水鉄局の荷物気動車 II

2007-01-11 16:49:15 | 昔写真
画像が増えてしまったので、ちょっと配置換えをして2ページに分割します。
セカンドセクションは各形式ごとにまとめてみました

↑南中郷~磯原間を下るキニ 1983年撮影
先頭は郵便車代用のキニ55 2-3輌目はキニ58

水荷の歴史を書こうとするわけではないのですが・・・
もっとも古く常磐線に登場したキニは元電気式気動車のキハ19を改造したキニ16型でした。
これは1個エンジンのため力不足であったようで、登場半年後には2個エンジンのキニ55に置き換えられています。

I. キニ55 1-4
狭巾車体ながら2個エンジン装備のキハ51から昭和40年に改造された形式です。
常磐線では気動車と言えば急行型ばかりの中にあって、長らくツートーンの一般色で活躍していました。
首都圏色に塗り変わるのと同時くらいに、台車がDT19からDT22に交換され、運転台側の元客扉のステップ跡が切り取られて直線になりました。

↓キニ55-1 トップナンバー 給油口はこういう風に汚すのね 1983年撮影


II キニ56 3、4
急行型のキハ55から改造された形式で、水戸にはまず3が配備されました。
3の種車キハ55-14はいわゆる「バス窓」キハ55の中でも最初のグループなので、後部妻面の角が丸みを帯びていました。 残念ながら写真は撮っていません。

後年になって長野(長ナノ)から4が転属してきました。
後期型の普通の窓を持ったキハ55からの改造ですが、前面補強が付いていて独特の顔立ちでした。

↓キニ56-4 植田~泉間 高速のため追いきれずブレています 1984年撮影


III キニ58 1-3
元中央線用の2個エンジングリーン車、キロ58からの改造。
改造とはいえ車体は40系のデザインで新製されています。
年季の入ったキニ55を補完する意味合いで投入されました。

↓キニ58-1 トップナンバー 1984年撮影


↓キニ58-2 側窓に郵便車代用を示す幕を掲出しています 1984年撮影


長い間親しんだこれらのキニも、国鉄の荷物輸送の廃止と共に消えてしまいました。

実は高校生の頃、下り電車に忘れ物をしまして、すぐに駅で言ったら次の駅へ連絡して見つけてくれました。
「19時半ごろにハンコを持って取りに来るように」と言うので、その時間に行って待っていたら、水荷が忘れ物を運んできてくれたのです。
そんなエピソードもあって余計に親しみを感じ、忘れられない列車のひとつなのでした。

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