「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

角界異聞

2008年09月08日 | 塵界茫々
 国技だったはずの相撲が、こんなにも面白くないようになったのは、外国人力士によって仕切られてしまうからだけではないようです。外国人力士を入れることは決して悪いことではないでしょうが。
 以前、今に蒙古場所が始まると書いたことがありましたが、その冗談が現実になってしまいました。
 秋場所目前のこの時期、ロシヤからやってきた力士たちに大麻の陽性反応が出て、大騒ぎになっていますが、いかにもありそうな事件です。
 大名家のお抱えではないのですから、当然司直の手が入るわけです。徹底的に調査され、粛清されることを期待しています。

 財団法人日本相撲協会は、日本の伝統文化を継承するものとして、税制上でも公益法人として優遇されているのでしょう。納得の行く処置を期待します。強ければいいで、余りにも不祥事が多すぎます。
 週刊誌が指摘する八百長騒動、巡業よりサッカーを優先させる横綱、指導と暴力制裁の区別もない世界となれば、人気がなくなるだけでなく、国技としては存続できなくなるでしょう。「弟子の指導は親方の責任」と言い続けてきた人の責任の取りようもすっきりして見せてほしいものです。

 江戸のころは一年に二回、十日ずつの興行でしたから、人気も一入だったのでしょうが、谷風、小野川、雷電、不知火と伝説の力士に事欠きません。、いま少し気合の入った相撲が見られないものかと思ってしまいます。

 「わしが国さで見せたいものは昔や谷風、今伊達模様」と唄われた仙台藩お抱え力士、谷風と久留米藩お抱えの小野川が好取組を見せた寛永の黄金時代はもう夢なのでしょうか。


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2 コメント

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シキリのイロイロ (香HILL)
2008-09-09 18:53:04
どうした事でしょうね。

一時流行した構造改革は相撲界に及んでいなかったのか?例の改革総理も相撲お好きじゃなかったかな。

スポーツ選手が勝手に筋肉モリモリになっても、単なるドーピング違反。
一般社会には関係がありませんが、麻薬はそれとは根本的に異なりますよね。
この蔓延は社会を崩壊させてしまいます。
関東の大学ラグビー部は大麻発覚で部の消滅へ。
関西の大学では大麻の販売発覚で退学へ。
等々厳しい処分と言われていますが、厳しい事ではなく当然の処分でしょう。
芸能人には胡散臭い連中が誘惑しに寄って来るので、危険が一杯。
NHK紅白の出場予定者にも尿検査の導入をお薦めしたい。

ここ数年、シキリに理事長の資質が疑問視されていました。
現役時代の実力と組織のトップリーダーとしての能力が異なる事は誰もが承知している筈なのに
何期もやらせる体制がおかしおます。
土俵上での仕切りは優れていたが、協会を仕切る能力に欠けていたのでしょう。
その点、貴乃花・若乃花で相撲人気時の佐田の山理事長は立派でしたね。
角界にもこんな逸材がいたのかと当時思いました。
常に、危機意識を持ち、倫理指導をやかましく言っておられました。
再び、再登場してもらって仕切り直し・・いや、立直しにご尽力いただきましょうか?

教育界の汚染に続き、汚染米による焼酎とか嫌な話題が続きます。

梅シロップの活用幅が減りまして・・困ります。
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とざい、とうざい。 (boa !)
2008-09-09 20:48:08
遂に土俵を割って、理事長は辞職と思いきや、土俵にはトクダワラがありまして、土俵際で踏みとどまり「ノコッタ。ノコッタ」とあいなり、理事は続けられるのだそうで。

長々と理を尽くしての拡幅のコメント、ありがたく拝聴いたしました。お説の通りで全く同感です。確認のための手を上げることはなく、物言いは付きません。

怪しげな食べ物に、知らずに汚染される哀れな一般大衆である私達は、クロをシロとされて。
高齢化社会と憂えてもらわずとも、昔のような長生きはできそうもありません。
芋が好みの焼酎ですが、お前もか。とならないことを祈るのみです。九州発の汚染は、地方の問題だけではないと思うのですが。古い因習の世界は、「ぶっ壊す」と叫ぶ人が出てくるのもいいかもしれません。

乱立の総裁選で、押し出しや、想定外のうっちゃりが土俵際で出るようだと盛り上がるのでしょうが。
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