危機一髪

ヒートテックが欲しい
ヒートテックが欲しい
って　夫があんまりうるさい
から
私「値段いくら？買えば」

　「上だけで8000円くらい」
って　いうじゃない

下着のくせに　許せん
って　目吊り上げたら
じゃ　スポーツ店で買わなくていいから
ユニクロで　買ってくれ　って
それなら1990円くらいだって

おおっ　一気に値段下がった
よしよし　それなら・・・
で　一緒に買いに行こうと思った
んだけど

止めて

私だけで　買ってきた
私「はい　ヒートテック・・・」
　「わっ　ありがとう」

で　夫　それを広げて
ちょっと　空気が止まった　感じになって


　「これ　本当にヒートテックか？」
私「そーよっ」

　「・・・っつーか」

なに？　文句あんの？
普通のＴシャツみたい　とでも言いたいの？


私は　ちゃんと買ってきたんだよ





しまむら　で






ヒートテック　　　　　　ふう　を





危ないとこだった
騙されるとこだった
危うく下着に1990円も掛けるとこだった


夫のやつ
始めに高い値段のを言ったら
ユニクロのをすんなり買ってくれる　って読んでた



私は　それに引っかかりそうになりながら

瞬時に　ひらめき
そして
しまむらに出向き


買ってきた



680円　

これで　十分じゃ
どっから見ても　ヒートテック　　ふう

木枯らし

駅の壁にもたれ
お友達と待ち合わせ　してたら

その　おじさんは
唐突に　私の前に現れ
そして　私に向かって立ち止まった

誰だ　このおじさん
もしかして　知り合いだったか

う～～～ん
どうしても　思い出さん

まっ　向こうから話しかけてくるまで
知らん顔しとこ

しかし
私を見つめてくる　このおじさん

いったい何なんだ
やっぱり


私をナンパしたいんか

まっ　そっちが話しかけてくるまで
とにかく　わたしゃ　知らんよ

それにしても
ジーッと　ジーッと
穴開くほど　私を見つめてくるこのおじさん



セクハラで　訴えちゃろか

訴えないにしろ

助平な目つきで見るんじゃねーよっ
っつって
睨んじゃろか



まあ

そこから逃げればええ話なんよね

でも

そこは

なんかね


　
逃げたら負け！


みたいな

言うなれば
私の　プライドが許さん

みたいな　ね



それにしても



黙って　見つめてくるおっさんに

段々　不安になり



もしかして
私の顔に　なんかとんでもないものでも
付いとるんけ


焦り始めたあたし


どうしよ

とりあえず　鏡見よ　　鏡・・・

取りだそうと
カバンの中ゴソゴソし始めたら






　「・・・みません」


私「へっ？」



　「すみません」

キタキタキターーーーーーーっ！！！


（落着け　はな）



私「なにか？」

できるだけ　冷静を装い
静かに大人の演出。。


　


　「あの・・





　

　もうちょっと　ずれてもらえませんか

　

　ポスター見えずらいんで・・」




　私「？」









私の真うしろに貼られてる
さかな大漁まつりの宣伝ポスターに
用があった　なんて

一瞬　なんのことか　サッパリ

で　理解するまで
ちょっと時間を要した　激しく哀しいはな

努めて　自然にその場を立ち去るしかなかった

気がつけば

で
何気に着た
今日の格好なんだけど
（なにが　　で　　なんやら・・・）
何気に　確認してみたら・・・




Ｔシャツ　　　　友達からもらったやつ

袖なしカーディガン　　　　　これも友達からもらったやつ

で　ズボン　　　　　　ありゃこれも友達からもらったやつじゃん

じゃあ　靴下は　　　　　娘からもらったやつだ

・・・・おブラは　　　　ぶっ　　これも娘からもらったやつじゃん





っつうことは





おパンのみ　



（正真正銘）私のじゃ



もらい物で　暮らす日々・・・

あ然

ランチに行った　そのお店は
つい最近出来たばかりの　綺麗な洋館

赤い切り妻の屋根に　壁の腰部分はレンガなの
玄関はステンドグラスに囲まれてる
もう　可愛いし　ワクワクしちゃう

入って　さらに興奮
内装はもちろん　　
飾ってある絵　調度品　家具　テーブル
どれもこれも　私の好きなヨーロッパ調
おまけに　流れてる音楽クラシカルミュージック
どんな　優雅なお食事になるかしら


どこのテーブルへ　座る？
あの　ピアノのあたりは？
（ピアノまで　飾ってある！）
いいね
お友達と座りました

お店のスタッフの女性
やってきたよ
メニューいただこうと　思ったら
「当店は　バイキングとなっております」
おお！　大好きじゃバイキング！
いいね　いいね
よし　取りに行くぞっ
って　席立って　行きかけたら

