「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

高齢者講習

2007年10月08日 | 塵界茫々
 5日は予約していた高齢者講習を受けてきました。3回目ともなれば余裕を持って受けられると思っていました。
 ところが、シュミレーションの、画面に映し出される車の陰から飛び出す子供や、反対側の路地から出てくる自転車、対向車線のバイクに反応する足だけの操作には、誤作動はしなかったものの、視力の方は3年前とは格段に衰えていました。

 特に、暗順度が低くなっていて、動体視力も悪くなり、前の5段階評価での自慢だった5は4に落ちました。試験場での中型自動車免許(新設)の更新の際には眼鏡が必要になるようです。

 実車での講習では、後部座席に一緒に受講した方を乗せ、助手席でメモをとる教官を意識して、相当に慎重な運転をしたつもりでも、カーブでの運転速度が速すぎること、見通しの悪い交差点での通過はもっと慎重にと注意されました。

 心身機能の衰えを、数値で否応なしに自覚し認識する3時間の貴重な機会でした。
 前々から夜間運転は、漠然と苦手としていましたが、これできっぱり夜はハンドルを握らないことにすると決めました。

 来年6月からは、70歳以上の高齢者に紅葉マークの表示が義務付けられます。
次の3年後は果たして運転の適性が残っているものかどうか、潔く免許を返上した夫のように、自分で見切りが付けられるかどうか、迷うことだろうと今から予想しています。「もののあはれ」が身に染む秋です。



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2 コメント

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者の哀れ (香HILL)
2007-10-08 21:31:21
若葉マークに対して、紅葉マークとはなかなか考えたもんですね。それなら、60歳代に紅葉として、70歳台は紫葉マークって如何?

交差点の横断歩道、赤信号でも平気で自転車を走らせるのは、40・50歳台のおばさん、あれは怖い。
昨年、スーパ前の横断歩道が近くにあるのに横着して
飛び出した老女が左折れしてきた車に轢かれ即死。
鰥夫になったご主人は家事の何も出来ない御仁とか、
一人暮らし。
哀れな男にしないように、おのおの方、注意しましょうか。
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枯葉マーク (boa !)
2007-10-09 05:19:11
まだ付けていませんが、枯れ葉にならないうちに、彩り鮮やかなマークを、前後に貼ったほうがよさそうです。相手が危険を察知してくれるでしょうから。

講習では、車間距離を充分にといわれ、実車でも注意されましたが、現実に路上運転していると、車間距離を少し大きく取っていると、無謀な割り込みでブレーキを踏まねばなりません。

車が来ることを全く考えていない自転車や、歩行者優先を過剰にふりかざし、悠然と横断する他人のことを考えても見ない人など、腹を立てていたらきりがありませんね。

無常の風は、誰を先に浚って行くかわかりません。寡夫となっても、わが身を一人養う衣食住の基本だけは身に着けさせておくのも妻の愛情でしょうね。
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