constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

突然すぎて

2006年03月31日 | samomluva
また君のことを思い出した
これで何度目だろう
それはいつも突然だから
伝えたくても言葉にならない
そんな出会いだけが積み重なって

君の歩いている現在と
僕の歩いている過去が
交差する地点を探して

ふと目に入った君の姿
ほんの一瞬の再会
それはあまりに突然すぎて
踏み出したくてもなにもできない
そんな自分に苛立ちを感じて

僕の追いかけてる世界と
君の見つめている世界は
たしかに同じはずなのに

好きだと気づいたときには
もうそばに君を感じられず
この想いを伝える手段は
まだ探し出せない

諦めきれずに漂い
宛先不明のまま
それはいつも偶然だから
届けたくてもなぜかできない
そんな二人の関係

君の求めている答えと
僕の受け止めた問題
いまも埋められない空白

好きだと気づいたときには
もう触れられないほど遠くに
君の影ばかり追いかけて
縮まらない距離

君の描いている未来
僕の望んでいる関係
ただの幻にすぎないのか

恋だと気づいたときには
もうあの頃の二人ではなく
こうして目を閉じてしまえば
君が消えていく
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