スタッフに呼び止められた
「お客様　バイキングは




うどんか　おそばを注文してからにしてください」






その　完璧なまでの洋館は　
うどん　そば　お惣菜食べ放題の　店じゃった

ここまで　外観とメニューが激しくアンバランスなお店
放置してて　いいのか

自分に感動

ラーメン屋で
ラーメンすすったんだけど

私の隣に座ってラーメンすすってるお客さんを
私　チラ見した
そして　なんとなく　
このお客さん　なんだか残しそう
って　思ってたら


当たった

残した
チャーシューまで




で　夫の隣の客も
ついでに　私チラ見した
で　またまたなんとなく　その客汁まで飲み尽くしそう
って　思ったんだけど



また　当たった




音立てて　汁飲み干した




で　私ら　食べ終わって
席立って
帰る時　なんとなく目に入ったお客。。。



こいつ
替え玉するんと　ちゃうか

な～んてね


二度あることは　三度ある


な～んてね





って





「替え玉ください」

言いおった

当たりおった










わたし

絶対あるな　予知能力　

続フリーマーケット

で　フリマの続きなんだけど
お客さんが来たんだけど
その　お客のおじさんが
またまた　やらかしてくれたわけ

　「男物の服はないんか？」

私「これなんか　どうでしょうか」

　「こんなんあかん　安っぽい」

私「じゃ　これは」

　「センス悪い」

って　私の持参した格調高い服　どれもケチつける
あげくに

　「わしは　高級なのしか着たこと無い」
　
　「わしは　肌触りのいいのしか着ん」

　「わしは　おしゃれ」
って
わし　わし　言うのはええんじゃけど

どんなに　えらそうに言ってもええんじゃけど





あんた









股間のチャック　全開ですから


見たくもない　おっさんのブリーフ
見えてますから
（吐きそうになりながら　凝視してやりましたから）


だいたいね
フリマにやってきて
高級品しか身につけん　って自慢　どゆこと
わしは　金持ちって
豪語したわりに
８００円で出してる夫のコート　１００円に値切りおった


みんなに　そのだらしない股間全開
さらしてまえ

フリーマーケット

もう　着ない服が沢山
タンスにも入りきらない
で　
フリマに出店　お友達と

左隣にお店出してるおじさんが
話しかけてきたんだけど
その話が　自慢めいたことだったり
どうだっていいような内容だったり
で　
おまけに　やたらと話しかけてくるから
うざい　うざ過ぎる
お友達に　「あのおやじ　自慢ばっかだし　腹立つ」
って　ブチブチ文句たれてた私
だったんだけど


だけど

おじさんを　許したね


っていうか
見直した
　
おじさんはいい人だ

だって







焼き芋くれたんだもん



それに比べて
右隣にお店出してる　おばさんはどーよっ

これは　本当にいただけないよ
暇だからか
なにかと　こっちにやってきては
うちの商品にケチつける
「これ　高すぎる」
「これ　デザインが気にいらん」
って
だからなに？
あんたに　買って　なんて言ってませんから
お友達に「もう　あのオババ　厚かましいし　えらそうだし大キライ」
って　またブチブチ文句たれてた私
だったんだけど


だけど

おばさんを　許した






そう

売り物の　柚子　沢山くれたから






買収されやすい私　にお友達

そりゃ　呆れてましたわ

バッドタイミング

夕食食べてたら
お友達から　メールが

『聞いて！　今日氷川きよしのコンサートがあったんだけど
ファンのおばちゃんたち　もうキョーレツで・・・』


フムフム
お友達の勤めてる会館でコンサートがあったのね
お友達は　コンサートに行ったわけじゃなく
お世話係　みたいな・・・


で　なにが　キョーレツなのか
応援の仕方が？　アピールが？


読み進めていった







『トイレの使い方が汚なすぎ！
便器の回りがビチャビチャ！！ニオイがキョーレツ！！！』


って　　　そこかよ







食事中の私
メールで　思わず状況を想像してしもうたやないか

友達に腹立った

こちらの非

夜　暗いから
ライト点けて車運転しなきゃね
でも　本当に深夜って
それも近所の細道なんて　
車の通りも少ないから　余計に暗い　怖い
で　ライトをハイビームにしたくなる
したくなるんだけど
でも　対向車が来たら
その車をまぶしく照らしてしまうから
迷惑かけちゃうから
ハイビームは我慢　我慢
普通の　ロービーム？で走らなきゃね

でも
向こうから　対向車が来た

んだけど
　

ハイビームにしてる！！
気付かないのか　私を照らしまくるよ

はよ　ローにして



　　　ロービームにせんかい



クッソー
ずっと　私をまぶしく照らしたまま
接近してきたから


そっちが　そうなら
ってんで

はい　


私もハイビームにしてやりました

目には目を

そうしたら
相手
どうしたと思う？







ハイビームにしてきた！！！！









そうです


最初は　ロービームだったみたい
（対向車さん　ごめんなさい）

最近のライト　ローでも　まぶしかったりしませんか

やりとり

電話がかかってきた
　「もしもし　△△さん？」

間違い電話だ

私「違います」

　「△△さんやろ？△△さんやないんか？」
って　しつこいその声は
かなり年配の　おばあさんとみた

私「違いますったら　違います！」

　「そーなん。。。」
ガチャっ

って切った　



けど




あれっ

またかかってきた

　「もしもし」
さっきのおばあさんだ

私「もしもし」

　「△△さんやろ？」

私「だから　違いますって」

　「いや　△△さんやろ？△△さんやね」
違うって　何回も言ったのに
そのおばあさん聞く耳もたない
しつこいから　だんだん私の声もきつくなる
なのに　ひるむどころか
親しげに△△さん△△さんって　
信じて疑わない　見たこともないそのおばあさんが

段々　気の毒になり



で

私





△△さんになった


私「はい　そーですけど」

　「やっぱりね　△△さんやったやろっ」
（なんちゅう　勝ち誇ったような声なんじゃ）

そっから　いっきにしゃべり始めた
　「あんた　以前　○○貸してくれって言ってたやろ（○○の部分聞き取れず）　なっ
だから　貨してやるよ　なっ　明日畑に出しておくから　なっ　持って帰ってええで　なっ
ほんでも　あれやで　返してくれるときは大変なんやから　なっ　手伝ってくれんといけんぞ　なっ　明日貸してやるんやから　ほじゃな」





これって　罪？

ありがとうって言って切った私は
罪になるんですか

ってか　○○は　なんだったの？

あの　合いの手『なっ』が絶妙な　ばあさん
私　明日畑に行けんよ　ごめんなぁ