ぶうりんの希望の種まき新聞

絶望的雑感有りの希望的投稿ブログ。
世界中の子どもたちの笑顔と幸せのための新聞社。あなたにも希望の種をプレゼント!

映画「トークバック 沈黙を破る女たち」 シネフクでの上映に向けて『福山シスターズ』募集!

2014年05月14日 | 女性・DV
前作「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」を製作した坂上香監督が、10年の時を経て帰ってきました。

”どん底”を味わった女たちが、芝居を通して新しい生き方を模索する姿に、監督自身、強く心を揺さぶられ、沈黙を強いられている人々にどうしても伝えたい、と映画の制作を決意した。
多くの困難を乗り越え、8年の都市月を経て『トークバック 沈黙を破る女たち』が完成。


トークバック(talk back)とは…
言い返す、口答えするというネガティブな意味で使われることが多い。
しかし、この映画では、沈黙を強いられてきた女性たちが「声をあげる」ことや、人々と「呼応しあう」というポジティブな意味で使っています。
※映画に登場する talk back session は、上演後に持たれる質疑応答の場※

福山でも上映の予定です。

上映期間   2014年8月23日(土)~29日(金)
主催・劇場  シネフクシネマモード

この上映会の開催にあたり、上映を応援する「トークバック 福山シスターズ」を結成します。
一緒に活動してみたい方、この指と~まれ!

上映会の後には、様々なトークバックセッションやワークショップを開催しようと思いますので、皆さまのアイデアを募集します。

社会学者・上野千鶴子さんの映画評
「虐待、強姦、ドラッグ、売春、エイズ…
 女たちの過去は惨憺たる経験だ。
 だが、傷ついた過去を否定せずに、
 まるごと抱きしめることで、女たちは前を向く。
 それまでよりも、もっとつよく、やさしくなって。
 坂上監督の「トークバック」は、その証言の記録だ。」


5月31日(土)10:00~13:30 お昼ご飯(400円)を兼ねて打ち合わせましょう。
希望者は、奥野まで!
場所は、ご連絡いただいた方にお知らせします。  

「館長、その”芸術”は、性暴力です!」

2014年03月17日 | 女性・DV
昨日は、朝から大阪に出向き、
午前は、
NPO法人SEANの講座「ジェンダーと子育て支援」。
午後からは、
性暴力を許さない女の会・公開講座、ポルノ被害と性暴力を考える会の
「第5回 ポルノ被害と女性子どもの人権シンポ」

に出かけてきました。

SEANの遠矢家永子さんのお話は、何回聞いてもおもしろい。
おもしろいと言ったら失礼かな?
うなずける。「うんうん、そうそう、なるほどね」って、次々引き寄せられる。
いつか、こどもステーションでも「ジェンダーと子育て」って、話してほしいな。
頼んだら、きっと喜んで来てくれると思う。


そして今回、メインのイベント。

東京・六本木ヒルズの最上階にある「森美術館」は、遅くまで開館しているため、若いカップルのデートスポットになっている。ちなみに、私はまだ訪ねたことがありません。

そこに展示された「会田誠」の描いた絵たるや、すさまじく、女性の身体を切り刻み、首に鎖をつけて犬のように扱い、あ~、説明するのも嫌になるくらい、ひどい作品ばかり。
そんなものを並べて、展示する美術館の気がしれない。

そのことに抗議したが、中止にはならなかったことの報告や、
逆に新潟でその会田誠が賞を受章したことの報告。
日本の法律の不備。
「表現の自由」を盾に、奪われていく女性の人権。
などについて語られた。


そもそも、ポルノとは、性暴力だ。
本当の合意なく、服従させるようなセックスは、どんな関係であれ、それは性行為ではなく、性暴力。

撮影された本人にとっても、見させられたり同じような行為をしろと強要させられたりする消費者にとっても。
そして、性行為とはこんなものだと思いこませてしまう青少年や社会にとっても、
そして何より、女性をモノとして扱い、服従させる考え方を蔓延させる、大変被害の大きな暴力なのだ。

