セミナーに関するお問い合わせは jewellerystory_0512@yahoo.co.jp

までお気軽にお寄せください。


『装身具の曙』第4回

2022年05月28日 | 日記

少しずつゆっくりと

『ジュエリーの歴史6000年』を学ぼう

『装身具の曙』第4回

ジュエリーの起源について(4)

 

 

ホモルーデンス説は、

人間は本来遊んだり楽しんだりする生き物ですが、

そのためには鳥の羽など美しいもので飾り立てようとします。

あるいはセックスアピールで自分に注意を向けようとします。

人間が本来持ち合わせている根源的な行為といったら良いかも知れません。

自己異化説は、

人間はとかく他人と違っていたいという傾向があります。

装身具を身につける或は入れ墨等をして自分との差別化を図るなど、

他人と同じになる事を避ける、

個性的という事もこの範疇に入るでしょう。

自己同化説は、

これとは反対に一種の帰属意識といえます。

集団で生活する場合、

同じものを身につける事により団結心が強まり

大きなパワーが生まれます。

私はこれら3つの説が複合的に作用して

ジュエリーが生まれてきたと考えています。私たちの祖先は

精神的な意志を持つ事ができたのです。

その意志によって

生活や自分自身を飾るものなどの道具や行為が発達してきました。

現在も私たちはこのような

原始的ともいえる行為を大事にして生活しています。

それは古い、稚拙と云うものではなく、

人間が本来持っている根源的なものであるはずです。

ジュエリーをつける行為は、

しごく自然な行為であるといえるでしょう。