ぶうりんの希望の種まき新聞

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映画「かぞくのくに」を観て感じたこと・・・ぶっとび編(他にないけど)

2012年09月10日 | 「脱」日常のちょっこし映画話
9月8日から、福山のシネフク・シネマモードで上映が始まった「かぞくのくに」を観てきました。

北朝鮮と日本でおこっていることを「かぞく」という小さな単位で表現している映画だと思いました。

井浦新が演じる「ソンホ」は、1959年から約20年間に渡って続いた帰国事業の時に、16歳だった少年。
25年間日本へ帰ることができなかったのだから、計算すると41歳という設定。
1997年のドラマ設定なので、今いくつぐらいの人かと言うと、56歳かな。

当時16歳の青年が、親元を離れて「地上の楽園」と呼ばれていた北朝鮮に渡ったのです。
どれだけ日本の中で在日コリアンが民族差別や貧困に苦しめられていたかを想像します。
そして、青年たちは、親の名誉のために渡っていきました。

戦争のために、兵役で青年が親元を離れていく時と似ているのかなと思います。
子どもは、親孝行のために兵隊に行ったのです。
祖国日本を守るために行ったのです。
駅のホームで日の丸の旗を振る家族と、新潟の港で手を振る家族(想像ですが)が、重なって見えました。

ソンホが妹リエに「考えてはだめなんだ…」「質問なんて許されないんだ…」と言うシーン。ユン同士が「質問があるのかね?」「いえ、ありません」と言うシーン。
このシーンを見たとき、ドキュメンタリー映画『アメリカばんざい』のワンシーンを思い出しました。
高校を卒業したばかりの少年・少女たちが、米軍に入隊した日、夜中に整列させられて、なにを命令されても「イエス、サー」で答えなければならない。「質問をするな!」と怒鳴られる。
なにも考えない人を育て上げるのだ。
つまり、指示に従うだけの人。
それは非常に恐ろしいことだけれど、私は日本の学校の中でも起こっていることだと思う。もしかすると家庭の中でも起こっていることかもしれない。
「口答えするな」
「屁理屈を言うな」
「返事をしろ」「挨拶をしろ」
「わがままを言うな」
「みんなのために…」
どれも正しいことかのように聞こえるけれど、私は「軍隊か!」と突っ込みたくなる。
その理由が、「指示に従っていればいいんだ」「考えないって楽だぞ」というソンホの言葉。

もちろんソンホはそんな生き方をしたいとは思っていない。
だからこそ、息ができないほど苦しいんだ。

私は、子どもたちには、もっともっと、親に逆らって・先生に逆らって・大人に逆らって、言いたいことを言って、わがままに生きてほしい。
いい子ばかりになったら、日本は滅びると思う。

だから私は、親の敷こうとしたレールをことごとくはねのけ、親の考えにはことごとく逆らって生きてきた自分をこれでよかったと思っている。
親に認めてもらえなくとも自分で選んだ道を歩んできた自分をよくやったと思っている。
そんな自分を育ててくれた親にも感謝している。
「ちゃんと逆らえる私に育ててくれて」ありがとう。
でも、「あなたの思い通りにならなくて、すみません」

私は今、幸せです。
親が願ってきたのは、「私の幸せ」だと思うから、結局私は親孝行なんです。

なぁんて、思考がかなりぶっ飛んでいるので、「ぶっとび編」です。

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