「生活のために納得してAV女優をしている」と言う人もいるかもしれないが、
押しつけられた貧困が無ければ、あえてAV女優になる人はいないのではないかと思う。
女性が性産業ではない職場で、子どもを抱えて働いても、普通に生活できるような社会になれば、あえてそんな仕事はしなくなるだろう。

「芸術だ!表現の自由だ!」と言う人もいるだろう。
日本国憲法で規制されている「表現の自由」は、権力を持つ人を規制するためのものだ。
弱者の立場におかれている女性たちの人権を侵害してまで補償される権利ではない。

「絵やアニメなら問題ない」と言う人もいるだろう。
しかしその被写体になった人の人権はどうでもいいのだろうか?いやそんなことはないはずだし、その影響を受ける消費者がどれだけいるか、考えてほしい。
暴力的な絵画にさらされることがどれほど苦痛か、想像してほしい。
そこに表現されているのは、女性・少女・少年たちなのだから。

話は変わるが、
福山駅前通りや庁舎の門前などに、なぜ、女性や少女の裸体の像が飾ってあるのか。
その意味がわからない。
私はあの歩道を通る時、いつも嫌な気分になる。
なぜ私はここを通らされているのだ!
撤去を要望せずに黙って通っている自分も嫌になる。

日本の性産業の進歩(?)と性教育の遅れは、世界に類を見ない。
惨憺たるものだ。

私は、本屋やビデオ屋に行った時、子どもが見える場所に、性暴力が展示してあると、店員に、いちゃもんを付けることにしている。
コンビニでは、展示の仕方・置き場所など、全て細かく決められているようなので、とやかく言っても変わらないが、わざわざ外に向けて性暴力の写真(週刊誌などの表紙)を見せるようにして展示している店には、もう行かないと決めている。
コンビニのトイレを借りるとき、大抵アダルト本は、トイレの入り口付近に有ったりする。そこで、立ち読みしている人がいると、トイレに入るのは本当に怖い。
子どもを一人で行かせるのも気を付けた方がいいと思う。
トイレから無事に出たら、立ち読みしている人を睨むようにしている。
どうせ読むなら、隠すようにして取って、さっさとレジに持って行って、家で一人で見てください!
それでも、家に子どもがいたり、奥さんがいるような人が、家庭に持ち込むようなことがあるなら、その行為は性暴力です。
家庭の中に、暴力を持ちこまないでください。

おっと、今日は過激発言連発でした。
家庭の中で起こる性暴力は、DVです。

女性たちと、イケてる男性たちが連帯して、社会から性暴力を追放していきましょう。
もしも被害にあったとしても、被害者は全く悪くありません。
女性でも男性でもです。
自分のことを恥ずかしく思うことはありません。

悪いのは加害者です。恥ずかしいのは加害者です。

私は強く、そう思うのです。
昨日は、仲間を得て、ますます強くなった感のある、ぶうりんでした。





D-Life 「クローザー」を観て・・・DV

2013年03月05日 | 女性・DV
アメリカのドラマ「クローサー」から。

前回の放送は、DV被害者が殺害される事件でした。

ハリウッドで美容師をしていた女性が、撮影所の中で遺体で発見されました。
ひどい暴行を受けて。
目撃者はなかったのだが、その女性にDV被害経験があることが分かり、その元夫が第一容疑者にあがる。

同じ日に監視カメラに写っていた元夫の姿。
元夫は俳優業で、年に2回ほどのチョイ役。

夫婦だったころに暮らしていた家に「被害者」のことを調べに出かけ玄関にメンバーが到着したとき、玄関から男性が出てきて、警察メンバーはぎょっとしてピストルを構える。
「どうして元夫がここにいるのか・・・?!」という戸惑いの警察メンバーたち。

