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メタセコイア・2~葉

 スギ科メタセコイヤ属の「メタセコイア」。初めは化石として発見されたために絶滅種とされていたが、1945年に中国四川省で現存が確認されたことで “生きた化石” とも呼ばれている。その後、種や挿し木を譲り受け、全国各地で大きく育っている。
 さて以前からメタセコイアのこの形の葉をずっと探していて漸く見つけることができた。植物の葉にはいろいろな形があるが、メタセコイアの一枚の葉の最小単位がこれでわかる。トチノキの葉は大きな小葉が5枚集まって一枚の葉になっており、これが葉の最小単位。しかしメタセコイアの葉は、鳥の羽のような形が一枚の単位ではなく、わずか1センチほどの小さい一片が一枚の葉で、トチノキの5枚まとめたものと同じ単位。少し専門的になるが、葉や花や枝は、葉につくことはなく茎につく。写真の中央の軸(羽状の芯の部分)からさらに枝分かれしており、つまりこの軸は茎であることがわかる。メタセコイアが落葉する時は、この羽状のまま落ちるが、こだわった言い方をすると、これは “落葉” ではなく、 “落枝” となる。
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マユミ・3~鈴なり

 賑やかに実を稔らせている「マユミ(檀・真弓)」。ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で雌雄異株。その強い材質から昔は弓の材料にされていた。マユミの実はやや四角ばった形で枝からぶら下がる。樹皮は鎮痛や鎮咳の薬効があるが、この赤い実は有毒。
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