そして、接近禁止命令違反で逮捕して拘留したのだが、チームの部屋の中の会話が

「なぜ、法的措置を受けているのに、加害者である夫が元の家に暮らしていて、被害者が別の場所に住まなければならないのか、意味が分からない!!」と怒っている、主人公。

私は一瞬その意味がわからなかったけれど、アメリカでは、「加害者が出ていくのが普通」なんだ・・・とわかった。

なるほど・・・。

日本では、同様の場合、被害者が逃げるように出ていくのが当たり前。加害者である夫は、家を失うことはほとんどない。

この矛盾に怒りを感じていたが、アメリカではすでにそれが常識だったんだ・・・。
「こうでなくては!」と希望を感じた一瞬。


しかし、その女性は殺された。

真相は、その女性が別のDV被害者をかくまっていたから。
居場所を突き止めて奪い返そうとした男に殺されてしまった。

日本でも、DV被害者支援者が追跡されたり、脅されたりすることは結構起こっている。
個人的にかくまっていた友人が殺されることも頻繁に起こっている。

加害者は、自分の所有物を取り戻すためには手段を選ばない事が多い。

結局犯人ではなかった元夫は殺人犯ではなかったので、釈放しなければならないのだが、弁護士を通じて「謝罪」を要求してきた。

副本部長から謝罪の言葉が述べられるのだが、「大変失礼な謝罪」で、それはそれは小気味良かった。
逆に切れた元夫は、「それが謝罪?」って言うんだよね。
そして捨て台詞に、「おれがどれほど苦労しているのか分からないのか!?」って。

キャー~!!
加害者の特徴を見事に捉えているよね~。

元夫が部屋を出ていった後、副本部長が、「いつか逮捕できる日が来るだろう」ってつぶやくの。
法律が変わることを意味してるのかなぁ・・・って感じました。

「クローザ-」面白いです。

前々回の放送で、7人兄弟の末っ子を殺されてしまったサンチェス捜査官のつらさが、見ていてつらいですけど。


まじめな夫の浮気の原因って?

2013年02月05日 | 女性・DV
昨夜、娘とTVを観ていた。
爆笑問題の太田光が司会をしているクイズ番組「ストライクTV」とかいう番組。

爆笑問題のトークには、ちょっと惹かれるので時々観ている。

昨日はテーマが「離婚」だったみたいで、離婚に関するいろんな調査報告がクイズになっていました。
調査方法が街角のインタビューだったりするので、正確な結果ではないのでしょうが…。

昨日のクイズの中に、「まじめな夫が浮気してしまう原因となる妻の変化とは?」という問題があって、出演メンバーがあれこれと一生懸命考えて、「自分が離婚に至ったのはこれが原因かな?」とか「夫の立場だったらこれが嫌かな?」とか「とにかくこれは許せない」という夫の立場の意見などが飛び交っていました。

どんな意見も笑いに変える爆笑問題のすごさに感心しながら観ていました。

でも、みんなが一生懸命考えている(?)のを尻目に、私と娘は、
「そもそも、浮気することが問題なのに、それについて原因を妻の中に探すって何?!」
というささやかな爆笑タイム。

結局クイズの答えは、「妻が仕事に成功した」みたいなことでした。
妻が仕事で成功すると、夫への依存度が減って、自分をいちずに求めてくれるか弱い女性を求めるようになってしまうのだそうです。

そういう人って、そもそも何のために結婚してるのかしら?って思うよ。
妻の成功を喜べない夫なんて、一緒にいる意味はないと思うけどね。
結局そういう夫は、「妻がいつも幸せでいること」も許せないんじゃないかな?
…おれは毎日職場で苦労しているのに、あいつは毎日のらりくらり楽しそうにしてやがる…
みたいな。

自分を支えてくれ、優しくしてくれ、尽くしてくれ、かわいく甘えてくれる「妻役割」を求めるような男には要注意ですね。


 ぶうりん

女性専用列車

2012年06月02日 | 女性・DV
皆さんは、女性専用車両って、乗ったことがありますか?

そもそも、電車に乗ることが、あまりないかもしれませんが、福山辺りでは、まず見かけることは無いですよね。

私は、毎週、大阪に出掛けていて、地下鉄・御堂筋線を利用しています。
御堂筋線には、女性専用車両があります。
土曜・休日ダイヤを除く毎日、終日、同じ場所・同じ車両が、女性専用車両です。快適で、毎回、その車両を選んで乗車しています。
今日は土曜日で、一応男性も乗車できるのですが、男性はほとんど乗車していません。どんな気持ちで見ているんでしょうね。男性の気持ちを聞いてみたいです。
女性の一人である私としては、とても快適です。
男性の多くが、痴漢の被害にあったことはないでしょうし、その屈辱感を味わったことも、心配しながら乗車する必要も全く感じていないと思います。
男性は、そんな心配をせずに生きていられる「特権」を持っていることを自覚していてほしいです。
自覚していない人が、「男性差別だ」とか、「自意識過剰」とか、「乗らない女はさわられたいんだ」などと言うのではないかと思います。
少数の男性の間違った行動によって、多くの善良な男性も被害を受けていることを全ての男性に気づいてほしい。
社会から、性暴力かなくなるまでは、新幹線にも女性専用車両を設けてほしいです。
ときに、性的マイノリティの方も乗っていらっしゃるので、「がんばれ!」って、こっそり応援しています。敢えて分けない方がいいと感じている方もいるかもしれませんね。

DV被害支援者養成講座・終了

2012年05月27日 | 女性・DV
東京でDV被害者支援や、DV予防教育、子どもと母親のための回復プログラム(びーらぶ)を実施しているNPO団体、saya-sayaのDV被害支援者養成講座に参加して、22時間の受講が今日、終了しました。あ~私、お疲れ様。
デートDV予防教育について学ぶ中で、DVのことを知り、深く考えるようになって、被害者の心のケアについて、NPO法人レジリエンスで学んだりしてきた私が、被害者支援活動には、どうも足が向かず避けてきたことでした。
NPO法人ホッとるーむふくやまさんが、とても頑張っているのを知っていながら、その大変さを思うと、「少しなら手伝います」という曖昧なスタンスで関わってきました。関わりながら、法律や仕組みについて何も知らないのがもどかしくなって、思いきって受講してみました。
そして受講の最終目的は、「DV家庭に育ったこどもの心の回復」です。今年は日程があわず、びーらぶ養成講座に参加できませんが、来年にはぜひ受講したいと思います。
いつか、こどもステーションの活動に繋げたい野望を抱いています。

「スタンドアップ」

2010年11月26日 | 女性・DV
ずっと、観たいと思っていた映画「スタンドアップ」を
やっと観ることができました。

2006年アメリカ 原題「NORTH COUNTRY」 監督:ニキ・カーロ
主演:シャーリーズ・セロン
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/standup/

夫のDVから逃げるように子ども2人を連れて実家に帰るジョージー役にシャーリーズ・セロン。
彼女は、親から独立して子どもを育てるために、働きに出るんだけど、男と同等の給料がもらえる鉱山労働を選んだ。
そこにはものすごいセクハラ・いやがらせが待ち伏せていて、既にそこで働いていた女性たちは、ただ我慢することで波風立てずにやり過ごしてきた経緯がある。
けれど主人公は、男たちのやり方に我慢ができないから、上司に訴えたりするんだけど、事実は隠蔽されてしまうのに、いやがらせは激しくなる。
彼女に対してだけではなく、他の女性に対する嫌がらせも激しくなるから、女性の中で主人公は孤立してゆく。
孤立してしまった彼女は鉱山を辞めて、裁判に訴える。
そのエネルギーはどうやって培ってきたのかと思うんだけど、そこは描かれていなかった。
始めたった一人だったけれど、もともとの友人だった夫婦の友だち(弁護士)の力を得て、彼女は、これから鉱山で働く女性たちのために立ち上がった。
そして、一人また一人、立ち上がっていくんだよねぇ。
それで、集団訴訟になって、勝訴するわけ。気持ちいい映画でした。

このストーリーは事実に基づいて作られているんだけど、ま、すべてじゃないと思う。
息子(長男)が高校教師のレイプによって16歳でできた子どもで、そういう噂が長男の同級生でも広がっていて、子どもが責められていたんだと思うけど、彼女は息子に「アバズレ!」と呼ばれてしまうんだよね。その二人の心の葛藤がとても辛いんだけど、終わりの方で、とてもステキに分かり合えてるんだな。そこは、皆さんご自分で観て感動して欲しい所。
あと、シングルマザーになることや鉱山で男勝りに働くことに無理解だったお父さんとの葛藤もみごとに描いている。ここも見所。

とにかく、見どころ満載の映画でした。
ぜひみんなもDVDをチェックしてみて!
TUTAYAで100円でした。これはお得ですよ。